遊びをせんとや

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明治・大正の作家たち~詩歌・音楽編その3

2023年06月20日 | 音楽

オオハルシャギク 撮影日:2015/07/04

今日は昨日の続きで、詩歌・音楽編は今回で終わり。
残っている人は、島崎藤村、与謝野晶子、山田耕作、三木露風、

 
島崎 藤村 1872(明治5)-1943(昭和18)        与謝野 晶子 1878(明治11)-1942(昭和17)

 
山田 耕筰 1886(明治19)-1965(昭和40)      三木 露風 1889(明治22)-1964昭和39)

最初に島崎藤村の詩「千曲川旅情の歌」を。
曲が長いので上下に分かれている。作曲は弘田龍太郎。
ソプラノ独唱はベルトラメリ能子。三浦環の妹弟子で、 山田耕筰にも師事。
(彼女はイタリアの詩人・アントニオ・ベルトラメリと結婚した) 

次に、与謝野晶子、自作短歌の朗読があるが、聞き取りづらいのでやめよう。
代わりに彼女の作詞、信時潔作曲の「我が手の花 」という曲を。
ソプラノ独唱は荻野綾子、弦楽六重奏の伴奏。

三木露風作詞・山田耕筰作曲のコンビで、お馴染みの「赤とんぼ」
ソプラノ独唱は原信子、伴奏オケは日本コロムビア交響楽団。

山田耕筰は東京音楽学校(今の東京芸大)で声楽を学んだあと、ドイツに留学して作曲も学んでいる。
西洋音楽の普及や教育に努め、音源も教育用に録音したものも多い。
同時に、戦意高揚のための作曲も多く、戦後は戦犯論争も生じた。

このシリーズもこれで最後、多様なものを選んでみた。(軍歌?は除く)
軽やかに始まり、夢や朝の緩やかな描写が続き、最後は足どり軽く遠足へ。

独唱は三浦環、やはり日本語で歌っている。日本語で聴くのは私も初体験。
ただし、この訳詞は妹尾幸陽という人。
オケ編曲・指揮は耕筰、オケは日本コロムビア交響樂團。

白秋作詞・耕筰作曲の歌曲。ソプラノ独唱は辻輝子。
因みに、童謡の「砂山」は、白秋作詞・中山晋平作曲である。

♪海は荒海 向こうは佐渡よ・・・子どもの頃は毎日のように眺めていた。
30代の頃、何気なく口ずさんだら、Roseyに言われた。
「大人向けはこっちよ!」と。そして彼女が歌った曲がこの「砂山」。

耕筰は声楽科出とあって、歌い方のレッスンの録音もある。一例だけ。

私が面白かったのはこれ。
演奏付きなので、私のような素人にはうってつけ。
ベートーヴェンの悲愴で、ソナタ形式の解剖も。(三)まであるが(一)だけ。

ネットで聴ける耕筰の遺音?は、たぶん数百(一つは3分強)を超える。
あとは自分でお好みを探してみてください。
それではこのシリーズは今日で終わり。
明日またお会いしましょう。

[Rosey]