脊椎手術は決して簡単な手術ではありません。ヒトの全身の運動機能、感覚機能を司る脊髄をその対象とし、そして周囲には大小の動脈・静脈に取り囲まれた部位にメスを進めるわけですから。
ゆえに、(すべての手術がそうであるように) 脊椎手術を安全に執り行うには、医師の習熟した経験と豊富な知識は絶対必須となります。
それにプラスして、もうひとつ 多くの皆さんには耳慣れない用語だと思いますが、「電気生理学」と . . . 本文を読む
Validity and Reliability of Intraoperative Monitoring in Pediatric Spinal Deformity Surgery: A 23-Year Experience of 3436 Surgical Cases
同一施設における乳幼児脊椎手術 23年間における術中モニタリングの検証と信頼性
・術中モニタリングを行うことで、99.6%で . . . 本文を読む
海外文献より
Failure of Intraoperative Monitoring to Detect Postoperative Neurologic Deficits: A 25-year Experience in 12,375 Spinal Surgeries.
・脊椎手術において術中モニタリングは手術を安全に遂行するうえで必須な作業となります。国内でも普及している技術です。しかし、 . . . 本文を読む
私August03は、この側弯症ブログを書き始めた当初から、そしていまこの時点においても、そくわん症を食い物にして生きている寄生虫、整体を憎んでいます。治せもしない病気を「治せる」「治した」とネットで書き連ねて、患者とその母親、家族をだまして、生き続けている整体は、日本の医療におけるガンです。これを正すことが私の使命だと考えています。
この「術中モニタリング」の項目を書くにあたり、最初に、そのこ . . . 本文を読む
コメント欄 2011-07-04 10:37:45 Malieli / 2011-07-04 12:05:34 MaliEli
MaliEliさんよりその後のご様子をお聞きすることができました。長文ですので、ここでは引用は割愛させていただき、要約のみ記載いたします。
・5歳、特発性側弯症診断 (約65年前) ……. 先天性側わん症であった可能性あり
・12才前後装具一時期着用するも、その後 . . . 本文を読む
2011-06-27 09:30:08 コメント欄 MaliEliさんより
69歳の母が手術を受けることになりました。1回目は骨の癒着を取る手術。2回目は後ろからスクリューを入れて固定する手術です。現在1回目の手術が終わったところですが、右足がマヒ状態となってしまいました。脊髄に造影剤を入れてみたり神経科の専門医に見てもらったりしておりますが、右足が動きません。執刀して下さった先生も困惑し . . . 本文を読む
コメント欄への投稿 みやこさんより 2011-06-20
いつも参考にさせていただきありがとうございます。
便乗で申し訳ないのですが、我が家にも手術予定の子供がいます。
手術予定の病院は、ナビゲーションシステムはなく、神経モニタリングはあると説明は受けました。
どのような違いがあるのでしょうか。
また、ナビゲーションがなくても大丈夫なものなのでしょうか。
お忙しい中申し訳ありませんが、よろ . . . 本文を読む
教えてください (中2女子の母)
2011-06-19 00:40:20
august03様。身体の具合はいかがでしょうか。ずっと書かれないあいだあったので、心配しておりました。娘がニ年前に側わん症と診断されて以来こちらのブログで勉強してまいりました。不安でいっぱいでしたが、勉強することで頭がおかしな方向にいくことがなくここまでこれたのは本当にaugust03様のお陰と感しゃしておりま . . . 本文を読む
これまでの記事作成では、トピックスがかなりとびとびで掲載してきましたが、今後は
同じトピックスについて自分なりに納得のできるところまで継続してアップしていこうと
考えています。
私august03の意図は、できるだけ医学知識の素人の皆さんにも理解できる形で、
そして理解してもらえるように、まさに Step by stepで少しづつ内容をほりさげて
いこうと考えています。
不安 . . . 本文を読む
2017年9月21日追記
下出先生著「子どもの背骨の病気を治す」より下記を引用しました。神経モニタリングという技術の理解に役立てば幸いです。
page56 : ......脊髄の通っている脊柱管や神経の通っている椎間孔の形に変化が起こると、脊髄や神経の障害がおこりいろいろな症状がでることになります。手足の痛みやしびれ、場合によっては麻痺がおこります。そのような病気はたくさんありますがここでは省略 . . . 本文を読む
側弯症に関するサイトを見ていましたら、治療を途中でやめてしまう人がかなりいるのが目につきました。確かに、若い年頃でギプスや装具で身体の自由を奪われてしまうのは嫌だとは思います。でも、やめてしまったら、悪化してしまうのですよ。.....進行度は人によって千差万別だから、Aさんの例がBさんに当てはまることはなく、Bさんの例がCさんに当てはまることもありません。でも、Aさんの命はAさんのもの。あなたの命 . . . 本文を読む