鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

ウラナミシジミは秋限定?

2024年11月10日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 蒲生の草はらに何頭か来ていた。

 後翅に突起があるところは,ツバメシジミと似ているが,翅の裏に,波状の模様があり,
 
 
 後翅の下部には,黒い斑がある。
 
 
 ウラナミシジミは,南方系のチョウだが、移動性が高く,秋になると,北上する個体が多いらしい。
 
 
 しかし,寒さに弱いため,寒い地域では,冬になると死滅する,という。
 
 
 たしかに,春先,飛んでいたのを見たことがない。
 
 
 しかし,東北でも,近年,ウラギンシジミやツマグロヒョウモン,モンキアゲハなど,南方系のチョウたちが見られるようになってきており,ウラナミシジミが越冬するようになるのも,時間の問題かもしれない。
 
 
 現状は,北上して,死滅するのを,繰り返していると思われるが,一部でも越冬できるようになったら,生息域を拡げ,定着する方向に向かう。
 
 これは,チョウたち個々ではなく,種全体としての,生息域拡大のための戦略。
 
 
 越冬は,卵,幼虫,成虫と,さまざまな形態で行うようだが,今回,卵を産んでいるようにも見えた。
 
 
 現在進行形。
 
(2024/10/27  ウラナミシジミ)

なりかけ者たちの行進

2024年11月06日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 10月17日,今より少し前のマガモのオスたち。

 今は,ほとんどの個体が,きれいな婚姻色に変わっていると思うが,ちょっと前までは,1羽1羽の個性が際立って,とても面白かった。
 
 この子は,クチバシが黄色いのが,「らしい」だけ。
 
 
 顔や体は,まだ,ほとんど色づいていなかった。
 
 こちらは,頭が緑色,胸が茶色に変わりかけていた。
 
 
 頭の緑と胸の茶色の間の白い線は,まだ出ていなかった。
 
 こちらの子たちは,だいぶ色づいてきた。
 
 
 首の白い線も出たし,体も白っぽくなって,それらしい色になってきていた。
 
 
 しかし,頭が緑色になりきっておらず,何よりもかによりも,尾っぽ(中央尾羽)の「くるりん」がなかった。
 
 こちらの子は,ほぼ完成。
 
 
 頭はほぼ緑色になっており,胸も茶色,緑と茶色の間の白線もしっかりあって,
 
 
 尾っぽの「くるりん」も,ちゃんとある。
 
 みんな,いずれは色づいてきて,同じような姿になってしまうので,この時期の,この『なりかけ感』が何とも言えず,貴重で,良い。
 
 最後,『なりかけ者』たちの行進。
 
 
 
 
 
 この時期だけ,期間限定の楽しみだった。
 
(2024/10/17  マガモ)

セグロセキレイも渡る?

2024年10月31日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 七北田川河口付近にセグロセキレイ。

 セグロセキレイは,海岸にいることもないではないが,川の中流部や内陸部の沼などにいることが多い。

 ハクセキレイは,周年ここにいるが,セグロセキレイをここで見た記憶がない。

 この子,導流堤 ⇒ 砂州,と移動し,海の方角に飛んでいった。

 どこに行ったのだろう?

(2024/10/17  セグロセキレイ)


ヒバリの日

2024年10月30日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 朝,フィールドに着いたら,青い空から,ヒバリのさえずりのお出迎え。

 
 美しい空にひばり。
 
 春とは異なり,なわばり宣言のさえずりではなく,群れの中の興奮した個体がさえずっている感じ。
 
 
 来春に向けての練習なのかな。
 
 地上でもさえずっていた。
 
 
 蒲生の日和山付近は,今季,いつもヒバリがいた場所なのだが,この日は,群れになって,落ち着きなく飛び回っており,「渡り」の雰囲気だった。
 
 
 ヒバリは,冬もここにいるが,渡っていなくなるヒバリと,居残って越冬するヒバリがいるのだろうか。
 
 冬は,こんなにたくさん,いないように思う。
 
 
 この子は,冠羽を立てて,“ザ・ヒバリ” って感じで,ポーズを取っていた。
 
 
 ヒバリは,冠羽を立てているイメージが強いと思うが,普段,冠羽を立てることはない。
 
 この日は,何に興奮していたんだか?
 
 渡りの時期は,なんか,全体にざわざわしていて,そのざわざわ感が楽しい。
 
(2024/10/17  ヒバリ)

飛ぶホウロクシギの中を飛ぶホウロクシギ

2024年10月29日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 ホウロクシギが,目の前を通過していった。

 
 口を開けて,鳴くホウロクシギ。
 
 初列の雨覆(あまおおい)の黒っぽいのが,目立って見えた。
 
 
 これまで,あまり気にとめていなかったが,雨覆がこんな色になっているシギは多いみたいだ。
 
 頭上に被さるようにして,飛ぶ。
 
 
 そして,発見。
 
 
 飛んでいるホウロクシギの中にも,たくさんのホウロクシギが飛んでいた。
 
(2024/10/17  ホウロクシギ)

鳥に学ぶ

2024年10月07日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 ソリハシシギが2羽。

 
 新婚さんのように,互いに,見つめ合って,仲(なか)睦(むつ)まじそう。
 
 でも,互いに見つめ合うより,同じ方向を見て,歩くことの方が大事。
 
 
 方向を誤ることがあるかもしれないが,それでも,同じ方向を見て,歩く。
 
 
 2人で,歩く。
 
 
 向き合うのは,たまに,で良い。
 
 
 また,大事なのは,どちらも,自分の世界をしっかり持って,自立し,互いに,その世界には干渉しないこと。
 
 
 もたれあったりは,しない。
 
 
 一方で,どちらかが困ったときには,その困った気持ちに寄り添い,力になることも,大事。
 
 
 そして,一番大事なのは,『距離感』かもしれない。
 
 
 2人ではあるが,生きているのは,ひとり1人。
 
 
 同じことを,逆に言うと,生きているのは,ひとり1人だが,2人でいる。
 
 
 微妙なバランス。
 
 ...,はて?  何のこと?
 
(2024/09/28  ソリハシシギ)
 

 
 

目次だけのシギチ

2024年10月06日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 9月28日の蒲生干潟。

 数は多くなかったが,何種類かのシギチが,入っていた。

 まず,オバシギ2羽とメダイチドリ1羽。
 この子たちは,いつでも撮れるだろうと放っておいたら,いつの間にか,いなくなっていた。
 
 ホウロクシギは2羽。
 
 
 
 キョウジョシギも2羽。
 
 
 
 オオソリハシシギは1羽。
 
 
 
 チュウシャクシギも1羽。
 
 
 
 ソリハシシギは2羽。
 
 
 アオアシシギは1羽。
 
 
 浜の方で,ミユビシギとシロチドリの群れを探すが,見つけることができず。
 
 こちらは,足元にたくさん咲いているハマニガナ。
 
 
 ここは,種類こそ,そこそこ出るようになったが,往時のような賑わいは,まだまだ,戻ってこない。
 
 この日も,幼鳥中心に1〜2羽ずつ。
 本で言うなら,本文なしの,目次だけ,眺めているようなもの。
 
 さみしいけれど,寄ってくれただけでも,感謝しなくては。
 
(2024/09/28  オバシギ,ホウロクシギ,キョウジョシギ,オオソリハシシギ,チュウシャクシギ,ソリハシシギ,アオアシシギ)
 
 

イ◯◯◯の翼

2024年10月03日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 名前に『磯』があるが,磯にはあまりいなくて,川辺などで出会うことが多い。

 セキレイのように,尾を上下に動かして水辺を歩く姿は,とても可愛らしい。
 
 
 
 イソシギの『推し』ポイントのひとつだ。
 
 飛んで移動するときは,翼をわずかに下向きに広げ,震わせるようにして,独特の飛び方をする。
 
 
 羽ばたかないような飛び方。
 
 翼上面の白帯は,飛んだときしか見えないが,飛んだときって,肉眼では,じっくり見ることができない。
 
 
 だから,写真が撮れると,かなり嬉しい。
 
 この翼のデザイン,イチモンジチョウ(蝶)の翅デザインと似ていないかな。
 
 なお,イソシギの翼は,熱い太陽に照らされても,取れることはない。
 
(2024/09/23 イソシギ)
 
 
 
 

丸呑みできるかな?

2024年09月12日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 今年生まれでも,もう,一人前だよ。

 お,何か,んまそうなものをゲット。

 ほんとに食べれるのかな。

 泥が付いているから,洗わないと。

 よし,洗うぞ。

 目に水が入らないように,目をつむって,

 じゃぶ,じゃぶ。

 よ~し,食べるぞ。

 うぇ,うぇ。

 げほっ。 

 もう一度,やり直し。

 あぁ,大っきくって飲み込めないよ~。

 ま,いっか。

 次,次。

(2024/08/31  オバシギ)

 


子どもたちがやって来た

2024年09月07日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 シギ・チドリの,秋の渡りが,続いている。

 渡り前半は,成鳥が中心だったが,今は,今年生まれの子どもたちが,多くなってきている。

 この子は,蒲生干潟にいたキアシシギの子。

 茶色がかったグレーに,白い星が,ちりばめられている感じ。

 子どもは,くちばしも,羽も,新鮮。

 子ども,と言っても,この春生まれだから,人間だったら,まだ赤ちゃん。

 それでも,生まれたロシア方面から,越冬地のオーストラリア方面にまで,渡っていく。

 体力的にもそうだが,捕食者もいて,命がけだ。
 これから,南下していくと,台風なども,くぐっていかなければならない。

 キアシシギは,同じ干潟に,成鳥たちの姿も見えた。

 こちらは,同じ日,鳥の海の海苔屋さんの前にいた個体。

 成鳥は,胸からお腹にかけて,細かな模様がびっしり。
 これはこれできれい。

 蒲生で,キアシシギの子と一緒にいたのは,オバシギの子。

 蒲生は1羽だけだったが,鳥の海には,2羽いた。

 ここでは,飛翔姿も観察できた。

 シンメトリーの,後ろ姿。

 キアシシギもそうだったが,子どもは,羽がすごく新鮮に見える。

 飛んで戻ってくるとき,一緒にいたソリハシシギとの,2ショット飛翔も撮れた。

 背中のパターンが,美しい。

 近くには,当年生まれのトウネンもいた。

 当年生まれのようにちっぽけなので,『トウネン』(当年)なのだが,正真正銘の当年のトウネン。

 鳥の海の浜の方には,15羽程度のミユビシギの群れも入っていて,群れの中に幼鳥の姿も見えた。

 幼鳥は,白黒がはっきりしている。

 ミユビシギは,宮城県内でも越冬するシギだが,この群れは,さらに南下していくのかな。

 なお,子どもと言えば,ハヤブサの子どもも,シギ・チドリの群れに付いてきていて,ときどき突っ込んで,シギチを飛ばしていた。

 狩りは,失敗続き。

 シギ・チドリたちにとっては,良かったが,ハヤブサの子も,生きていかなければならない。

(2024/08/31  キアシシギ,オバシギ,トウネン,ミユビシギ)


アオアシシギをしゃぶる

2024年08月25日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 前回は,ず〜っと,元気に走り回っていたが,今回は,おとなしく,佇んでいたので,姿をじっくりと鑑賞できた。

 全体に白が勝っている清楚な姿。
 
 
 走り回っていると,長屋の元気なおばちゃん,て感じだが,本来のアオアシシギは,躾の行き届いた,武家の子女。
 
 
 顔のアップ。
 
 
 丸くて大きな目が,『鬼滅の刃』に出てくる産屋敷家(お館様)の子どもたちの目にそっくり。
 
 
 まさに,武家の子女。
 
 羽繕いのとき,こんな表情も見せてくれた。
 
 
 つむった目と曲げた首,そして,白い喉。
 上品な色気がある。
 
 正直,庶民派のキアシシギは,結構早い時期に見飽きてしまうが,アオアシシギは,見飽きることがない。
 
 下を向いたときの,背中の模様が,また美しい。
 
 
 
 こんな模様の手ぬぐいやバンダナを売っていないものか?
 
 この日,ここの干潟には,キアシシギたちも入っていて,相変わらず,コマツキガニを食べていた。
 
 
 また,七北田川河口の対岸には,1羽のソリハシシギが飛んできて,降り立った,と思ったら,すぐにいなくなった。
 

 通過か?
 
(2024/08/17  アオアシシギ,キアシシギ,ソリハシシギ)
 
 
 
 

台風の置き土産?

2024年08月24日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 台風7号が沖合を通過中の蒲生海岸。 

 最初は,「なんだ,こいつ? ゴキブリ?」と思った。
 
 
 しかし,よく見ると,甲虫だった。
 
 尋常じゃない光沢があり,異様なくらい,キラキラ光っている。

 
 カミキリムシじゃないし,クワガタムシやコガネムシの仲間でもなさそう。
 
 
 とりあえず,現場では,写真を撮っておいて,夕方,家に戻ってから,図鑑で調べてみると,タマムシの仲間っぽい。
 
 光沢が強くて,見にくいが,背中に2対の白っぽい斑がある。
 
 
 私の図鑑で,これに該当するのは,アオマダラタマムシだけ。
 
 ネットで検索すると,南方系の虫で,福島県が北限との記載があったが,別の記事によると,2020年に,宮城県でも発見され,今は宮城県が北限になっている,という。
 
 
 とはいえ,この個体は,宮城県産,というより,台風が,南方から運んできた可能性が高いように思われる。
 
 通常は,林の中に棲息しているので,アクシデントがない限り,海岸の草地にいることは,ないのではないか。
 
 
 それでも,宮城県内では,滅多に見ることができない虫だった。
 
 できれば,こういう黒っぽい個体ではなく,青く輝く個体の方が良かったのだが,これで,良し,とせねば。
 
 
 自分の目で,じっくりと,実物を観察できたのだから,それで良い。
 
 下の砂浜の方まで歩いていくと,ウスバキトンボたちがいた。
 
 なかなか止まってくれないので,仕方なく,飛翔写真を撮影。
 
 
 肉眼では,速かったり,遠かったりで,よくわからないが,写真にして,時間を止めると,じっくりと鑑賞できる。
 
 
 すごく,きれいだ。
 
 
 なお,台風が逸れた,と言っても,波は,まだこんな感じだった。
 
 
 さすがに、サーファーは誰もおらず,久しぶりの,誰もいない海。
 
 
 冬の日本海でお馴染みの『波の花』が,岸辺で泡立っていた。
 
 
(2024/08/17  アオマダラタマムシ,ウスバキトンボ)

捕りたい鳥 vs. 捕られたくない魚

2024年08月11日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 ササゴイは,狩りの名手とされている。

 この日は,運良く,そのササゴイの狩りを観察することができた。
 
 しかし,成功確率は,今季の東北楽天ゴールデンイーグルスの勝率までも届かない感じ。
 
 平たく言うと,5割以下,ということ。
 
 最初は,なかなか型の良い獲物をゲット。
 
 
 ほう,さすがだな。なかなかやるな。
 


 
 と,思って,次も...,と,狩りの名手ぶりを期待し,固唾を飲んで,見ていたが,
 
 
 
 
 失敗。
 
 
 すごすごと岸辺に引き返す後ろ姿。
 
 
 気を取り直して,再度,狩りのポジションに付くが、
 
 
 また,同じように,失敗。
 
 
 
 
 失敗すると,盛大に飛び散らかした水飛沫が,なんとも悲しい。

 水飛沫と共に,魚まで飛んでいるし。
 
 
 これって,このササゴイが,不器用,というより,魚の方の生き残り戦略に,素直にはまっていたのかもしれない。
 
 数匹だったら,狙いも付けやすいが,群れが大きく,密になると,狙いが絞りにくくなる。
 
 このササゴイの名誉のためにも,今回に限っては,魚の方が一枚上だった,としておこう。

 それでも,何回目かのチャレンジは成功。
 
 
 
 
 すぐ近くにいたアオアシシギも,魚を捕ろうとしていた。
 
 
 
 アオアシシギは,少し上に反ったくちばしを水に入れ,直線的に走る狩りをすることがあるが,この日は,まさに,そんな狩りをしていた。
 
 
 
 
 魚がたくさんいるのが,水上からもわかる状況の中,2羽のアオアシシギが,魚を捕えようとしていたが,少なくとも,私が見ていた間は,成果なし。
 
 
 ササゴイの待ち伏せ型狩りに比べると,走るエネルギーを相当使っていたので,『労多くして功少なし』そのもの。
 
 
 ササゴイは,何匹か捕まえていたようだが,アオアシシギの方は,この後,どうだったのだろう。
 
 さらに南に渡っていくのに,たっぷりと栄誉を取らなくてはいけないのだが ...。
 
(2024/08/03  ササゴイ,アオアシシギ)
 
 
 
 

究極にめんこ?

2024年08月10日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 ソリハシシギって,こんなに,めんこかったっけ?


 ソリハシシギは,キアシシギよりちょっぴり背が低くって,くちばしが上に反っているのが特徴の小さなシギ。
 
 ウミネコと比べると,こんなに小さい。
 
 
 オレンジ色っぽい黄色い足で,元気に干潟を駆け回る。
 
 
 これまでも,めんこだなぁ,と思っていたが,この子は,別格に,めんこに見えた。
 
 人間と同様,鳥も,1羽1羽,容姿が異なるが,この子は,人間だったら,愛姫(めごひめ)を演じていた頃の後藤久美子さんの可愛さに匹敵するかも。
 
 
 日本産野鳥の中では,コサメビタキが最も写真映りが良い鳥だと思っているが,このソリハシシギ,目の付近が,コサメビタキと似ている。
 
 真っ黒でまん丸の目と,目の周りが白いとこが,コサメビタキの特徴と共通。
 
 
 それと,この子,他のソリハシシギより,目が大きくって,モモンガ的な可愛さもあるように思う。
 
 
 そして,目をつむると,こんな感じ。
 

 シギの仲間は,こういう姿もめんこ。
 
 ここまで書いてきてしまったが,これ以上の分析は,やめておこう。
 
 
 めんこの理由を探すのは,野暮だった。
 
 
 でも,天候や光の向きなど,撮影条件も良かったんだろうなぁ。
 
(2024/08/03  ソリハシシギ)
 
 

となりのカニはよくカニ食うカニだ

2024年08月09日 | 宮城県_仙台市(蒲生)
 この記事には,カニがカニを食べている場面が出てきます。苦手な方は注意願います。
 

 久しぶりの蒲生干潟。

 シギチの秋の渡りを楽しみに来たのだが,カニたちが,とてもにぎやかだったので,つい足元ばかり見てしまった。
 
 ちっちゃくて,体色が砂に同化し,砂のかたまりが動いているように見えるのは,コメツキガニ。
 
 
 写真ではよくわからないが,1㎝に満たないくらいの小さなカニだ。



 私が動くと,一斉に,サーっと穴に隠れるが,隠れそびれて,残っている子も有り。
 
 
 数限りなくいる感じ。
 
 
 夢中になってコメツキガニを観察していたら,いつの間にか,すぐそこに,ソリハシシギがいた。
 
 飛ばす前に気がついて良かった。
 
 
 この子,コメツキガニを食べていた。
 
 
 このソリハシシギ,無茶苦茶かわいかったので,明日の記事に,再登場してもらおう。
 
 コメツキガニよりずっと大きくて,がっしりとし,白いハサミが目立つのは,アシハラガニ。
 
 
 震災前から,ここにたくさんいるカニ。
 
 震災の津波で壊滅状態になり,アシハラガニも激減したが,カニの数自体は,元に戻ってきているようだ。
 
 
 夏なので,暑さしのぎに,水の中にいる姿も撮影。
 
 
 どうだろう?
 
 
 少しは,涼やかさが,感じられるだろうか。
 
 このカニは,他のアシハラガニより,少し赤っぽかった。
 
 
 しつこく追いかけたら,水に隠れて,目だけ,ニョキっ。
 
 
 そして,ハサミや体を動かして,砂に潜って,隠れた。
 
 
 
 というか,これで隠れたつもりのようだ。
 
 このアシハラガニ,何か持って食べてる。
 
 
 よく見てみたら,なんと,食べているのは,コメツキガニでないの。
 
 この個体も。
 
 
 この個体も,そう。
 

 どいつも,こいつも,カニが,カニを食っていた。
 
 この時点で,頭の中に,「となりのカニはよくカニ食うカニだ」と,おバカなタイトルが湧いてきてしまった。
 
 この個体にいたっては,仲間のアシハラガニを食っていた。
 
 
 スカベンジャーの面目躍如だ。
 
 自然界は,焼肉定食,もとい,弱肉強食の世界。『厳しい』と思うのは,人間の感覚で,彼らにとっては,これが普通。
 
 などと,しばし立ち止まって沈思黙考していたら,さっきと同じパターンで,今度は,キアシシギが,すぐ目の前にいた。
 
 
 私もカニを見ていたが,シギたちも,コメツキガニ狙いだったのか。
 
 とすれば,カニ仲間だな。
 シギチと同じ方向を向いている,てのも,いい感じ。
 
 で,やっぱり,キアシシギも,コメツキガニを食べていた。
 
 
 アシハラガニは,この大きさのシギに食われるわけはない,と思ってか,キアシシギには警戒せずの,ツーショット。
 
 
 こちらのちっちゃなカニたちは,ハサミを振り上げたり、降ろしたり,集団でダンスをしていた。
 
 
 チゴガニたち。
 
 この『おいでおいでダンス』に招かれ,その気になって,本当に行くと,さっきのコメツキガニ同様,一斉に,サーっと穴に入ってしまった。
 
 
 逃げ遅れる子がいたのも,同様。
 
 
 このチゴガニ,後で調べたら,すっかり青い個体もあるようなので,今度探してみよう。
 
 青と言えば,この向こうには,超久しぶりのカワセミが止まっていた。
 
 
(2024/08/03  コメツキガニ,アシハラガニ,チゴガニ,ソリハシシギ,キアシシギ,カワセミ)