(三浦しをん著)
★★★(ベアの満足度)
平成18年直木賞受賞作品。
受賞作とは知らず、DVDのパッケージを見て、
面白そうだなあと読み始めました。
確かにあのパッケージが象徴しているような
ストーリー。(少し見たくなる)
便利屋、多田の元に
高校の同級生 行天が転がり込む。
二人はけっして中が良かったわけではない。
高校時代、誰ともしゃべらなかった行天。
チワワを預かったり、飼い主を捜したり、
便利屋の仕事は多岐にわたる。
行天との出会いで、多田のまわりも
少しずつ動いて行く。
過去の贖罪、孤独、
人との関わりを通じて、人生は動いて行くんだなあ。
物語がどこまで続いていってもおかしくないリアリティ。
人との関わりにちょっと臆病になっている私には
彼らが踏み出す一歩が羨ましくもあり...
青春だよなあ。
少し人恋しくなる本でした。
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