スカイ.ブルーにぽっかりと白い雲が浮かんでいる空を眺めつつ、なだらかな坂道を登って行く。まあるいイガイガの実をたわわに付けた栗の枝が、通せんぼをするように道の端にまで枝を伸ばしていて、その勢いに圧倒される。今までこんな枝には気づかなかったなぁ・・。
草むらからは京紫の葛の花が幾つも顔を覗かせている。葛の花ってこんなに美しかったのかと新しい発見。
藍色の露草も側溝沿いに枝葉を広げ今を盛りと咲いている。清楚なその色は、いつも幼い頃の色水屋さんにつながっている。
たわわに実った黄金色の田圃では、田の周りに杭を打っている人がいる。田の周りにはネットの柵が張り巡らされて、刈り入れの終わったはぜかけの稲も、すべて丈夫そうなネットで覆われている。
景色とは不釣り合いな物々しさによく見てみると、刈り入れた田圃の中に、荒々しく掘り返したような傷跡があり、それは引っ掻いた道のように田を横切っていた。今まで、こんな田を見たことはない。それはとても異様な光景。
帰って主人に話すと、「イノシシが米を喰い荒らしているらしい」という。せっかく作ってやっと刈り入れになったのに、無惨さに言葉もない。
今、本当に獣に農家は悩まされている。イノシシにも、鹿にもサルにも天敵がほとんどいない。彼らは栄養たっぷりな農作物を食べてどんどん増え続けている。
それは神様が創造された地の姿とは遠い。悲しむべき事が起こっている。
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「そのようにして神はお造りになったすべてのものをご覧になった。見よ。それは非常によかった。」創世記1:31