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側弯症(側わん症/側湾症/そくわん)治療に関する資料と情報を発信するためのブログです

特発性側弯症 20年後のアウトカム

2007-06-20 23:47:40 | 20年後のアウトカム
当記事のオリジナル作製は2007年6月20日です。データを整理して再公開することを計画していたのですが、なかなか作業が進みませんため、とりあえずもう一度このオリジナルのまま再公開することといたしました。

長期成績に関しても、もう一度データを整理していきたいと考えております。

2018年6月25日
august03


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医学の世界も、日進月歩です。
残念ながら特発性側彎症の原因はいまだに不明のままですが、その病態がどういう
ものであり、どういう治療をすれば患者さんのその後の健康がどうなるか、という
ことはデータとして示されてきています。装具治療完了後、あるいは手術後、20年
以上たったとき患者さんの身体の具合がどんなふうであるかということは、患者さ
んとにとって、またおかあさまがたにとって、とても気になることだと思います。
いま、それが、実際の患者さんのデータをもとに予測がつくようになってきている
のです。先にご紹介したスウェーデンの研究に追加して、これから何度かにわけて
新しい文献をご紹介していこうと思います。

内容は、
 
  「手術および装具治療後23年以上経過後における腰痛、機能」
  「手術および装具治療後20年以上経過後における脊柱可動性、機能、
   痛みについて」
  「手術および装具治療後20年以上経過後におけるQOL」
  「手術および装具治療後の妊娠出産、カーブ進行、性生活 : 22年以上の調査」
  「女子における装具治療後の長期観察」
   そして「スポーツの推奨」 です。

病気の治療とは、医学であり、それは科学の世界です。

  A子さんがネット上で発言します「わたしはO体操で治りました」と、
  でも、
  A子さんって誰でしょう? A子さんは本当に存在するのでしょうか?
  なぜA子さんの効果がその他大勢の患者さんにあてはまると言えるのでしょう?
  A子さんが治ったというのは、誰が証明するのでしょう?
  A子さんが治ったというのは、誰が証明したのでしょう?
  A子さんは、その後どうなったのでしょう? A子さんの20年後の治療成績は?

皆さんは、どちらを信用なさるでしょうか ? 

  A子さんですか? 
  それとも、
  医学により検証されたデータでしょうか ?

データを見る、ということのさらに利点は、
そこに現れているマイナス要素、マイナス要因を分析して、プラスに変えるための
指針、方法を考えて、そして実行できる。ということです。
いま、20年間の成績が発表されてきています。
でも、それは、20年前の手術方法であり、20年前の装具療法でした。
装具療法中は、運動することも禁止されていた時代の治療結果です。
私たちは、20年後のいまこの時点で、20年前の人たちがおこなってきたことと
その結果を踏まえて、さらに向上することが可能な時代に生きているということ

どうか、そのことを忘れないで下さい

関連トピックス
http://blog.goo.ne.jp/august03/e/14e88907988a1cca6cbc1081e7bcfd80

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