ジェイムス・リザーランド James Litherland
【パート】
ギター、ヴォーカル
【生没年月日】
1949年9月6日~
【出生地】
イングランド ランカシャー州サルフォード
【経 歴】
コロシアム(1968~1969)
ブラザーフッド(1969~1970)
モーグル・スラッシュ(1970~1971)
ミリオン
マンチャイルド(1972)
バンディット(1976)
イングランドのヴォーカリスト、ギタリスト。コロシアムのオリジナル・メンバーのひとり。
シンガーソングライター、鍵盤奏者でプロデューサーのジェイムス・ブレイクの父でもある。
8歳の時に両親からギターをプレゼントされる。
11歳の時に地元のローカル・バンドで音楽活動を始める。
1965年、グラマースクール時代の友人だったスティーヴ・ボルトン(guitar のちアトミック・ルースター、ポール・ヤング・バンドetc)が在籍していたマンチェスター周辺のインストゥルメンタル・バンド「モッドロックス」(The Modrox)に加わる。
リザーランドによってリズム&ブルースの要素を持ち込まれたモッドロックスは徐々にモッズスタイルのビート・バンドへ変貌を遂げ、バンド名を「パズル」(The Puzzle)に改めた。しかしリザーランドはほどなくパズルを脱退する。
この後、ローカル・バンドの「The Go Go」に参加するが、この頃グラハム・ボンド・オーガニゼイションやジミ・ヘンドリックスから大きな影響を受け、以後はブルース・ロックを演奏するようになる。
1968年、8月17付のメロディ・メイカー紙で、ジョン・ハイズマン(drums)が告知したメンバー募集記事を見たリザーランドはヴォーカリストとしてこれに応募。同時に応募してきたジム・ローチェ(guitar)とともに採用された。
ジョン・ハイズマンは、このふたりに加えてデイヴ・グリーンスレイド(keyboard)、トニー・リーヴス(bass)、ディック・ヘクストール=スミス(sax)の計6人で新しいグループの活動を開始した。これが「コロシアム」の結成である。
同年10月11日~12日、スカボローの「シーン・トゥー・クラブ」でデビュー・ライヴを行い、11月には英フォンタナ・レコードと契約。
12月にはファースト・アルバムのレコーディングが始まったが、すぐにローチェが脱退したため、リザーランドがギターも兼ねることになった。
アート・ロック・ブームが熱を帯びていた1969年5月、コロシアムはファースト・アルバム『コロシアム・ファースト』をリリース、たちまち注目されるようになった。
引き続いて行われたセカンド・アルバム『ヴァレンタイン組曲』のレコーディングが終わった同年10月、リザーランドは「ブラザーフッド」(のちの「モーグル・スラッシュ」)へ参加するためコロシアムを脱退する。後任として加入したのは、元ベイカールーのデイヴ・"クレム"・クレムソンだった。
なお、ジュリアス・シーザーの最期を描いた『ヴァレンタイン組曲』は全英15位まで上昇するヒットを記録し、コロシアムはブリティッシュ・ロック界に中で確固たる位置を占めるようになる。
ジェイムス・リザーランド(中央)
「ブラザーフッド」のメンバーは、リザーランド(guitar, vocal)のほか、ジョン・ウェットン(bass, guitar, vocal 元Splinter)、エド・ビックネル(drums)、ロジャー・ボール(sax)、モリー・ダンカン(sax)であった。
間もなく、唯一知名度のあるリザーランドの名を冠して、バンド名を「ジェイムス・リザーランズ・ブラザーフッド」(James Litherland's Brotherhood)と改めた。
1969年末、ドラマーがビル・ハリスンに交替。その後、元エレクションのマイケル・ローゼン(guitar, trumpet, mellophone)が加わってバンドは6人編成となる。
1970年にRCAと契約を結ぶことになったが、同名のバンドが存在することがわかったため、同年5月にバンドは「モーグル・スラッシュ」と名を改めた。
モーグル・スラッシュはシングル1枚(『Sleeping in the Kitchen』1970年)、アルバム1枚(『モーグル・スラッシュ』1971年)を残し、1971年に解散した。
ジェイムス・リザーランド(中央)
その後は自己のグループ「ミリオン」を結成したほか、ロング・ジョン・ボルドリーなどのレコーディングに参加。
1972年には、ファースト・ソロ・アルバムをリリースしたばかりのディック・ヘクストール=スミス(sax 元コロシアム)、デイヴ・ローズ(keyboard)、ビリー・スミス(bass)、セオドア・サンダー(drums)とともに「マンチャイルド」を結成した。
1970年代中頃にはサンフランシスコで活動している。
帰国後の1976年、「バンデット」(Bandit)に参加。他のメンバーはリザーランド(guitar)のほか、ジム・ダイアモンド(vocal)、ダニー・マッキントッシュ(guitar)、クリフ・ウィリアムス(bass)、グラハム・ブロード(drums)である。リザーランドは、アルバム『Bandit』とシングル『Ohio』を残したのみで脱退した。
その後はテレビや映画音楽の仕事をしていたが、1990年代に入ってからはソロ・アルバムの制作も行っている。
2017年6月、ソロ・アルバム『バック・アンド・ブルー』(Back 'n Blue)を発表。
【ディスコグラフィ】
コロシアム
1969年 コロシアム・ファースト/Those Who Are About to Die Salute You(全英15位)
1969年 ヴァレンタイン組曲/Valentyne Suite(全英15位)
1970年 グラス・イズ・グリーナー/The Grass Is Greener *アメリカ編集盤
モーグル・スラッシュ
1971年 モーグル・スラッシュ/Mogul Thrash
バンディット
1976年 Bandit
レコーディング参加アルバム
The Fureys
1968年 Finbar Furey
ジェイド
1970年 フライ・オン・ストレンジウイングス/Fly On Strangewings
エドワード・ハンド
1970年 ストランデッド/Stranded
1971年 Rainshine
ロング・ジョン・ボルドリー
1972年 Everything Stops for Tea
レオ・セイヤー
1974年 ジャスト・ア・ボーイ/Just a Boy
スティーヴ・マリオット
1976年 マリオット/Marriott
アレクシス・コーナー
1979年 The Party Album
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