2017年9月21日追記
下出先生著「子どもの背骨の病気を治す」より下記を引用しました。神経モニタリングという技術の理解に役立てば幸いです。
page56 : ......脊髄の通っている脊柱管や神経の通っている椎間孔の形に変化が起こると、脊髄や神経の障害がおこりいろいろな症状がでることになります。手足の痛みやしびれ、場合によっては麻痺がおこります。そのような病気はたくさんありますがここでは省略します。ただ、背骨の彎曲の変形だけでは脊髄の障害は、特殊な場合を除いておこりません。高度な変形になっても、脊髄は影響を受けないのです。その理由は、背骨の彎曲の変形がたとえ高度になっても、徐々に変形が進むので、脊髄がその形に適合し続けていくからなのです。ただ問題となるのは変形を手術などで矯正するときで、変形した背骨になじんでいた脊髄が、急にまっすぐにされることにより障害をおこす可能性があります。
☞(コメントby august03)このリスクに対して現在(2017年)多くの医療機関で手術に用いているのが、「神経モニター装置」と呼ばれる医療機器になります。
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下記の「術中モニタリング」について記載したのは 2010-04-20 でした。
それから今日 2014年4月5日、あっというまの 4年間でしたが、ようやくこの分野についても正しい知識と情報をご提供できるだけの学習を積むことができました。
これから、このカテゴリーについても少しづつ追加していきますので、参考とされて下さい。医学は日進月歩、4年という月日は、手術をする皆さんの安全をさらに向上させるに十分な年月だったと確信をもってお伝えすることができます。
2014/4/5 august03
添付の図を見て何をしているかがすぐにわかった方は、この手法を実際に受けたことの
ある患者さん、あるいはその様子をそばで見ていることができた家族の方、あるいは
インフォームドコンセントで説明を受けたことを覚えている方、そして医療関係者の方
だと思います。
どの分野の「手術」であっても、手術が手術として侵襲性のものである限り、つねにリスクがあり、そしてそのリスクをいかに減らすかが、先生がたの課題と挑戦であると言っても
言い過ぎることにはならないと思います。
とくに、昨今のように「医療事故」「医療過誤」が....私には必要以上に、という枕言葉を
つけたいほどに声高に叫ばれている現在では、手術によって悪いところを治療する。
と同時に、手術による不可抗力による過誤をいかに避けるか、いかに「安全」に手術する
か、ということが重要になっています。
そして、ここに掲示した図が、じつは側弯症手術における神経損傷のリスクを減らす手段
としていま欧米では大きな注目を集めています。
現在、この手法についてあれこれと勉強をしているところなのですが、現場復帰の第一弾
としてこのトピックスについてしばらく情報を発信させていただこうと考えています。
今回は、そのイントロとしてこの記事を書きました。
august03
下出先生著「子どもの背骨の病気を治す」より下記を引用しました。神経モニタリングという技術の理解に役立てば幸いです。
page56 : ......脊髄の通っている脊柱管や神経の通っている椎間孔の形に変化が起こると、脊髄や神経の障害がおこりいろいろな症状がでることになります。手足の痛みやしびれ、場合によっては麻痺がおこります。そのような病気はたくさんありますがここでは省略します。ただ、背骨の彎曲の変形だけでは脊髄の障害は、特殊な場合を除いておこりません。高度な変形になっても、脊髄は影響を受けないのです。その理由は、背骨の彎曲の変形がたとえ高度になっても、徐々に変形が進むので、脊髄がその形に適合し続けていくからなのです。ただ問題となるのは変形を手術などで矯正するときで、変形した背骨になじんでいた脊髄が、急にまっすぐにされることにより障害をおこす可能性があります。
☞(コメントby august03)このリスクに対して現在(2017年)多くの医療機関で手術に用いているのが、「神経モニター装置」と呼ばれる医療機器になります。
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下記の「術中モニタリング」について記載したのは 2010-04-20 でした。
それから今日 2014年4月5日、あっというまの 4年間でしたが、ようやくこの分野についても正しい知識と情報をご提供できるだけの学習を積むことができました。
これから、このカテゴリーについても少しづつ追加していきますので、参考とされて下さい。医学は日進月歩、4年という月日は、手術をする皆さんの安全をさらに向上させるに十分な年月だったと確信をもってお伝えすることができます。
2014/4/5 august03
添付の図を見て何をしているかがすぐにわかった方は、この手法を実際に受けたことの
ある患者さん、あるいはその様子をそばで見ていることができた家族の方、あるいは
インフォームドコンセントで説明を受けたことを覚えている方、そして医療関係者の方
だと思います。
どの分野の「手術」であっても、手術が手術として侵襲性のものである限り、つねにリスクがあり、そしてそのリスクをいかに減らすかが、先生がたの課題と挑戦であると言っても
言い過ぎることにはならないと思います。
とくに、昨今のように「医療事故」「医療過誤」が....私には必要以上に、という枕言葉を
つけたいほどに声高に叫ばれている現在では、手術によって悪いところを治療する。
と同時に、手術による不可抗力による過誤をいかに避けるか、いかに「安全」に手術する
か、ということが重要になっています。
そして、ここに掲示した図が、じつは側弯症手術における神経損傷のリスクを減らす手段
としていま欧米では大きな注目を集めています。
現在、この手法についてあれこれと勉強をしているところなのですが、現場復帰の第一弾
としてこのトピックスについてしばらく情報を発信させていただこうと考えています。
今回は、そのイントロとしてこの記事を書きました。
august03