「<犯罪被害者>が報道を変える」(高橋シズエ・河原理子著)
★★★★★(ベアの満足度)
先日読んだ「女子アナ失格」の著者藪本さんのブログから
江川紹子さんの書いた文章に飛び、この本を知った。
いろいろ考えさせられる本でした。
記者の方々が「犯罪被害者の話を聴く勉強会」。
地下鉄サリン事件で夫を亡くされた著者の高橋シズエさんの他、
4人の被害者の方々が、報道被害について語る。
家族との最後のお別れが出来なかったこと、
報道のヘリが娘を助けてくれれば・・・という思い。
しかし、それだけではなく、報道によって出来たこともあると
みなさん口にする。
聴いて考えるの章では、4人の記者の思い、そして勉強会による気づき。
その中で印象的だったのは、
入社試験で、「被害者の方に顔写真を借りる」という課題を与えると
すべての受験生から、相手を思いやり、言葉を選んだ答えがかえってきた。
ならばなぜ、被害者の方々は嫌な思いをされたのだろうか?
テレビの「被害者の方々を取り囲む取材」に不快感があるので、
ニュースを見なくなった。
本当に視聴者が望むからこういう番組が作られるのだろうか?
被害者のお一人の言葉で、
「言わせたいことが先にあって、その言葉を言うようにずっと質問してくる」。
これは、私もニュースを見て、感じることがある。
メディアスクラム(集団的加熱取材)により、
傷心の被害者にさらなるダメージを与えないことはもちろん、
犯罪の再発防止にも、メディアは力を入れて欲しいと切に願う。
被害者の方と人間的な信頼関係で結ばれる記者がいることもわかりました。
このような勉強会の輪が広がることも期待します。
★★★★★(ベアの満足度)
先日読んだ「女子アナ失格」の著者藪本さんのブログから
江川紹子さんの書いた文章に飛び、この本を知った。
いろいろ考えさせられる本でした。
記者の方々が「犯罪被害者の話を聴く勉強会」。
地下鉄サリン事件で夫を亡くされた著者の高橋シズエさんの他、
4人の被害者の方々が、報道被害について語る。
家族との最後のお別れが出来なかったこと、
報道のヘリが娘を助けてくれれば・・・という思い。
しかし、それだけではなく、報道によって出来たこともあると
みなさん口にする。
聴いて考えるの章では、4人の記者の思い、そして勉強会による気づき。
その中で印象的だったのは、
入社試験で、「被害者の方に顔写真を借りる」という課題を与えると
すべての受験生から、相手を思いやり、言葉を選んだ答えがかえってきた。
ならばなぜ、被害者の方々は嫌な思いをされたのだろうか?
テレビの「被害者の方々を取り囲む取材」に不快感があるので、
ニュースを見なくなった。
本当に視聴者が望むからこういう番組が作られるのだろうか?
被害者のお一人の言葉で、
「言わせたいことが先にあって、その言葉を言うようにずっと質問してくる」。
これは、私もニュースを見て、感じることがある。
メディアスクラム(集団的加熱取材)により、
傷心の被害者にさらなるダメージを与えないことはもちろん、
犯罪の再発防止にも、メディアは力を入れて欲しいと切に願う。
被害者の方と人間的な信頼関係で結ばれる記者がいることもわかりました。
このような勉強会の輪が広がることも期待します。
詳しくは語りませんが、
十数年前、泣きじゃくる私にライトが当たった。
顔をあげずにいたら、ライトは移動した。
その時に「ごめんね」と声をかけていった人がいた。
なぜ、その人は声をかけたのだろう?
メディアに頼らざるを得なくても、
見ることが辛い日々でした。
”被害者の感想”などなぜ聞かなければならないのか・・・
と思うことも多々あります。
辛い人に向かって辛いですか?と聞いて何が楽しい??
それを視聴者が望んでいるとメディア側が思っていのか本当に疑問になります。
人の不幸を見て気持ちが良い人って思う人は居ないと思います。
逆に心無い放送を見る事で自分もなんだか興味本位で見てしまったような罪悪感さえ生まれるときあります。
私も被害者をこれ以上傷つけないでその代わりにそのエネルギーを犯罪の再発防止の方に注いで欲しいと思います。
p.s.ベアさんも過去お辛い経験をされたのですね・・・。
興味本位で見た後の、後味の悪い罪悪感。
わかります。
そのように思っている人がいるのに、
何を基準に視聴者が望んでいると言えるのでしょうね。
誰が、何のために、望むのでしょう。
以前、NO!と言えなかった自分自身のためにも、
今の私はNO!を言いたいと思います。