何これ?
意味不明にもほどがある。いったい全体、私にどうしてほしいの・・・・・・
そう思った時、便せんの下にもう一枚便せんがあることに気づいた。
便せんの下の便せんには、こうあった。
ナオミ殿
孔明の祖父の青龍と申します。
夢魔がこんなメモが残されていきおった。
コーネリアスはあずからせてもらったわ♥
ミシガン山中で会いましょう♡
どうぞお仲間もご一緒に♥
『惹き付けるもの』ミホシム
コーネリアスとは、孔明のことじゃ。そして、この場所は魔女のマクミラが作った4つのテーマパークのことじゃと思う。
どうか、孫の眠眠と一緒に孔明を助けてはくれまいか? 祭青龍
ナオミに迷いはなかった。だが、パートナーには許しを請わなくては。
「決勝戦を辞退してミシガンに行きたいの!」手紙を見せてケイティに頼み込んだ。
「もちろん、かまわない。だけど条件が一つ」
「どんな条件でも飲むわ。それは何?
「私も一緒に行くわ」
「ケイティ・・・・・・私がトラブルに引きつけられるマーメイドとわかって言ってるの?」
「マクミラがらみなら、クリストフだっているでしょ?」
そうか・・・それならケイティもおいてはいけない。ナオミは、しぶしぶ承諾した。
全米ディベート選手権決勝戦の結果が棄権によって決まるなど、前代未聞の大事件になりそうだった。それでも、ナンシーがとってくれた飛行機チケットのおかげで、二人はすぐ旅立つことができた。
デトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港に降り立った瞬間、ナオミはマクミラの強い波動を感じた。
マクミラも、同様だった。
二人が同時につぶやいた。「あいつがいる・・・・・・」
ナオミとケイティが気づくと、到着ゲートにはマクミラ、アストロラーベ、スカルラーベ、ジェフの四人が出迎えていた。
「久しぶりね。相変わらずの美しさね」ナオミが、マクミラに話しかける。
「ありがとう。でも、わたしは盲目だからお世辞は返せないと言わなかったかしら?」
「お世辞なら、ケイティに。前回、彼女は闘いの場に居合わせなかったから」
「カンザスの闘いから5年、精神世界の闘いから3年。時の経つのは早いものね」
「無駄話をしてる時間はないわ。わたしは、孔明を助けにあなたご自慢のミシガン山中のテーマパークに行きたいの? パスポートは、ここでいただけるのかしら?」
「条件次第ね」
「条件?」
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