(写真と記事とは直接の関係はありません)
米国にある優秀な医療機関で、医学では世界でもトップクラスにあることで有名な
ジョンズ,ホプキンス病院のHPに装具装着方法について書かれた記事がありました
ので、和訳してみようと思います。
参考:全米トップ10の病院としてランクされています
http://www.hopkinsmedicine.org/usnews/
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装具装着に対する指導 : 装具治療を効果のあるものにするために
•装具着用が決まってから、2~3週間以内に、1日23時間着用にもっていくこと
(医師から別の指示があるときはそれに従うこと)
•毎日、皮膚の具合に注意を払い、手入れをすること
•装具をしているときは、つねに必ずアンダーシャツを着ていること
(女子の場合は、アンダーシャツの下にブラジャーをつける)
アンダーシャツは、身体にきっちりとフィットするもので、しわのよらないものを
選ぶこと
•ブレースは、身体にきっちりと合わせること
(きっちりと合わせて着用する方法は医師から指導されます)
•毎日、指示された運動プログラムを実施すること
•ブレース装着時間は、ゆっくりと着実に伸ばしていくようにして、最終ゴールで
ある23時間に到達すること
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どれくらいきつくブレースを装着しなければならないか :
あなた自身、あるいは補助者がいっきに両側からブレースを押したとき、
ブレースに余裕があったり、動きがあってはいけません。できるだけきつく着用
しなければ効果はありません。ストラップも、もし可能であれば、初期の位置より
もきついところで締めるようにします。
ポイント:
• 脊柱がブレースの中心にくるように着用する
• ウエストパッドは、必ず腰の上で、肋骨の下にくるようにすること
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装着のスケジュール :
ブレースの装着は、少しづつ時間を伸ばす方法をとります。23時間装着に至る
までに2~3週間をかけます。下記のプログラムは、あなたの皮膚と筋肉を守る
ように考えられたものです。
ステージ 1 ... 日6時間装着を目指します
•これはちょうど、学校から帰ってきて就寝するまでのあいだ位になります。
•学校から帰ってきて2時間だけ装着します。2時間たったら、一度はずし、皮膚を
チェックします。できればアルコールを皮膚にすりつけます。もし皮膚がピンク色
になってるだけであれば、さらに2時間着用します。このような具合にして6時間
装着します。
•もし、2時間装着で皮膚が痛くなり、赤くなっていたら、30分休憩します。
それからアルコールをすりつけ、さらに2時間装着し、これを6時間になるまで
繰り返します。
ステージ 2 ....1日10時間を目指す
•1週間ほどでこの段階まで来ることができるようにします。
•4時間装着し、いったんはずして皮膚をチェックし、アルコールをすりつける。
ピンク色に変色しているだけならば、続けて3時間装着する。これを繰り返して、
10時間に達するまで装着する。
ステージ2のもうひとつの方法は、ブレースを装着し、我慢できなくなるまで装着
し続ける。我慢できなくなったら、はずして皮膚をチェックする。このような感じ
で持続時間を長くしていく。
ステージ 3 ... 1日18時間を目指す
• 学校に登校する前に装着します。ランチタイムあるいは装着4時間後に、いったん
はずして皮膚をチェックし、アルコールを塗ります。保健室で先生の補助のもとに
この作業ができるように、学校側と事前に話し合いをして協力体制を得るように
しておく必要があります。学校が終わるまで装着を続けます。
• 学校から帰ったら、6時間ブレースをはずします。
• 就寝時に再装着して、朝までブレースを装着したまま寝ます。
もし、初めての夜に息苦しく目覚めてしまうことがあったら、そのままでかまいま
せん。休息をとることが大切です。もし二日目の夜も途中で目覚めてしまうような
ことがあったら、この夜からはブレースをはずさずに眠ることに慣れるように努力
して下さい。
ステージ 4 ....1日23時間を目指す
•着替えたり、お風呂のとき以外は装着していることになります。
運動のために1~2時間はずすことはかまいません。
1日23時間の装着が目標です。焦らずに、でも確実に前に進みましょう。
装着ができるようになったら、自分を褒めてあげましょう。
....ご両親は、お子さんを褒めてあげて下さい。
(注意: 装具装着のプログラムは、医師から具体的指示があるはずです。
その指示に従うことを基本として下さい。上記のインストラクションを
参考として、医師と話し合うことも大切だと思います)
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装具メーカーの洛北義肢さんのHPでは写真付きで装具装着の様子がわかります
http://www.rakuhokugishi.co.jp/customer/009.html
08年1月24日チョコさん
最初は無理をしないで、1日2時間くらいから 少しずつ時間を増やしていってくださいね。 つけはじめは息も苦しくて かなり違和感がありますが、除じょになれます。 装具の一部が体に当たっている場合には カットしたスポンジを入れるとかなり改善されます。 最初から23時間なんて無理ですから。 個人差はあると思いますが うちは2週間くらいあれこれ調節して そのうち学校へもしていけるようになりました。
08年1月24日 さくらさん
私も最初から少しでも長くと思って、娘に無理強いしてしまいましたが、後から先生に少しずつ慣らしていけばいいと言われて、本当にかわいそうな事をしてしまったと反省しました。
装具はこれから何年もしていくのですから、少しずつ時間を長くしていけば大丈夫ですよ。子供は順応性があるので少したてば夜も熟睡できるようになります。