鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

目玉おやじがギッシリ

2024年09月27日 | 青森県_東青(津軽半島)

 9月14日。

 本州の日本海側最北端,龍飛崎。
 

 タカが渡ってくるのを待っている間,ここで,不思議なことをしている虫を見つけた。

 交尾しているように見える。

 
 しかし,形態が違いすぎ,同じ種とは思えない。
 
 一緒にいた人に聞くと,フユシャクの仲間ではないか,という。
 
 
 なるほど。
 
 メスは,翅が退化し,飛べないので,フェロモンを発してオスを呼び寄せ,交尾するようだ。

 名前どおり,成虫は,晩秋〜早春の冬限定で現れるようだが,ここでは,この時期に,もう,出てきている。
 
 
 メスは,白くて,ぷっくり丸っこくて,美味しそう。
 (これはスマホで撮ったものを加工したもの)
 
 
 オスの方は,茶色くて,地味。
 
 ず〜っと繋がっていたのは,その辺を飛んでいた他のオスとの交尾を排除するためか。
 
 しばらくして,まだ繋がっているか見に行ったら,なんと,今度は産卵を始めていた。
 
 
 え,今,交尾したばかりなのに。

 写真のデータを見たら,交尾の写真を撮ってから,産卵の写真を撮るまで,約2時間。
 この間,見ていなかったが,この卵の数からすると,交尾が終わって,すぐに,産卵を始めた可能性がある。
 
 30分程度,間を開けて見に行ったら,卵が増えていた。
 
 
 これが,卵の拡大写真。
 
 
 上部に模様があり,すごくきれい。
 
 私が大好きな目玉おやじが,ぎっしりと,整列しているようにも見える。
 下の写真は,私のお気に入りのTシャツ。
 
 
 水木しげる氏の故郷の境港に行ったときか,目玉おやじがたくさんいる一畑薬師(出雲にある目のお薬師さま)に行ったときに買った物だと思う。

 好きすぎて,娘の結婚式のとき,会場に着ていったもの。(もちろん式の前には着替えた。) 
 
 この卵が孵化して幼虫になるのは,たぶん,来春で,卵の形のまま,冬を越す。
 
 
 ここを立ち去るとき,最後の確認をしたのだが,メスも,卵も,このままだった。
 
 この後,どうなるのか,とても気になっている。

 目玉おやじが,ぞろぞろ生まれるかも。
 
(2024/09/14  フユシャクsp)
 

追記
 
 今後の識別に役立つよう,オスとメスの画像を残しておく。
 
 
 
 

ほっといてあげて

2024年09月25日 | 青森県_東青(津軽半島)

 毎年,春と秋の渡りの時期,タカの渡りに関しては,全国ネットワークで,定点調査をしており,龍飛崎もその調査地になっている。

 
 龍飛崎は遠いので,ここの調査員は,家に帰らず,ずっと車中泊して,調査に当たっている。
 
 
 好きでやっていることとはいえ,毎日,毎日,本当にご苦労様で,頭が下がる。

 
 しかも,昼間のタカの渡りにとどまらず,夜は夜で,夜に渡ってくる小鳥たちの調査もやっている。
 
 
 そうした調査員を悩ませているのが,龍飛崎を訪れる観光客の,ごく一部の方々の言動。
 特に,大型バスのツアー客。
 
 
 「何をやっているんですか?」と,聞きたくなる気持ちは,よ~くわかる。
 
 
 しかし,聞く方にしてみれば,相手方は1人だが,大勢の観光客からも同じことを聞かれ,対応する身にもなってほしい。
 
 
 中には,「あそこは北海道ですか?」などと聞いてくる人たちもいるし,「写真を撮ってもらってもいいですか?」などと,シャッター押しを頼まれることもある。
 
 置いてある調査用機材を,興味本位で,勝手に触られることもある。
 
 
 調査員は,観光ガイドではないし,スマホのシャッターを押す係でもない。
 機材は,観光に使うものではない。



 その対策として,手作りの説明板を用意し,観光客に見ていただいているが,悩ましいのは,変わりない。
 
 ストレスフルな調査になるのは,観光地ではやむを得ないかもしれないが,ホント,できるだけ,ほっといてあげてほしい,と切に願う。

 
 ただ,調査員の方も,一部の場所を占有せざるを得ないことに引け目はあり,” 観光の邪魔になってはならない ”,ということは,意識している。見たり,撮ったりするのに邪魔であれば,遠慮なく,声をかけてほしい。
 
 ちなみに,観光ガイド的な質問にも,シャッター押しにも,ニコニコと優しく対応する応援団的な方々もいないではないが,いつもいるわけではないし,いつも優しくなれるわけでもない。
 
 基本,ほっといてあげるのが,最大の優しさ。
 
 
 龍飛崎 鷹を放って 峙てり 
 (たっぴさき たかをはなって そばだてり)
 
(2024/09/14  ハチクマ,チゴハヤブサ)
 

 
 

美しい鳩

2024年09月24日 | 青森県_東青(津軽半島)

 午後から順光になる場所だったので,緑色の美しい姿を楽しむことができた。

 隣接地で,大きな音を出す土木工事をしていたせいか,海岸にはなかなか降りてくれず。
 
 
 しかし,それが幸いして,美しい飛翔姿を堪能できた。
 
 
 降りるのをためらって,羽音が聞こえるほどの至近距離を飛ぶこともしばしば。
 
 
 海岸に降りても,滞在時間は短かった。
 
 

 
 なぜか,全体的にメスが極端に少なかったように思う。
 
 
 理由は不明。
 
 こちらの子は,全体に,ぽにゃぽにゃなので,今年生まれの幼鳥かな?
 
 
 アオバトは,一度に卵を2個しか産まないので,育てられるのは,ひとつがいあたり1羽か2羽。
 だから,貴重な子どもだ。
 
 アオバトは,群れで,海水や温泉水を飲みに来る習性があるので,双眼鏡を持って,ポイントで待っていると,容易に見ることができる。
 
 
 大磯の照ヶ崎海岸など,有名なポイントは,地元自治体やネットでも紹介しているので,機会があれば,できるだけ多くの人に見てほしい。
 
 
 本当にきれいだから。
 
 9月なら,まだ間に合うかもしれない。
 
(2024/09/13  アオバト)