カシワバアジサイ 撮影日:2013/07/06
今日は、跳んでいる女性たちの初めての舞台となった「青鞜」の話。
創刊号の表紙絵だけを昨日見てもらった。
再度書くと創刊号の発行は1911(明治44)年である。
編集・発行は「青鞜社」という会社組織で、中心人物は、この人。
平塚明子(ひらつかはるこ)~後の平塚らいてふ
1886(明治19)ー1971(昭和46)東京都出身・社会運動家
引っかかったのは2点、一つは「元始、女性は太陽であった」の執筆。
“元始、女性は実に太陽であった。真正の人であった。今、女性は月である。他に依って生き、他の光によって輝く、病人のような蒼白い顔の月である。”
これが評判になったといわれているが、私にはその良さが分からない。
もう一つ、これは図書館側の要約の問題。
”青鞜社員の言動は「新しい女」として脚光を浴びながらも、非難の的となった。”
他のネット情報では、「五色の酒事件」「吉原登楼事件」「らいてうと紅吉の同性愛事件」などの醜聞で、平塚自身も当事者だったようだ。
「青鞜」創刊の3年前、平塚は心中未遂事件を起こした。
漱石の十弟子のひとり森田草平と・・・というのは既に書いた。
この絵を憶えてもらっているはずだ。
その時に、「青鞜」の中心社員の一人だった伊藤野枝が、彼のことをボロクソに描いている文章を引用した。
今回、その作品を改めて読み直してみた。(以下のリンクで読める)
伊藤野枝(いとうのえ)1895(明治28)-1923(大正12)
作家、翻訳家、編集者、婦人解放運動家、無政府主義者
作家、翻訳家、編集者、婦人解放運動家、無政府主義者
前回読んだ時は気づかなかったが、野枝は森田草平に同情もしている。
読みようによっては、平塚批判めいたところもある。
平塚の同性愛の相手「紅吉」の名まで出している、(?)付きで。
さて、伊藤野枝は、平塚が辞めた後の「青鞜」編集長を引き受ける。
(野枝は「青鞜」創刊の翌年に入社した。)
そして、その号に「読者諸氏へ」を載せている。これも青空文庫。
短文だが、書くべきことをキッチリ書いて、彼女の聡明さがよく分かる。
創刊時から彼女が編集長だったら、とタラレバ夢想をしてみるのだが・・・。
さて、明日は跳んでる女性のNo.1、と私が思っている人と雑誌を紹介する。
それでは明日またお会いしましょう。
[Rosey]