(みうらかれん:作 大島妙子:絵)
★★★★(ベアの満足度)
第52回講談社児童文学新人賞佳作受賞作品。
読売KODOMO新聞で紹介されたのを
きっかけに読み始めました。
(思ったより長いお話でした)
小学4年の暁音ちゃんは、人前で話すのが苦手。
一緒に日直になった三島くんは落語が大好き。
日直の週末にしなくてはならない5分間スピーチの
ことで頭がいっぱいの暁音ちゃんを見て、
三島君は「なんとかしてやる」と。
人と違っているといじめられたり、仲間はずれにされる。
好きなことの悪口を言われるのは許せない。
小学生ならではの、まっすぐな悩みや
強い思い、今までの自分から変わりたい、
変われるかなと揺れる思い。
おしゃべりな子も心の中の言葉を
全部話しているわけではないことに
当たり前ながら、気づかされた。
友達っていいね。
好きなことがあるっていいね。
落語が小学生に、児童文学にもはいってきたのが
落語ファンとしても嬉しい1冊でした。