ベア日記

幸せ。嬉しい。楽しい。美味しい。 心が動いたことを綴っていきます。

「まほろ駅前多田便利軒」

2012-06-28 17:08:01 | 読書

(三浦しをん著)
★★★(ベアの満足度)

平成18年直木賞受賞作品。
受賞作とは知らず、DVDのパッケージを見て、
面白そうだなあと読み始めました。

確かにあのパッケージが象徴しているような
ストーリー。(少し見たくなる)

便利屋、多田の元に
高校の同級生 行天が転がり込む。

二人はけっして中が良かったわけではない。
高校時代、誰ともしゃべらなかった行天。

チワワを預かったり、飼い主を捜したり、
便利屋の仕事は多岐にわたる。
行天との出会いで、多田のまわりも
少しずつ動いて行く。

過去の贖罪、孤独、
人との関わりを通じて、人生は動いて行くんだなあ。
物語がどこまで続いていってもおかしくないリアリティ。

人との関わりにちょっと臆病になっている私には
彼らが踏み出す一歩が羨ましくもあり...
青春だよなあ。
少し人恋しくなる本でした。

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