先輩の父の葬儀から帰ると、母が炬燵でいびきを掻いて寝ていた。
軽く、通夜振舞いを頂いてきたのだが、昨日のこともあるので自分の食卓からお酒とつまみと食事を持ってきて食べ始めた。
男同士なのでほとんど話すこともなく、しばらくそのままでいると父がメモ用紙とペンを取ると何やら文字を書き始めた。
『昨日のことで、午前中60分くらいスイッチが入った』
と書いたので、その脇に
「そうか、忘れていなかったんだね」と紅君が応えた
『くそ爺と馬鹿息子に騙された!って』
「どうして治療って分ってくれないのかね」
3枚ほど、筆談は続いた。
母はいびきを掻いているとは言え、小声での話し合いは危険だと二人は分っていたのである。
しかし、父との筆談は初めてなので新鮮さを感じて笑ってしまった。
そして、肝心の母は父がその後、風呂に入るとすぐに起き上がって早速言い始めた。
「昨日、あたしを病気にして病院に連れて行ったね!」
息子相手でもいきなりスイッチの入る母になっていた。
ん~…『愛が足らないのか?』
ちょっぴり苦笑混じる紅君でした。
軽く、通夜振舞いを頂いてきたのだが、昨日のこともあるので自分の食卓からお酒とつまみと食事を持ってきて食べ始めた。
男同士なのでほとんど話すこともなく、しばらくそのままでいると父がメモ用紙とペンを取ると何やら文字を書き始めた。
『昨日のことで、午前中60分くらいスイッチが入った』
と書いたので、その脇に
「そうか、忘れていなかったんだね」と紅君が応えた
『くそ爺と馬鹿息子に騙された!って』
「どうして治療って分ってくれないのかね」
3枚ほど、筆談は続いた。
母はいびきを掻いているとは言え、小声での話し合いは危険だと二人は分っていたのである。
しかし、父との筆談は初めてなので新鮮さを感じて笑ってしまった。
そして、肝心の母は父がその後、風呂に入るとすぐに起き上がって早速言い始めた。
「昨日、あたしを病気にして病院に連れて行ったね!」
息子相手でもいきなりスイッチの入る母になっていた。
ん~…『愛が足らないのか?』
ちょっぴり苦笑混じる紅君でした。