【AFP=時事】ロシアの支援を受けたシリア政府側の部隊とイスラム過激派組織「イスラム国」の戦闘により2日間で51人が死亡したと、在英NGO、シリア人権監視団が4日明らかにした。

 同監視団のラミ・アブドルラフマン代表によると、戦闘は2日夜にシリア中部ホムス県でISが政府軍の陣地を攻撃して始まり、3日まで続いた。戦闘とロシア軍の空からの攻撃で政府側に20人、ISに31人の死者が出たという。

 ISは昨年、最後の拠点を失ったが、シリアのバディアと呼ばれる広大な砂漠地帯で移動しながら攻撃を行っている。

 反政府運動の弾圧をきっかけに2011年に始まったシリア内戦は、世界の大国やイスラム過激派を巻き込んだ複雑な紛争に発展し、これまでに38万人以上が死亡している。 【翻訳編集】AFPBB News