(三浦しをん著)
★★★(ベアの満足度)
平成18年直木賞受賞作品。
受賞作とは知らず、DVDのパッケージを見て、
面白そうだなあと読み始めました。
確かにあのパッケージが象徴しているような
ストーリー。(少し見たくなる)
便利屋、多田の元に
高校の同級生 行天が転がり込む。
二人はけっして中が良かったわけではない。
高校時代、誰ともしゃべらなかった行天。
チワワを預かったり、飼い主を捜したり、
便利屋の仕事は多岐にわたる。
行天との出会いで、多田のまわりも
少しずつ動いて行く。
過去の贖罪、孤独、
人との関わりを通じて、人生は動いて行くんだなあ。
物語がどこまで続いていってもおかしくないリアリティ。
人との関わりにちょっと臆病になっている私には
彼らが踏み出す一歩が羨ましくもあり...
青春だよなあ。
少し人恋しくなる本でした。
(大崎梢著)
★★★★(ベアの満足度)
「配達あかずきん」の続作。
成風堂書店事件メモシリーズ。
「晩夏..」は成風堂書店の元仕事仲間さんからの依頼で
信州の書店がらみの事件解決のための出張編。
27年前の事件と今回の幽霊事件の真相のため
読み応えのある長編。
「サイン会..」は、いたずら注文、広辞苑と小学生、
バイトくんの恋、サイン会、なくなった封筒
(タイトルではなく、私の覚え書きです)
どれも、書店のお客さんとのやり取りや
解決がお見事!
この2冊を通じ、本はやっぱり手に取ってから買おう!
それも、地元の本屋でと思いました。
マイマイが生まれたばかりの頃、
したかったのことの1つが、
大きな本屋さんに行きたかったこと。
雑誌とベストセラーだけでなく、
いろんな種類の書籍を取り扱っている本屋さんが、
私のワンダーランド。
小さくたって、お気に入りの品揃えのところもある。
成風堂書店は、私は勝手に飯田橋の駅ビルの本屋さんを
思い浮かべて読んでいました。
ここは、児童書が充実してるし、平台のラインナップが私好み。
本屋マニア(?)としては、この本のバイトさんの話題に入りたい~。
やっぱり、一生に一度は本屋さんで働きたい!!