さてさて、エジプトの革命後、色んなところに飛び火して、中東、北アフリカなどでは民主化運動やデモが続いている。
そしてその中でも一番ひどいのがチュニジアの東隣にある北アフリカの国、リビア。
今まで散々エジプトでのデモがどこのメディアにも映し出されていたのを忘れてしまうくらいの騒ぎになっている。
42年目に入っているというカダフィの独裁政権に、国民が反発しているのだ。
ただ悲しいことに、カダフィはその反発する自国民をどんどん殺している。
自分の国の国民を、なんの躊躇もなくどんどんと。
そしてこの期に及んで国際社会の目を気にしているのか、何人が亡くなっているかを分からなくするためにあちらこちらに転がっている死体もどこかに持ち運んでいるとか。
彼は自分を守るための軍隊を、アフリカの他の国々から傭兵して、我が身を守っている。
そしてその傭兵たちは、自分の任務を果たすため、そしてその報酬を受け取るため、リビアの国民を容赦なく撃つ。
こんなやり方ってあるだろうか。
前から彼の暴れん坊振りは有名だろうが、こんな行為は「暴れん坊」という言葉では済まされない。
もしカダフィ政権が崩れたら、今後のアフリカ諸国はどうなってしまうのだろうという懸念もされるらしいが、それは実はカダフィはアフリカのたくさんの国々に出資をしていたり、その国々での企業を持っていたりするからで、思えば私がマリ(正式名称:マリ共和国は西アフリカに位置するサブサハラ・アフリカの国のひとつ)のホテルに派遣される話があった時(もちろんベリーダンサーとして)、決定するのにものすごい時間が掛ったのは、ちょうど派遣される時期に「カダフィ大佐がマリを訪問するタイミングとバッティングしてしまうから」、だった事を思い出す。そう、そのホテルはカダフィが出資/所有(?)しているホテルだったのだ。結局次の契約が決まっていた私にはタイミングが合わずに派遣はキャンセルされてしまったのだけど、何だか複雑な気持ちになる。。。
それはそうと、よく集うアラブ通の友達たちとはやはり最近の湾岸、中東、北アフリカ諸国の情勢の話題で持ちきりになるのだけど、私たち、ちょっと目の付けどころが違うのか、カダフィ大佐の髪型に疑問を抱いている。
後継者と言われる息子の頭は髪がないのに、いつも帽子をかぶって髪を両サイドにフワフワさせているカダフィ大佐の髪、あれ、本物?
不謹慎かもしれないが、こんな時にこそ笑いを。