真夜中のカップらーめん

作家・政治史研究家、瀧澤中の雑感、新刊情報など。

チベット

2008-03-22 14:57:34 | Weblog
いきなり自分の家に他人が入ってきて、「今日からここにいる」、と言われれば誰でも驚くが、心広い住人は「まあ、どうぞ」と許した。

しばらくすると連中は沢山の猛獣を連れてきて、「今日から俺様の言うことを聞け。さもないとこいつらがお前らを喰い殺すぞ」と脅かした。追い出されはしなかったが、それまで続けていたお祈りも禁止され、食事の仕方や考え方にまで文句をつけられる。

しまいには、「お前らと仲良くするために、俺の息子どもとお前らの娘を結婚させろ」と強要してきた。歯向かった人は猛獣に喰い殺され、逃げようとした者は狙撃されて死んだ。

チベットである。
多くは言わない。が、もし自分の家でこんなことが起きたら、あなたならどうしただろう。もし日本に他国がこんな形で入ってきたら、素手でも戦うのではないか。

それでも自制を呼びかけるダライ・ラマ14世に、真の勇気、真の理性を強く感じる。侵略をしている国の首脳に、せめて彼の半分の勇気と理性があれば。

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