8月17日「全ての利益は医療メーカーに、全ての責任は医師に、
そして全ての苦労は患者に 。この現実に変革を!」において
骨癒合後に体内に埋め込まれたインプラント(インスツルメンテーション)はどうすべきか?
という切り口で記載しました。
体調不良もあり、下調べが不足でしたので、少なくとも本日、現時点で 幾つかの
キーワードでグーグル検索してみた結果をここに記載してみました。 . . . 本文を読む
これらは、国内で脊椎インプラントを販売している大手医療機器メーカーの添付文書からのコピーとなります。
側弯症に対する最終的な治療法は「手術」となります。
ときおり、ガン(癌)に対する手術を避け、治すことの望みをかけて民間療法をした (最終的には死亡) という
ニュースを見ることがあります。
癌に関していえば、治らない癌は“治らない”のだから、手術は . . . 本文を読む
本日2019年8月15日付け読売新聞からの切り抜きです。
記事より引用
「フィンランドには、500万人の数十年分の健康データがあり、二次使用できるようになっている」
「フィンランドでは、国家と国民の間にトラスト(信頼関係)がある。それは国の誇りである」
「日本は人口1億2000万人で 10数年分のデータがある。しかし過去のデータを使う同意が得られていない」
「国は “ . . . 本文を読む
ここに添付したのは、先月7月26日読売新聞に掲載された人工乳房の自主回収に関する記事です。
この出来事自体は、側弯症とは直接の関係はありませんが、これに関連する国内外のニュース等を読んでいて気になったことが
ありましたので、ここに記してみました。
私自身の知識・経験的背景として、人工乳房自体を詳細に語れる立場にはありませんが、1980年代後半の米国での
ダウコーニング人工乳房に . . . 本文を読む
「添付文書」を皆さん自身がお読みになることの重要性を理解していただくために、
女の子をお持ちのご両親に“クスリ”という面からひとつの実例を示させていただきます。
子宮頸がんワクチンが国内で承認され、接種が開始されたのが 平成21年(2009)12月
平成25年(2013)4月から「定期接種」開始
同年6月 副反応が頻発し「積極的な接種を勧めることを一時中止」
現在 . . . 本文を読む
グーグル検索に、「添付文書 医療機器 脊椎内固定器具 側弯症手術」をキーワードとして検索をしてみて下さい。
多くの PDF をダウンロードすることができます。これらは、脊椎固定手術に用いられる医療機器、いわゆるインスツルメンテーションあるいはインプラントと呼ばれるチタン製(あるいはステンレス製)金属で作られたスクリュー、ロッド等の「添付文書」です。添付文書とは、簡単に申し上げると、それらの製品を製 . . . 本文を読む
側弯症に関する情報とは直接は関係のない考察を記載しています。しかし、もしかすると、皆さんの身にも起こりえるかもしれない事柄ですので、興味を持って読んでいただけると幸いです。 内容的に一度や二度の記載では終わり切れないと考え、no 1. としました。
はじめに
私はいわゆる「医療業界」に身をおいていました。ですから、おそらく多くの皆さんよりは「医療」の世界のことには詳しいと思います。些末な . . . 本文を読む
手術では様々なことが起こり得ます。
その手術で自分の身、お子さんの身、家族の身を守るために、「私達が - 皆さんが」「何ができるか」を考えてみました。
私達は、手術を原因として死亡することを想定して手術は受けません。
仮に、その「手術」で死亡することがありえるとしたら、事前の説明で、
「これこれこういうことが発生して、死亡することがありえます。これまでの当院での実績では
. . . 本文を読む
手術を受けずに病気の治療が済むのなら、それが治療におけるベストです。(ただし、クスリの場合も副作用や合併症もありえることは念頭においたうえでのことです)
当ブログを通読していただけるとお分かりになると思いますが、私は側弯症治療に対して「手術」がベストであり、「手術すること」を目的としてこのブログを書いてはおりません。
側弯症手術に関わらず、「手術」全般の話として、手術には様々なリスクが伴 . . . 本文を読む
体調がすぐれず長らく臥せっていたのですが、ようやくベッドから起き上がれるようになり、また少しづつ情報提供を始めたばかりなのですが、さきほどコメントを見ましたら、また「整体」に騙されているお母さんのコメントを読み、悲しくなりました。なんで、同じことが繰り返されるのでしょう。10年前とまったく状況は変わってない? 整形外科に関与するようになってからすでに40年以上になります。このStep . . . 本文を読む
手術を受ける患者さん、そしてご家族の皆さんにとっては、手術によって治ることができるならこれほど嬉しいことはないと感じるとともに、それはそれで「怖い、大丈夫なの?」と不安を感じるのも当然です。
そして、昨今の医療をとりまく環境のなかでは、医療事故という用語が大きく闊歩していることによる課題・トラブルも大きくなっているのも事実です。
ここに取り上げました文献は、残念ながらgoogle検索でもダウン . . . 本文を読む
脊椎専門誌SPINE. vol39,Number 7 (2014年)
Defining Rates and Causes of Mortality Associated with Spine Surgery(脊椎手術に関連した死亡原因及び特長的な発生率)
・データは、思春期特発性側弯症も含むが、それに限ったものではなく、年齢をとわずあらゆる脊椎疾患により手術した症例での死亡率とその原因を分 . . . 本文を読む
引き続き学会調査報告書からの引用です。
添付表は手術に伴う合併症として報告された内容をまとめたものになります。
脊椎手術という特徴を大きく表しているのが、やはり「神経合併症」の割合でしょうか
この調査では 全体の症例に対して 1.7% の発生頻度であったことが示されています。
このStep by stepをご覧いただいている皆さんは基本的に側弯症に関心がある方々
ですので、この「数字」を見たと . . . 本文を読む
引き続き学会調査報告書からの引用です。
添付表は整形外科経験年数と手術合併症との間に相関関係があるかどうか、という
切り口でのデータです。
これをご覧になって皆さんは瞬間的に何をイメージされるでしょうか ?
私見を述べさせていただく前に、合併症種類として示されている内容を見てみましょう。
◆神経合併症
脊椎の手術はまさに脊髄、神経に取り囲まれた部位における外科治療ですから、
術中の操作 . . . 本文を読む
学会調査報告書からの引用、二回目となります。
前回は年齢分布をもとにした調査結果の説明を加えてみました。
今回添付した図は、この調査結果を疾患別に分析したものです。圧倒的に多い疾患
が、「椎間板ヘルニア」と「脊柱管狭窄症」それに続くのが「変性すべり症」と
なっており、この3疾患だけの合計でも、10829症例となり、今回の全体症例数
16157例の 67%を占めていることになります。単純な . . . 本文を読む