鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

遅ればせながら...

2024年12月10日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 ようやく,ツグミに出会えた。



 今季は飛来が遅いらしいが,こちらでは,たぶん,9月下旬から10月には,来ていたと思う。

 
 ただ,私が姿を見ることができたのが,遅ればせながら,この12月1日。
 
 
 さんざん気を持たされた再会は,素直に,とても嬉しかった。
 
 
 これからは,もっと葉っぱが落ちて,もっと見やすくなるだろう。
 
 ツグミを撮れる角度を探していたら,同じ木にオオジュリンが止まり,邪魔をされた。
 
 
 ツグミに集中したいのに,めんこだから,撮らざるを得ないじゃないの。
 
(2024/12/01  ツグミ,オオジュリン)

ゴールデンカモ2

2024年12月08日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 また金色のマガモを撮ることができた。


 身近なカモなので,誰にでも撮れる写真だが,とってもきれいなので,お裾分け。
 
 朝の光を浴びて,ほっぺたが,金色に光っている。
 
 
 
 それにしても,最近,親父ギャグが止まらなくなってきた。
 
 ネットで,「親父ギャグ」+「老化」で検索してみたら,「理性をつかさどる機能が低下し,脳に浮かんだおやじギャグを我慢できなくなる」だって。

 自覚あり。
 涙もろくもなったし。
 
 本家本元のゴールデンカムイは,WOWOWでやっていたドラマシリーズ第一部が終わってしまった。

 次は,映画の続編を,楽しみにするしかない。
 
(2024/11/26  マガモ)

カモのヒゲ

2024年12月06日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 ハシビロガモの生殖羽になりかけのオス。

 頭部を拡大してみると,くちばしに,ブラシ状の毛がある。

 ヒゲクジラが,口の中に生えているヒゲで海水を漉(こ)して魚を食べるように,ハシビロガモは,このブラシ状の毛で,水を漉してプランクトンなどを食べる。

 上の写真では,漉した水が,くちばしの脇から出ているのが見える。

 ハシビロガモは,複数の個体が集まって,水面をぐるぐる回って水面採餌する。

 まず,最初,1羽が泳ぐと,水中にいたプランクトンが水面に舞い上がる。

 次,そのプランクトンを水面採餌するため,別の1羽がその後ろにつく。

 その次,その1羽が舞い上げたプランクトンを採るため,さらに,もう1羽が後ろにつく。

 ...,という繰り返しで,こうなるのだという。

 大きな群れになると,規模が大きいこんなドーナツが,あちらこちらにできる。

 見覚えがある光景だと思って,記憶を辿ったら,そうだ,ちびくろサンボに出てくる虎だ。

 虎はバターになったが,ハシビロガモは何になる?

(2024/11/24,26   ハシビロガモ)

 


マガモ & オカヨシガモ

2024年12月05日 | 宮城県_仙台市(蒲生)
 こちらがマガモのオス。
 
 
 こちらがオカヨシガモのオス。
 
 
 オスは,わかりやすいから,問題なし。
 
 問題は,メスの方。

 こちらがマガモのメス。

 こちらがオカヨシガモのメス。
 
 
 こうして写真を並べると,全然違うが,現場で見ると,とても似ている。
 
 jizz(※)で見分けられず,一旦迷ってしまうと,ドツボにはまる。

※ jizzとは,個々の特徴をいちいちチェックせず,ぱっと見で鳥を識別すること。鳥見人の世界でよく使われる用語。私たちが「◯◯さん」と個人を見分けるのも,いちいち特徴をチェックしているわけではない。それと一緒。
 
 翼鏡を見れば,マガモが青で,オカヨシガモが白なので,明確に区別できるのだが,この日は,時間がなく,翼鏡を見せてくれるまで待てなかった。
 
 なので,上くちばしの黒い部分を見てみた。
 
 
 
 マガモは,くちばしの中央付近だけが黒いのに対して,オカヨシガモは,くちばしの根本から先っぽまで,黒が繋がっている。
 
 
 ただし,マガモは,黒の出方のバリエーションが広いので,注意が必要。
 
 カモの楽しみ方も,いろいろだ。
 
 なお,この5日後,オカヨシガモメスの白い翼鏡が見える写真を撮ってきたので,参考までに貼っておく。
 
 
 この白は,遠くからでも,よく目立つ。
 
 と,ここまで書きながら,何だけど,ヒドリガモメスと見間違えることもある。
 
(2024/11/26  マガモ,オカヨシガモ)

冬小鳥チラ見

2024年12月04日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 この日は,見えるところに出てきてくれた。

 

 紅くないけれど,ベニマシコ。
 
 たくさんのベニマシコの声に取り囲まれる,幸せな状態だったが,見ることができたのは,この子だけ。

 
 なんて良い子なんだろう。
 
 こちらの良い子は,オオジュリン。

 
 姿をしっかり見せてくれたのは,こちらも,今季初。
 
 
 
 数羽の群れかな,と思ったが,飛んでビックリ。10〜20羽の群れだった。
 
 春までのお付き合いになるけれど,よろしくね。
 
(2024/11/26  ベニマシコ,オオジュリン)

蒲生にコクガン

2024年12月02日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 11月26日の朝,蒲生に27羽のコクガンがいた。

 
 ここでたまたま出会った人によると,ずいぶん前から来ていて,増えてきている,とのこと。
 
 鳥友のブログ記事によると,この3日後には40羽近くになっていたらしい。
 
 ここには,昨季も,多数のコクガンが来ていたが,震災前は,こんなにたくさんは,来ていなかったような気がする。
 
 
 昔は,コクガンの群れを見るためだけに,わざわざ青森県の陸奥湾や岩手県の種市海岸,近い所では気仙沼まで,行っていた。
 
 今では,何の苦労もなく,コストもかけず,近場で,数多くの個体を見ることができるようになった。
 
 
 群れの中には,うれしいことに,子どもも混ざっていた。
 
 
 子どもは,全体的に黒が薄く見え,首の白いレース飾りが完成していない。
 
 
 今回は,子どもの割合を数えなかったが,割合が多いほど,増えている,ってこと。
 
 
 おとなは,漆黒のビロードのような首に,白いレースの首飾りをつけている。

 
 高名なデザイナーの作品ではないか,と思ってしまうほど,エレガントな容姿だ。
 
 
 しかし,その見かけの割には,気性が荒く,しょっちゅう,仲間に突っかかっていく。

 
 この日も,相変わらずだった。



 相手はヒドリガモか?

 
 元気いっぱいで,こちらも元気をもらえる光景だが,相手が子どもでも,容赦なしだ。
 
 
 逆光側にもいたので,撮ってみた。
 
 
 雰囲気が全然違った。
 


 良いな。
 
 じんわり,泣きたくなる感じ。
 
 
 泣かないけど。
 
 短い時間だったが,十分に,楽しませてもらった。
 
 
 私がここを立ち去ったのは8時30分頃。
 9時10分頃,戻ってくると,全部,いなくなっていた。
 
 たぶん,この間に,沖合に飛んで行ったのだろう。
 
 
 震災前は,沖合で養殖していた海苔を食べているんじゃないかと,疑っていたが,今は,何を食べているのだろう。
 
 他の場所では,近場で,ワカメやアオサを食べているのを,普通に観察しているが,実は,蒲生のコクガンが採餌しているのを,まだ見たことがない。
 
 
(2024/11/26  コクガン)

ウラナミシジミは秋限定?

2024年11月10日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 蒲生の草はらに何頭か来ていた。

 後翅に突起があるところは,ツバメシジミと似ているが,翅の裏に,波状の模様があり,
 
 
 後翅の下部には,黒い斑がある。
 
 
 ウラナミシジミは,南方系のチョウだが、移動性が高く,秋になると,北上する個体が多いらしい。
 
 
 しかし,寒さに弱いため,寒い地域では,冬になると死滅する,という。
 
 
 たしかに,春先,飛んでいたのを見たことがない。
 
 
 しかし,東北でも,近年,ウラギンシジミやツマグロヒョウモン,モンキアゲハなど,南方系のチョウたちが見られるようになってきており,ウラナミシジミが越冬するようになるのも,時間の問題かもしれない。
 
 
 現状は,北上して,死滅するのを,繰り返していると思われるが,一部でも越冬できるようになったら,生息域を拡げ,定着する方向に向かう。
 
 これは,チョウたち個々ではなく,種全体としての,生息域拡大のための戦略。
 
 
 越冬は,卵,幼虫,成虫と,さまざまな形態で行うようだが,今回,卵を産んでいるようにも見えた。
 
 
 現在進行形。
 
(2024/10/27  ウラナミシジミ)

なりかけ者たちの行進

2024年11月06日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 10月17日,今より少し前のマガモのオスたち。

 今は,ほとんどの個体が,きれいな婚姻色に変わっていると思うが,ちょっと前までは,1羽1羽の個性が際立って,とても面白かった。
 
 この子は,クチバシが黄色いのが,「らしい」だけ。
 
 
 顔や体は,まだ,ほとんど色づいていなかった。
 
 こちらは,頭が緑色,胸が茶色に変わりかけていた。
 
 
 頭の緑と胸の茶色の間の白い線は,まだ出ていなかった。
 
 こちらの子たちは,だいぶ色づいてきた。
 
 
 首の白い線も出たし,体も白っぽくなって,それらしい色になってきていた。
 
 
 しかし,頭が緑色になりきっておらず,何よりもかによりも,尾っぽ(中央尾羽)の「くるりん」がなかった。
 
 こちらの子は,ほぼ完成。
 
 
 頭はほぼ緑色になっており,胸も茶色,緑と茶色の間の白線もしっかりあって,
 
 
 尾っぽの「くるりん」も,ちゃんとある。
 
 みんな,いずれは色づいてきて,同じような姿になってしまうので,この時期の,この『なりかけ感』が何とも言えず,貴重で,良い。
 
 最後,『なりかけ者』たちの行進。
 
 
 
 
 
 この時期だけ,期間限定の楽しみだった。
 
(2024/10/17  マガモ)

セグロセキレイも渡る?

2024年10月31日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 七北田川河口付近にセグロセキレイ。

 セグロセキレイは,海岸にいることもないではないが,川の中流部や内陸部の沼などにいることが多い。

 ハクセキレイは,周年ここにいるが,セグロセキレイをここで見た記憶がない。

 この子,導流堤 ⇒ 砂州,と移動し,海の方角に飛んでいった。

 どこに行ったのだろう?

(2024/10/17  セグロセキレイ)


ヒバリの日

2024年10月30日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 朝,フィールドに着いたら,青い空から,ヒバリのさえずりのお出迎え。

 
 美しい空にひばり。
 
 春とは異なり,なわばり宣言のさえずりではなく,群れの中の興奮した個体がさえずっている感じ。
 
 
 来春に向けての練習なのかな。
 
 地上でもさえずっていた。
 
 
 蒲生の日和山付近は,今季,いつもヒバリがいた場所なのだが,この日は,群れになって,落ち着きなく飛び回っており,「渡り」の雰囲気だった。
 
 
 ヒバリは,冬もここにいるが,渡っていなくなるヒバリと,居残って越冬するヒバリがいるのだろうか。
 
 冬は,こんなにたくさん,いないように思う。
 
 
 この子は,冠羽を立てて,“ザ・ヒバリ” って感じで,ポーズを取っていた。
 
 
 ヒバリは,冠羽を立てているイメージが強いと思うが,普段,冠羽を立てることはない。
 
 この日は,何に興奮していたんだか?
 
 渡りの時期は,なんか,全体にざわざわしていて,そのざわざわ感が楽しい。
 
(2024/10/17  ヒバリ)

飛ぶホウロクシギの中を飛ぶホウロクシギ

2024年10月29日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 ホウロクシギが,目の前を通過していった。

 
 口を開けて,鳴くホウロクシギ。
 
 初列の雨覆(あまおおい)の黒っぽいのが,目立って見えた。
 
 
 これまで,あまり気にとめていなかったが,雨覆がこんな色になっているシギは多いみたいだ。
 
 頭上に被さるようにして,飛ぶ。
 
 
 そして,発見。
 
 
 飛んでいるホウロクシギの中にも,たくさんのホウロクシギが飛んでいた。
 
(2024/10/17  ホウロクシギ)

鳥に学ぶ

2024年10月07日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 ソリハシシギが2羽。

 
 新婚さんのように,互いに,見つめ合って,仲(なか)睦(むつ)まじそう。
 
 でも,互いに見つめ合うより,同じ方向を見て,歩くことの方が大事。
 
 
 方向を誤ることがあるかもしれないが,それでも,同じ方向を見て,歩く。
 
 
 2人で,歩く。
 
 
 向き合うのは,たまに,で良い。
 
 
 また,大事なのは,どちらも,自分の世界をしっかり持って,自立し,互いに,その世界には干渉しないこと。
 
 
 もたれあったりは,しない。
 
 
 一方で,どちらかが困ったときには,その困った気持ちに寄り添い,力になることも,大事。
 
 
 そして,一番大事なのは,『距離感』かもしれない。
 
 
 2人ではあるが,生きているのは,ひとり1人。
 
 
 同じことを,逆に言うと,生きているのは,ひとり1人だが,2人でいる。
 
 
 微妙なバランス。
 
 ...,はて?  何のこと?
 
(2024/09/28  ソリハシシギ)
 

 
 

目次だけのシギチ

2024年10月06日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 9月28日の蒲生干潟。

 数は多くなかったが,何種類かのシギチが,入っていた。

 まず,オバシギ2羽とメダイチドリ1羽。
 この子たちは,いつでも撮れるだろうと放っておいたら,いつの間にか,いなくなっていた。
 
 ホウロクシギは2羽。
 
 
 
 キョウジョシギも2羽。
 
 
 
 オオソリハシシギは1羽。
 
 
 
 チュウシャクシギも1羽。
 
 
 
 ソリハシシギは2羽。
 
 
 アオアシシギは1羽。
 
 
 浜の方で,ミユビシギとシロチドリの群れを探すが,見つけることができず。
 
 こちらは,足元にたくさん咲いているハマニガナ。
 
 
 ここは,種類こそ,そこそこ出るようになったが,往時のような賑わいは,まだまだ,戻ってこない。
 
 この日も,幼鳥中心に1〜2羽ずつ。
 本で言うなら,本文なしの,目次だけ,眺めているようなもの。
 
 さみしいけれど,寄ってくれただけでも,感謝しなくては。
 
(2024/09/28  オバシギ,ホウロクシギ,キョウジョシギ,オオソリハシシギ,チュウシャクシギ,ソリハシシギ,アオアシシギ)
 
 

イ◯◯◯の翼

2024年10月03日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 名前に『磯』があるが,磯にはあまりいなくて,川辺などで出会うことが多い。

 セキレイのように,尾を上下に動かして水辺を歩く姿は,とても可愛らしい。
 
 
 
 イソシギの『推し』ポイントのひとつだ。
 
 飛んで移動するときは,翼をわずかに下向きに広げ,震わせるようにして,独特の飛び方をする。
 
 
 羽ばたかないような飛び方。
 
 翼上面の白帯は,飛んだときしか見えないが,飛んだときって,肉眼では,じっくり見ることができない。
 
 
 だから,写真が撮れると,かなり嬉しい。
 
 この翼のデザイン,イチモンジチョウ(蝶)の翅デザインと似ていないかな。
 
 なお,イソシギの翼は,熱い太陽に照らされても,取れることはない。
 
(2024/09/23 イソシギ)