真夜中のカップらーめん

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津川雅彦さんの会でお話ししてきました

2016-11-03 00:39:18 | Weblog
先週、津川雅彦さんの勉強会に呼んでいただき、
講演をしてきました。

聴衆は俳優さん、女優さん、監督さんやプロデューサーの方、映像関係の学校に通う若者たち。
普段の講演とまったく違う雰囲気でした。

内容は、拙著『戦国大名失敗の研究~群雄割拠編』を基にしたもの。

大河ドラマなどで戦国武将を演じておられることもあって、興味をもっていただけたようです。

講演自体、楽しかったのですが、講演を終えてから俳優さんたちにいろいろなお話しをお聞きできました。

津川雅彦さんはご存知のように、「葵三代」で家康を演じられました。
津川さんは、
「家康は、実は短気な男」
と考え、それを表現をするために、家康の「爪を噛む」癖を利用したそうです。
頭にくると、爪を噛んで、嚙み切った爪を「プッ」、と吐き出す。
吐き出しそうになると、小姓が懐紙を広げて、それをうまく受け取る。
そういうシーン、たしかにあった。。。

また。
最近は喫煙シーンが極端に減ったそうですが、どうしても撮らなければならない時、煙草に火をつけるシーン、もしくは、煙草をもみ消すシーンだけを撮るようにお願いすることがある、と、でんでんさん。

せっかくの機会だからと思って、私がいつも時代劇を観ている時に心配していることをお尋ねしました。

「殺陣」をやっている時に、怪我をしないのか。。。

「アップで撮るときはジュラルミンだけど、殺陣の時はタケミツだから。それに、プロだしねぇ」

と、渡辺裕之さん。

「でも、素人が絡むと怪我することもあるんです」

と、秋野太作さん。

特に殴るシーンで、役者ではない出演者が、時々演技に熱が入りすぎて、本気で殴ってきたりするそうです。

「本当に殴るより、演技で殴った方が、ずっと迫力が出るんですよ」

さすが、プロ。

最後に感想を。

映像関係の学校に通う若者たちが、熱心に話を聞いてくれたことがとてもうれしかったです。

そして、津川雅彦さん。

津川さんは、政治的に保守系と見られていて、実際にもそういう主張をされています。

しかし、津川さん主催のこの会には、津川さんと政治的には反対側の人もいました。
たとえ意見は違っても、それを受け入れる度量と、意見は違っても、互いに人間として尊敬し合う清々しさ。
鬼のような演技もされる津川さんの、別れ際の優しい笑顔。
気持ちの良い、一夜でした。
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