昨日で寺山修司のお騒がせも一段落した
今日は天井桟敷創立時の女性メンバーの話をする
まずは最初の妻・九条映子と未入籍だが2番目の妻・田中未知の二人
九條英子(今日子) 1935(昭和10)-2014(平成26) 女優・演劇/映画プロデューサー
田中未知 1945(昭和20)- 作曲家・楽器作家・映画監督・著作家(在オランダ)
どちらも寺山修司のことがテーマなので2冊読んでみた
九条の本は読み易い 観られる側の女優が書いた本 そんな読後感
田中の本は単行本で400頁弱 読み応えがあり言及する分野も幅広い
彼女はイラストレータになりたかった 描く人は観る側の人でもある
寺山の虚像しか見ようとしない人間を厳しく糾弾している
母親ハツ 病気を誤診した医師 評論家 伝記作家等々
田中は 寺山の死後 オランダに住んでその遺品整理を続けているようだ
著書の冒頭に寺山からの言葉が書かれている
「未知、君は固有名詞じゃない。ぼくとの共通名刺である。
一緒に作った一つの存在です。寺山修司」
また 著書カバー裏には寺山修司「遺書と名付けられた手紙」より として
「鳥はとぶとき翼でとぶが、人はとぶとき何でとぶ?」って謎わかるかい?
2019年、田中未知の企画による「寺山修司の贋絵葉書展」が開催された
その展示案内が「美術手帳」サイトにあったのでリンクする
写真は「真を写す」のではなく「偽をつくる」という寺山説になるほど!
なお 谷川俊太郎が彼の死後2年経った後に 彼からの葉書を受け取った
最後に歌を一曲 「だいせんじがけだらなよさ」
作詞:寺山修司 作曲:田中未知 朗読+歌:カルメン・マキ (Youtubeリンク)
今日はここまで 明日またお会いしましょう
[Rosey]