亡父の書に『無事』という掛け軸になったものがありましたが・・・なんでもお釈迦様が「何もないことが一番なのだ」と仏弟子に説かれたと父が話していました。
そんな『無事』に関わるお話です。
最近は葬儀が2件ほど続き、明日も予定されています。・・・その間にも近くの一人暮らしや知人の高齢者が無くなったと訃報が続々と入ってきていました。ちょっと不吉な予感もします。
そんな最中の出来事です・・・蔵持保全会のひまわりの種蒔きも終わり、食事代わりのBQが始まると火起こしから焼き物担当をしているB氏がひと段落つくと、BQ責任者の紅君のところに寄ってきました。
「はあ・・・少し座らせてもらいます・・」
脇板を開けてある木陰の軽トラの荷台にほぼいきなり座ります。
「おぅ・・お疲れ、はいどうぞ・・・」ちょっとだけ違和感を感じたので
「・・・大丈夫かい・・?」「なにか飲む??」
「じゃあ水を下さい・・・」・・・少しぐったリモードです。
「わかった・・・」・・・小走り気味に冷えた天然水とコップを持って軽トラに戻ると・・・(この間30秒くらい)
『・・・??』・・・軽トラに寝ています?・・!!『いや倒れている!!』だって頭のそばで電気リールが倒れて、それが斜めになっています!!・・・もう緊急モードです。
「おい!!B!!」急いで名前を呼びながら、脱力している体を軽トラの荷台の上に抱き起しました。
顔がだらんとして目が開いたままです。『うわっーー瞳孔が開いている』『死んじゃっているかも・・・』(心臓が止まってる??)
「おい、B!!」「B!!しっかりしろ!!」「おい!!」・・・とりあえず救急蘇生方法の声掛けはできていました。
・・・だめだ反応がない・・・よしっ救急車を呼ぼう!
「救急車!」「大変だ!!」「救急車を呼んでくれ!!」振り向いて、近くにいる仲間に助けを求めるとみんなが異変に気が付き始めました。
さて、マウスtoマウスかな?心臓マッサージかな?
顔を見ると鼻水が出ているのでそれをタオルでふくと・・・
よし、とりあえず心臓マッサージだな?寝かせて手を胸に当てるぐらいのところで元教育者が応援に入りました。
「どうした・・大丈夫か・・・」
「熱中症でしょ、意識がないです」
「・・・」
「ん~ん・・・」・・・動いた!
『おっ、生きている』(意識が戻ったようです)
「よしっ、頸動脈と股間を冷やすぞ!!」「水」
・・・意識が完全に戻ったようで股間(大腿鼠径部)を冷やすのにズボンを脱がすのに同意出来ています。
1~2分すると完全に蘇生?しています。もう受け答えも出来ます。
とりあえず水をコップに半分飲ませると・・・あとは救急車待ちです。
5分ほどで救急車が来ると、もう大丈夫です、あとはプロ任せです。
・・・この後はB氏は病院に行って検査等を行うという事で出発を見送ると、2時間後に連絡が入り、無事に帰宅したそうです。
しかし、びっくりしました。脱力した目を開けたままの人間は怖いですね!!完全に私の腕の中で死んでいる・・・と思いましたもの・・・良かった生きていて・・『無事』で良かったですよね(^-^)
※反省 1 マウスtoマウスかな?心臓マッサージかな?と行動の前に心停止・呼吸の確認を忘れていました。
反省 2 紅君がもう少し、焼き物掛かりを早く交代していたら大丈夫だったのに・・・
★熱中症 まじかで体験してしまいましたが、水分補給(※体調不良な場合は水でなく、ポカリや塩分などを・・・と書いてあります)と熱を貯めない工夫が大事だそうです。皆さんも気を付けてください。
写真は同窓会昼食時の風景です。・・・場所は同じ