かと思ったらドバイだった・・・ってこと、ありませんか?
ということで現在ドバイです。
エントリーが保留になったままなのには訳があり。。。
近々更新する予定です。
あしからず~
かと思ったらドバイだった・・・ってこと、ありませんか?
ということで現在ドバイです。
エントリーが保留になったままなのには訳があり。。。
近々更新する予定です。
あしからず~
3月17日。時、まさについ先ほどのこと。
契約最終日前日。
いつものように部屋でダンサー支度を済ませ、仕事場であるタッシリレストランに向かおうとしたその時、部屋の電話が鳴る。
「今どこにいるんだ?」
ってあなた部屋の電話にかけてるんだけど。。。
それほど焦っていたマネージャー。
最初は動揺しているからか、彼が何を言っているかよく分からない。
よくよく聞いてみると、ミニストリー(大臣たち)がダンスが欲しいと言ったらしい。
しかもつい今しがた。
ここのホテル、さすが5ッ星とあって、よくミニストリーやお偉いさん、はたまたアフリカの代表たちなんかが会合や食事会を開いたりする。そういえば以前もミニストリーの要望で踊ったり、アフリカの国々の代表の宴で踊ったっけ、と思い出す。今日もそれ系の会合があるらしい。
結局、レストランには向かわず、直接ミニストリーのいるファンクションルームに向かうことに。
到着後すぐに音源をチェック。同時に部屋からは良いアルジェロワン音楽が聞こえてくる。こういう曲、好きなんだよね、と思い待つこと15分。
あれ、今の音楽はあなた達が弾いてたの?
と思うほど素晴らしい音楽を演奏していた女性と男性で成り立つ10人ほどの生演奏グループが高台で見守る中、始まった音楽(残念だが私はCD)に合わせてエントランスのベールを翻し室内に入っていく。
中には大きなテーブルがひとつ、小さめのテーブルが4つ。それぞれ、ミニストリーが何人もで食事をし、いつもと変わらずスピンを繰り返し、エントランスチューンが終わるそこでベールをテーブルの端に置いて踊り続ける自分。
そしてクルクル回りながら気付くと遠方、私が入ってきたドアの向こうの方に立っているマネージャーとミニストリーの1人だと思われる人物2人、なぜかシンクロチックな動きをしている。よく見てみると2人とも、野球で言うホームに走って返ったきた選手とキャッチャーのクロスプレーで「セーフ」だった時のポーズをしている。
は?
踊りながら考えること数秒。
え?ここで終わるの?
そう、正解。
彼らは私にジェスチャーで「もういい、ハラスハラス(Khalas=アラビア語でenoughtかfinishとかの意味)」と言っていたよう。
ってか今始まって2分と経ってないよ。
でも私がスローダウンするまでしきりに「セーフ」ポーズを続ける2人。私も真似して「セーフ」ポーズをしてみると、2人同時にうなずく姿。どうやら本気らしい。
タイミング、なんてことは念頭にあるはずはなく、不完全燃焼(と言うよりウォームアップにも至らない状態)でその場を後にする。
どうしてストップしなければならなかったのか後で理由を聞いてみると、ミニストリーの1人が露出度の高い女性の踊りを受け入れられなかったとか。
それなら始めからそういうことはリサーチしておけ!
何においても変更が絶えないミニストリーの宴は、実は結構大変なのです。
スタッフの皆さん、お疲れさま。
Hall D'Algerie - Les Orientales
http://www.townsend-records.co.uk/product.php?pId=6582895&pType=1
このCDかなりおススメです。アルジェリアで働く同胞の皆さん、もしくは興味のある方どなたでも、是非聴いてみてください。
このCDの音楽を聴きながら、明後日ここを発つと思うと、ちょっと切なくなる。
インシャッラーとは、インシャァッラーとも書けるし、英語表記にしてもInshallah があれば Inchallah もあるし、h をどかした Inshalla だって Inchalla だってある。
そう、この単語の中にはアッラー(Allah)、イスラム教の神が含まれているわけで、インッシャッラーを日本語に訳すとすれば、やはり「神の思し召し」、となる。
実は私、何を隠そう、こちらの人たちと約束をした際、確認の意味で、「じゃあいついつの何時にね」と言ったことに対してインシャッラーと言われ、結局約束がすっぽかされたと言うことが何度もある。何で約束しておいてあたかも約束してなかったかのように平然とした顔をしていられるね、君。と何度思ったことか。
さて、前置きそんなところで、時さかのぼること1年近くも前。まだこっちに来たての頃、友達もいなく、でもホテル内をうろうろする日々。
夕方、日課であるレストランでの踊りの練習に通うこと数週間。レストランにはスタッフが早くから来てその日の準備をしている。
そしてある日、練習が終わった私は、スタッフの女の子の一人に声をかけてみることに。
何か手伝おうか?と。
特に忙しくしていたわけでもない私は、こうしてちょっと割いた時間から友達を作ることになる。
それから毎日のように準備中のレストランに出かけては、練習後、ナプキンを折ったりする日々が続き、だんだんと簡単なフランス語の挨拶を覚えることになるのだが・・・
そのうち学んだ最初のひとつとも言えるフレーズ。
a tout a l'heure
と言っても私がここで(レストランのスタッフから)学んだフランス語は正しいスペルから入っているわけではなく、耳から入るので、発音としてはなんだか、「ももタロー」じゃなくて、「アトゥタロー」てな感じに聞こえるわけです。
英語なら「See you later」。要するに「後でね」という意味が。
ということで、練習+手伝いが終わり、部屋に戻って少しゆっくりしてから仕事の準備に取り掛かる為レストランを後にする際、覚えたてのフランス語フレーズ、
アトゥタロー
をスタッフの子に言ってみる。
と。
私がレストランを後にする時間が大体18時から18時半。仕事が21時半からあるとなると、約3時間後に会いましょう、ってことになる。
でも、すると彼女、インシャッラーって言う。
インシャッラーってあんた神の思し召しですよ。仕事に来ることが神の思し召しなんですか?
その感覚の意味が申し訳ないが未だに分からない私は、ただひたすら
だから、絶対来るから!仕事ですから!遅刻だってしませんから!なんて言ってみる。
大体なんでレストランから40歩ほどしか離れてない自分の部屋から来れないような状況に陥るかな。
鍵をなくす?そうしたら鍵の要らないレストラン正面入り口から入ればいいじゃない。
部屋に閉じ込められてしまう?あまりそれって5ッ星ホテルでは考えられないけど。
エレベーターに閉じ込められる?と考えては、部屋もレストランも同じ階じゃん、と認識してみたり。
こんな状況を頭の中で駆け巡らせては、私はインシャッラーと言われた後にはいちいち
アキッド!!(アラビア語で「もちろん」と言う意味)と言い続ける。
こんな感じで随分長い間アキッド!!と言っていたのだけど、最初はそうだよね、「アキッド」だよね、と言っていたスタッフもやっぱりアキッドじゃない!インッシャッラーだ!と言い張る始末。そりゃそうだ。何十年も信仰してきた宗教の教え?に私が太刀打ちできるわけがない。
で、最終的には私もインッシャッラーに折れましたとも。
だって君達を幸せにするのが私の使命だから。