それは2007年。
レバノンでのある夏の夜のこと。
2007年夏のレバノンは、国内あちらこちらでテロが起きていて、言ってみればドンパチやっている真っ最中。(犠牲になられた方もたくさんいらっしゃいます)
どっちかと言うと、ある特定の時間帯(夕方)に、ショッピングモールなどの人が集まる場所で爆破事件が起きるという状況。
そして当時 踊っていたFaraya(ファラーヤ)という避暑地(もともとスキーリゾート)のインターコンチネンタルホテルから、週に1度のオフの日には、エージェントのオフィスがある街中に戻るという生活をしていた私。
オフのその日。
エージェントのオフィスと同じビルにある宿泊部屋に一人戻っていた私は、たまたまオンラインだった日本の友人と久しぶりにチャットを始める。
その友人、なかなかユーモアもあって頭もキレるヤツだからか、私の近況、レバノンの状況、今後の話などで話は弾み、時はそろそろ夕暮れ時。
そしてそのチャットの真っ最中、なんだか近くでドンパチドンパチ音がする。
まさか、と思い耳を澄ませる私は、やっぱり近くで音がすることをその友人に伝えてみる。
すると友人、「とにかく壁際から離れた方が良いのでは?」
なるほど、さすが頭のキレるヤツ。
思わず納得、パソコンを持って言われるがままに今いるビル9階の壁際から遠ざかる。
そしてチャットはまだ続く。
街中だし、レバノンでの現状を考えたら、この辺りで爆破テロが起きてもおかしくない。
そんなことが頭をよぎった私は、チャットをしつつも耳をそばだてる。
・・・
するとなんだか様子が違うよう。
しばらく聞くことに集中してみると、そのドンパチ音、何度も何度も続いてる。
それでも悲鳴やサイレン、救急車の音は一向に聞こえずに、さらに続くドンパチ音。
やっぱり気になった私は、「気を付けて」という友人の言葉を背中に、様子を伺うため9階窓からおそるおそる下を見る。
目を凝らしてあちらこちらに視線を動かすが、それでも特に変わったことは、何もない。
それでも聞こえるドンパチ音。
ハッと気付き、私は視線を9階に戻す。
見晴らしの良いエージェントのビルは、そのエリアでは高いビルで、周りには少し距離を置いて同じ高さのビルが2、3あるだけ。
( ↑ エージェントのビルから見える景色。この写真からは見えないが左側にビルが2、3点在。)
目線を移動したその瞬間、ある光が私の目を奪う。
何とそれはちょっと離れた隣のビルの上層階から空に放たれる花火?!
ってオイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しかも空にじゃなくて横に放ってんじゃんねぇか!!
危ないじゃあないか!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんなんだここの国民は!!
ということで私、また新たなレバノン洗礼を受けたある夏の夜。
これだからレバノンはやめられない!笑
下の写真は、ワケあって今短期間住んでるところから見えた今年の隅田川の花火&スカイツリ―。
秩序の国、ニッポンの花火。
絶景です!