ターニングポイントになった芝居。
健康診断の後、
空腹だから美味しいモノを食べるつもりだった。
病院を出たら、ぽつりぽつりと小雨のため断念。
せめて美味しいパン屋さんに寄り、
ビデオ鑑賞に変更。
(ダビング作業も進めないとね)
1994年のサイン入り戯曲と
テレビ放送を録画したビデオがあるほど
思い入れのある作品。
死を前にした老人が一生を振り返る。
失ったものばかり思い出し、
生まれて来たことを思い返す。
最後、父、母、妻、娘、愛人、弟、友人らに
一言、言葉をもらう。
父の「大好きだった」が胸に迫る。
一生という時間の充実とはかなさを知る。
ラストの
「今がすべてだ、今がね...」の迫力。
そうなんだと腑に落ちる。
生まれる前の自分と、死の直前の自分の対話。
このシチュエーションは、ずしんとくる。
今の自分は過去と未来の自分でもある。
当時、この作品で感じた衝撃。
私は芝居が本当に好きだったんだ。
そして、今もココロを揺さぶる作品。
ココロにだけ残るから芝居である。
でも、こうして見返すことができ、本当に良かった。
そのための小雨だったのか...。
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