真夜中のカップらーめん

作家・政治史研究家、瀧澤中の雑感、新刊情報など。

一院制

2008-05-20 15:56:03 | Weblog
多くの識者が指摘する、「参議院不要論」。衆参国会議員ですら、本音ではいらない、という人がかなりいる。
ちなみに私は、現在のねじれ国会の遥か以前から、著作などで参議院不要を述べているので、自民党を応援するとかしないとか、そういう次元ではないことをお断りしておく。

まず、赤字だらけの国の財布は、とにかく増税でもしないかぎりもたない。
しかし、その前にやることがある。
民主党はしきりに「行政改革」を言っているが、それでも足りない。
そもそも、国会議員は痛みを感じているのか。

増税に反対はしない。
きちんと理由があって、納得できれば出そうではないか。
それには、国会議員の、せめて3分の1は削減してほしい。
まともに立法スタッフも雇えない議員が大勢いても、役に立たない。

参議院を無くして、浮いたお金で衆議院議員に立法スタッフを持たせ、官僚主導の国会から、議員立法による国会へと変えていくべきだ。

いま出ている「一院制」への現実的な移行方法は、参議院を衆議院の中に取り込んで、全員を「国会議員」とし、選挙ごとに定員を減らしていく、という手。
参議院議員たちが参議院の廃止に反対するのはよく理解できる。
だったら、「衆議院を無くして、参議院と一緒になろう」、と言えばよい。
(あまり意味はないか)。

ちなみに、政治学という学問上では、どのくらいの人口に対して、国会議員が何人いることがよいのか、という明確な理論は確立されていない。
日本の国会議員が半減して、政治が非効率化するとはとても思えないのだが・・・。



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