上記、松岡正剛の千夜千冊は「ゲバラ日記」を20世紀最後のエントリーにしている。その理由をセイゴウ先生は「20世紀で最も重要な人物はチェ・ゲバラとマルコムXだ」と言っていた。世界中の若者がゲバラをファッションとして楽しんでいるので、未だ影響力のあるかっこいい人なんだろう。
実はゲバラについて余りピンと来なかったりする。
しかーし、
―――(応接ソファーの横にある壁に高く掲げられたチェ=ゲバラの肖像写真を見て)キューバの革命家・チェ=ゲバラの写真が事務所内に飾られているんですね。こりゃ、すごいや。
亀井静香:私はゲバラを最も尊敬する人物として政治活動をやっています。自らを捨て、苦しむ民衆の救済に身を捧げたゲバラこそが、本当の政治家の姿だと思う。アメリカ合州国のジミー=カーター大統領(民主党)の時に副大統領を務めたウォルター=モンデール駐日大使(当時)が私の部屋に来て、ゲバラの写真が飾ってあるのを見てびっくりしましたよ(笑)。
―――亀井先生と「革命家」「チェ=ゲバラ」が並列されても不思議に思う人がほとんどでしょう。ゲバラというと御長女のアレイダ=ゲバラさんが昨年、来日されましたね。2週間かけて日本全国を回り、講演されたそうですが……。
亀井:私は御本人にお会いしましたよ。彼女もゲバラも医者です。しかし、ゲバラの面影があまりなかったな。
(以上、ツカサネット新聞より抜粋)
そう、亀ちゃんはチェ・ゲバラを尊敬していたのだ。ゲバラはキューバ革命達成後、貧民救済のため国立銀行総裁に就任した。亀ちゃんのモラトリアム政策もそんなゲバラを見習ってのことなのか。
さて、亀ゲバラを猛攻撃しているのが 池田信夫 on Twitter
(以下、最近のエントリーを抜粋)
・亀井静香の「革命的金融政策」は、倒閣運動だと思う。 http://j.mp/T84xu
・デイトレーダーは亀井静香に期待:「モラトリアムやったら銀行株は暴落する。日経平均が5000円ぐらいになったら、日本株は買える」。希望を捨てるのが、ベストのシナリオかも。
・亀井担当相:返済猶予制度反対なら「私を更迭すればいい」 http://bit.ly/393WhV ご要望にお応えしては?>鳩山さん
・社民党より国民新党のほうが「危険物」だとわかったので、補選で2人当選して川田+糸数を入れ、あと1人鞍替えさせたら、国民新党をたたき出せる――と小沢は計算していると思う。
・訂正:補選で2勝して川田と糸数が入ると民主会派は国民新党を除いても117人。社民(5人)と合計で過半数なので、鞍替えなしでも亀はたたき出せる: http://j.mp/1KCp1v
・Tobias Harris: 鳩山と小沢は、急いで亀の口をふさぐべきだ。 http://j.mp/vXU3b
・Apologies to Ikeda Nobuo, Kamei starts trouble in the cabinet. http://j.mp/gLinO
・亀は、仕手筋とつながっていると思う。銀行株を大量に空売りし、ボロボロに下がったところで買い戻して前言撤回。もうけは**組と山分け。 http://j.mp/BaW1V
・亀のねらいは、モラトリアムという「暴投」で、落とし所として「貸し渋り対策」に資金を引き出すことだろう。これは90年代に政治家の斡旋収賄に「活用」されたが、不良債権をかえって増やした。 http://agora-
・亀「臨時国会でバラマキ補正を」。一方で補正のむだを洗い出してるのに、マッチポンプ、いやポンプマッチか。 http://www.nikkei.co.jp/new...
そんなワケで池田センセによる亀ゲバラへの凄まじい反革命闘争だった。
あーそうそう奥さん、松岡正剛が絶大な評価をするチェ・ゲバラとマルコムXはラップ・ミュージシャンの精神的支柱でもあるワケだ。で、池田センセはジャズフリークス。で、ラッパーはジャズ・ミュージシャンを「白人に媚びるアーティスト」としてバカしている。こんなところでも軋轢があった。これは結構本質的な例え話だよ。