羊群声なく牧舎に帰り・・・
昨日、「想い出の本」のことを書きながら考えた。
「想い出の歌」と同時並行で書くのも易しくはないな、と。
一方は視覚、もう一方は聴覚・・・カラダのセンサーが違うからだろう。
どの道、脳で一緒になり「感じる」「思う」ことに繋がる気もするが・・・。
とにかく、せっかく始めたのだからもう少し続けてみよう。
・・・なんて「草枕」調になっているかもしれない。
私が勤めていた会社の研修センターは短期コース以外は全寮制だった。
古くは明治時代に起源があり、私の頃もその伝統が続いていた。
会社を離れて30年近く経つ。今はどうなっているのだろうか?
全寮制のためか、寮歌も作られていた。歌詞もメロディーもみんな忘れたが・・・。
また、人が全国から集まって来たので、各地の旧制高校の寮歌もよく歌われていた。
そちらの方がまだ少しは記憶に残っている。
♪妻を めとらば 才たけて みめ美わしく情けある
友をえらばば書を読みて 六分の侠気 四分の熱
♪あゝわれダンテの奇才なく バイロンハイネの熱なきも
石を抱きて野にうたう 芭蕉のさびをよろこばず
明治時代の歌で、作詞は与謝野鉄幹、曲名は「人を恋うる歌」。
寮生が歌っているのを聴いて覚えたのか、Roseyも時折口ずさんでいた。
「これ、男が歌う歌だよ」
「バカね、女だって男に求めるのは同じなの。賢く顔よく背高く情けがあって・・・」
「で、オレは合格点?」
「まあまあってとこかな。わたしはどう?」
「背がちっちゃいけど、他はまあまあだね」
他にも断片的だが各地の旧制高校の寮歌を覚えている。
♪ああ玉杯に玉受けて 緑酒に月の影宿し・・・1高
♪窓は夜露に濡れて 都すでに遠のく 北へ帰る旅人ひとり・・・北帰行~1高頌歌
♪紅もゆる丘の花 さみどり匂う岸の色・・・3高
♪われは湖の子さすらいの 旅にしあればしみじみと・・・琵琶湖周航の歌~3高
歌と学校名の対応は違ってるかもしれないのでご勘弁を。
そこで今日の想い出の歌は、Roseyが一番好きだといいよく歌っていた歌。
上記には書かなかったが北大旧制高校時代の寮歌「都ぞ弥生」である。
以下、今日のビデオでお聞きください。
「Rosey Night Music」には入っていなかったと思う。
でも、同大の混声合唱団の歌声は、きっとRoseyも悦んでくれる筈だ。
「今日のビデオ」
[Rosey]