石ころ

わたしは門です①(ヨハネの福音書10章)

 

「まことに、まことに、あなたがたに言います。羊たちの囲いに、門から入らず、ほかのところを乗り越えて来る者は、盗人であり強盗です。
しかし、門から入るのは羊たちの牧者です。(1~2)

 

羊に例えられるキリスト者は神の牧場で養われ、キリストと共によみがえらされたいのちは永遠を生きる。

神の牧場の門はイエス・キリストだけであり、キリストの十字架の血潮に拠って罪をあがなわれ、神との平和をたまわった者だけが通る門である。

 

門番は牧者のために門を開き、羊たちはその声を聞き分けます。牧者は自分の羊たちを、それぞれ名を呼んで連れ出します。(3)

 

羊は、牧者であるイエスが語るみことばを聞き分けるとあり、それこそ羊のいのちの言葉である。羊はその声を良く知っていなければいのちを失う。

羊は牧場に閉じ込められているのではなく、彼らは囲いを出入りして活動するが、外にはあらゆる罠や危険があり、それから羊を守るのは牧者の声だけである。

 

いいですか。わたしは狼の中に羊を送り出すようにして、あなたがたを遣わします。ですから、蛇のように賢く、鳩のように素直でありなさい。(マタイ10:16))

鳩のように素直に牧者に聞き従い、蛇のように敏く世の罠を避けることが出来るのは、牧者の声を絶えず聴いているからである。

 

羊たちをみな外に出すと、牧者はその先頭に立って行き、羊たちはついて行きます。彼の声を知っているからです。

しかし、ほかの人には決してついて行かず、逃げて行きます。ほかの人たちの声は知らないからです。」(4~5)

 

牧者が先立つ囲いの外で、キリスト者はキリストの各器官としての働きをする。荒野では聞き慣れたみことばで身を守り、聞き慣れぬ声から逃げることなら弱くても出来る。牧者の声を聞き続けて良く知って居ることが永遠のいのちを守るのだ。

 

イエスはこの比喩を彼らに話されたが、彼らは、イエスが話されたことが何のことなのか、分からなかった。(6)

 

イエスのことばは神の言葉であって、直ぐに理解できないけれど留まって分かるまで聴く者には分かるまで教えてくださる。母の胎で組み立ててくださった主は、私たちの成り立ちを誰よりも良く知っていてくださるから。

主の導きは群れに向かって語るのではなく、霊の奥の間に静まり自分のための導きを聴く。それぞれの器官の働きは違うからである

 

そこで、再びイエスは言われた。「まことに、まことに、あなたがたに言います。わたしは羊たちの門です。(7)

 

イエスだけが羊にいのちを得させる門である。その事実を理解するまでは静まって、教えを待たなければならない。
それによって世に仕掛けられているサタンの罠から守られる。神は事の初めから終わりまでを知っておられ、御子の命をたまわるほどに愛した者を守ってくださる。

 

わたしの前に来た者たちはみな、盗人であり強盗です。羊たちは彼らの言うことを聞きませんでした。(8)

 

羊が御声を知っているなら滅ぼす者から逃げることが出来る。何時もみことばに親しみ御声を聴いていなければ滅びる。世は手段を選ばず強かであるが、羊は弱くみことばに身を避けて生きる者である。

 

わたしは門です。だれでも、わたしを通って入るなら救われます。また出たり入ったりして、牧草を見つけます。
盗人が来るのは、盗んだり、殺したり、滅ぼしたりするためにほかなりません。わたしが来たのは、羊たちがいのちを得るため、それも豊かに得るためです。(9~10)

 

羊は牧者の必要を満たすために存在して、役割を果すために成長しなければならない。荒野では羊が豊かにいのちを得るための知恵が得られる。

其処には主に信頼する訓練があり、生きる苦労や悩みのすべてが弱さのうちに働く神の力を経験する時となり、成長して神の益となる。

 

わたしは良い牧者です。良い牧者は羊たちのためにいのちを捨てます。(11)

 

羊のためにいのちを捨てることは愚かである。そのような愚かなことを計画されたのは神が愛である証。
キリストにより頼む切実な飢え渇きは、愛されることと愛することが一つとはならない悩みである。

あれほどのキリストの愛を経験しても、キリストにたまわった愛を行う力がないのである。未だ罪に支配されている魂の我が儘は、キリストの聖い愛を受けるばかりである。

 

それでもキリストをうちに宿す者ゆえに望みはある。事をなさるのは主であるから、すべてを差し出して御前に留まるなら、主が愛させてくださる望みである。

愛には色々な形があり責める愛もあれば黙っている愛もあり、行動する愛もあれば御前に座して祈る愛もある。主は私たちの願いを知っていてくださり時を備えてくださる。

 

聖霊は義を教えてキリストは愛を経験させてくださる。神は神の子らにその良きものを完成してくださる。すべての望みは此処にのみある。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事