鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

コキアにもとんぶりができるのかな?

2024年11月02日 | 宮城県_仙南地域(川崎)

 10月20日,早々と,蔵王に初冠雪があった日。

 妻と息子と私の3人で,初冠雪を,現地で体験。
 
 その後,極寒・強風に耐えることができず,麓(ふもと)の『国営みちのく杜の湖畔公園』まで逃げてきた。
 
 
 こちらは,晴れて,ほどよく暖かく,気持ち良い天気。
 
 
 さっきまでいた蔵王もくっきり見えたが,頂上付近には,やっぱり,微妙に雲がかかっていた。
 
 たまたまだったが,公園は,入場無料の日。



 得した気分で,気持ち良く,歩き始める。
 
 広い公園だが,過去に1〜2度鳥見した経験からすると,鳥見のポイントは,以下の4か所。
 
 ①「湖畔の広場」入口付近の草原と林
 ② 釜房湖から続く水面
 ③「憩いの森」の樹上と地面
 ④「花木園」
 
 湖畔の広場の入口付近では,モズが高鳴きしており,近くでは,シジュウカラたちが,忙しく動き回っていた。
 
 
 冬になればベニマシコやカシラダカなども入るポイントなのだが,まだ来ていなかったようだ。
 
 水辺では,ボート乗場にカワウが1羽。
 
 
 ここのカモたちは,無茶苦茶警戒心が強く,こちらがまだ姿を見ていないのに,飛び立った。
 
 
 写真を見ると,カルガモとマガモ,キンクロハジロがいたようだ。
 
 飛ぶカルガモは,翼鏡もきれいだが,
 
 
 翼の裏のクリーム色もきれいだ。
 
 
 セグロセキレイは,声のみで,今回は姿を見ることできず。
 
 憩いの森は,以前来たとき,30羽を超えるシメの群れが入っていたが,こちらも,まだ来ていないようだった。
 
 花木園の入口付近まで来ると,エナガとシジュウカラの群れと出会った。
 
 どちらも,人に対する警戒心が薄い鳥だが,特に,エナガは,至近距離まで寄ってくる。
 
 
 一緒にいた息子など,スマホで動画を撮る始末。
 
 
 久しぶりにエナガに遊んでもらい,大満足。
 
 
 シジュウカラも,身近な距離で,いろんなポーズを取ってくれた。
 
 
 家の庭にもよく来る鳥だが,仕草が,とってもめんこ。
 
 
 群れには,コゲラも混ざっていた。
 
 
 ヤマガラの声も聞こえてきたが,こちらは姿を現さず。
 
 お散歩の締めは,見頃になっていたコキア。
 
 
 ムックだね。
 
 コキアの段々畑には,人がたくさん入っていたが,できるだけ人が入らないように撮影。
 
 
 今まで知らなかったけれど,コキアって,和名にすると「ほうき草」だった。
 
 
 ご存じ,秋田名物の『とんぶり』(大館市役所HP)は,ほうき草の実。
 
 
 ここに植えられているのは,園芸用の赤くなる品種で,秋田でとんぶりを収穫する品種とは違うようだが,コキアにも『とんぶり』ができるのかな?
 
 
 締めがコキアで大正解。
 
 2時間程度のお散歩だったが,とても,気持ちが良かった。
 
 最後に,お散歩途中で撮影した,秋の葉っぱを貼って,置いておこう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 公園内には,自然薯のむかごもあったし,
 
 
 栗もあった。
 
 
 
 これは,ぎんなん。
 
 
 
 通常は入場料がかかる公園だが,それだけの価値はある。
 
 季節が進んだら,また来たいな。
 
(2024/10/20  シジュウカラ,エナガ,コゲラ,コキア)
 
 
 
 

ススキの逆襲か?

2024年11月01日 | 宮城県_仙南地域(川崎)

 その植物が出す化学物質が,他の生物に,何らかの作用をもたらす現象を,『アレロパシー』というらしい。

 口に出して言うと,れろれろして,舌がもつれそう。
 
 セイタカアワダチソウのアレロパシーは,cis-DMEという化学物質を出して,他の植物(特にイネ科)の成長を阻害するもの。
 
 
 セイタカアワダチソウが北米からやってきた後,あたり一面がセイタカアワダチソウだらけになる風景が見られるようになったのは,このアレロパシーのため。
 
 この作用で,一番影響を受けたと思われるのがススキで,一時は,セイタカアワダチソウに駆逐されてしまったのか,と,心配になるほど,見かけなくなっていた。
 
 
 それが,近年,ススキの群落が,かなり復活してきて,結構,見かけるようになってきた。
 
 ついに,耐性ができたか,と思ったが,そうは断言できないようだ。
 
 
 cis-DMEは,一定の濃度を超えると,セイタカアワダチソウ自身の発芽を抑制する作用もあるようなので,自家中毒を起こしているらしい。
 
 
 残念ながら,ススキの逆襲により,ススキが完全勝利した,とは言い切れないが,結果として,ススキの群落が復活してきた,というのは,嬉しいこと。
 
 
 こういうことを知ると,セイタカアワダチソウとススキのせめぎ合いが,とても興味深く,見える景色が変わってくる。
 
 
 これから先,どうなっていくのかも,とても興味深い。
 
 
 普通に考えると,セイタカアワダチソウが蔓延る(はびこる)時期と,ススキだらけになる時期とが,一定サイクルでやってきそうだが,どうなんだろう。
 
 ススキに,cis-DMEへの耐性ができてきているなら,話しはまた別。ススキの勝ちになる。
 
 ちなみに,セイタカアワダチソウの原産地の北米では,ススキの方が,侵略的外来種に指定され,駆除の対象となっているらしい。
 セイタカアワダチソウの方が,保護される側。
 
 最後,話しは変わるが,これを書いていたら,八神純子さんの「せいたかあわだち草」を,無性に聴きたくなってきた。
 
 ススキの方は,やっぱり,定番,吉田拓郎さんの「旅の宿」かなぁ。
 
(2024/10/20 セイタカアワダチソウ,ススキ)