今日はサッカーを観に行った。
フランス対ドイツのフレンドリーマッチである。
81,338人を収容できるナショナルスタジアムのスタッド・ド・フランス(Stade de France)は超満員。
このくそ寒い中、もう席がないほどいっぱいだという。
応援していたフランスは負けてしまったけれど、面白い話を耳にした。
2012年、去年のオリンピックはまだ記憶に新しいと思うが、丁度ラマダン(イスラム教徒の断食月)と重なった。
ラマダン中、ムスリム(イスラム教徒)は日が出ている間、飲み食いをしないのは知られていること。
けれど、実はラマダンは特別な理由があれば、飲み食いをすることが許される。
例えば病気だったり、妊婦さんだったり、子供もラマダンをする(断食をする)必要は、ない。
となると、「国の代表としてサッカーの試合で他国と戦う」ことはおそらく特別な理由になるのでは?、と私なんかは思ってしまうが、モロッコのチームは飲み食いしない中、日本と対戦。
もちろん、モロッコ人選手たちは試合中の給水もなし。
結局、日本はモロッコに1-0で勝利したらしい。
今日の試合に出ていたフランス代表のサミール・ナスリ(Samir Nasri)はイスラム教徒。
彼のプレーするマンチェスター・シティ(Manchester City)というイギリスはマンチェスターにあるクラブチームでの話。
8月19日に行われたサウスハンプトン(Southhampton)戦で、決勝ゴールを決めた彼は、フィールドを駆け回り、下に来ているTシャツを観客に見せて回ったそう。
それには「EID MUBARAK」(ラマダン中の断食を無事に終えておめでとう)と書いてあったそうな。
とんでもなく笑わせてもらった。
なんか、良いなぁ。
でも、もちろん彼はイエローカードをもらうことになる。
ピッチ上で宗教の話はしてはいけないからね。
ちなみに、同じマンチェスター・シティのテベス(Teves)は、「ママ、お誕生日おめでとう」というTシャツを見せてイエローカードをもらったそう。
こちらもなんだか平和で良いなぁと思うのだけど。
以下、スタッド・ド・フランス&EID MUBARAKのTシャツの一件の写真。
(コピーライトがあってどかすことになるかもしれませんが、ご了承を。)