9月14日。
本州の日本海側最北端,龍飛崎。
タカが渡ってくるのを待っている間,ここで,不思議なことをしている虫を見つけた。
交尾しているように見える。
しかし,形態が違いすぎ,同じ種とは思えない。
一緒にいた人に聞くと,フユシャクの仲間ではないか,という。
なるほど。
メスは,翅が退化し,飛べないので,フェロモンを発してオスを呼び寄せ,交尾するようだ。
名前どおり,成虫は,晩秋〜早春の冬限定で現れるようだが,ここでは,この時期に,もう,出てきている。
メスは,白くて,ぷっくり丸っこくて,美味しそう。
(これはスマホで撮ったものを加工したもの)
(これはスマホで撮ったものを加工したもの)
オスの方は,茶色くて,地味。
ず〜っと繋がっていたのは,その辺を飛んでいた他のオスとの交尾を排除するためか。
しばらくして,まだ繋がっているか見に行ったら,なんと,今度は産卵を始めていた。
え,今,交尾したばかりなのに。
写真のデータを見たら,交尾の写真を撮ってから,産卵の写真を撮るまで,約2時間。
この間,見ていなかったが,この卵の数からすると,交尾が終わって,すぐに,産卵を始めた可能性がある。
写真のデータを見たら,交尾の写真を撮ってから,産卵の写真を撮るまで,約2時間。
この間,見ていなかったが,この卵の数からすると,交尾が終わって,すぐに,産卵を始めた可能性がある。
30分程度,間を開けて見に行ったら,卵が増えていた。
これが,卵の拡大写真。
好きすぎて,娘の結婚式のとき,会場に着ていったもの。(もちろん式の前には着替えた。)
この卵が孵化して幼虫になるのは,たぶん,来春で,卵の形のまま,冬を越す。
ここを立ち去るとき,最後の確認をしたのだが,メスも,卵も,このままだった。
この後,どうなるのか,とても気になっている。
目玉おやじが,ぞろぞろ生まれるかも。
目玉おやじが,ぞろぞろ生まれるかも。
(2024/09/14 フユシャクsp)
追記
今後の識別に役立つよう,オスとメスの画像を残しておく。