前作「チーム・バチスタの栄光」が、面白かったけれども後味がものすごく悪かったので、正直あまり期待していなかった。だから、今回は期待以上ということで、かなり満足
病院内の倫理委員会委員長に祭り上げられた田口に、救命救急センター長の速水と医療メーカーが癒着しているという告発文が届く。同様の告発文を受け取った厚生労働省の白鳥が現れ、二人は再びコンビを組んで調査することに……
何が面白かったかというと、伏線があちこちに上手く張られていて、それぞれが最後に全部うまく生きる仕掛け これも、あれも、そ~んなものまで。へえ~~~、とクスリと笑いながら納得
ジェネラル・ルージュというニックネームも、「血まみれ将軍」という怖いものだと思わせておいて、実はそうだったのか~、となる。
テレビで流れるCMなどを観ていると、堺雅人のジェネラル・ルージュは、とてもクセがあって悪徳医師なのだろうという先入観があった いえいえ、タイトルに「凱旋」とあるだけあって、なるほど。ものすごくいい役。主役と言っていいんじゃないかな。
阿部ちゃんが前作に比べ、ちょっと影が薄い。貫地谷しほりちゃんも何かありそうで何にもなかったという、ちょっともったいない感じ。佐野史郎とたまてつはサービス出演ですね。
笑えたのが、どっかで見たことあるけど誰だっけ、と気になった救命の下っ端の医師。ほとんどセリフもないのでエンドロールを見るまでわからなかったけど、五代くんじゃないですか (注:ドラマ「めぞん一刻」のオーディションで合格した方)
救命救急の問題点を叫びつつ、ラストに温情もオマケの大団円もあって、今回は後味良し ということで楽しめた映画でした