みちのくあじさい園。
ここは,あじさいを楽しむところではあるのだが,欲張って,あじさいに集まる昆虫も探してみた。
見つけた昆虫の全部は,掲載できないが,その一部を,掲載する。
まずは,花との組み合わせで,ベタなところで,チョウ。
ウラギンスジヒョウモンのメス。
メスは,前翅の端っこに,白い三角斑があるのが特徴。
メスでも,くすんだ感じはなく,鮮やかな色のきれいな個体だった。
ヒョウモンの仲間は,翅の裏を見ると識別しやすいのだが,すぐに飛んでしまい,裏は撮影できず。
アナベルとの組み合わせが,きれい。
ベニシジミも,とっても可憐で,かわいいチョウだ。
いれば,ついレンズを向けてしまうほど,好き。
翅もきれいだが,顔から脚にかけての白い体と黒い複眼が,なんとも言えない。
触角と脚のボーダー柄コーデも,体の色や複眼にマッチしている。
ホント,作り物のように可愛い。
次の写真は,アナベルに埋もれるベニシジミ。
あじさい園でなければ,見ることができない光景。
ハチもたくさんいた。
これは,なんだろう。
オオマルハナバチか。
脚に,たっぷりと,栄養満点のあじさいの花粉をためている。
こちらも,たっぷりと花粉を集めているが,オオマルハナバチとは模様が違う。
こちらのハチも花粉をたっぷり集めていた。
これは,ニホンミツバチかな。
このハチもそうかな。
ハチは意外とむずかしくて,よくわからない。
これはハチではないが,とってもきれい。
同定はどうでも良いような気がしてきたが,キベリヒラタアブのようだ。
手前の装飾花の赤,真の花の青,そして,アブの黄色。複眼の茶紫も効いている。
カミキリムシもいた。
ヨツスジハナカミキリは,自然界共通の警戒色,黄色と黒の縞々。
襲われないよう,姿をハチに寄せている,という。
名前のとおり,背中に4本の筋がある。
白いレースのようなあじさいの花の上で,結婚していた。
きれいだなぁ。
エグリトラカミキリも,模様が古代エジプトを感じさせるような,きれいなカミキリムシだ。
上翅の端がえぐられているように見えるから,エグリ...,と命名されたらしい。
上翅先端左右の端っこが,つんつん尖っているのが,識別点。
満開の真の花に顔を埋め,あぁ幸せ,と言っている感じ。
カメムシは嫌われることが多いが,きれいなカメムシも多い。
ブチヒゲカメムシ。
名前のとおり,触角が,ぶち模様になっているが,体色が印象的。
まもなく,パリオリンピックが開幕するが,金メダルを背負っているような感じ。
がんばれニッポン。
こういうカメムシもいた。
独特の肩の張り。
似ている種もあるが,ハリカメムシで良いかな。
バブル期は,こんな肩が,はやっていたような気がする。
トンボは,肉食なので,あじさい自体に集まることはないが,あじさいとのコラボを楽しむことができた。
たくさんいたノシメトンボとあじさい。
ノシメトンボには。もったいないレベルのお立ち台。
背景にあじさい。
ナツアカネと見分けがむずかしいが,これは,もしかすると,アキアカネ。
アキアカネが,初夏,あじさいとのコラボ。
なんて,希少な組み合わせ。
腹部の上の方が,少しだけ,赤くなってきているように見える。
このとき,昆虫たちがたくさんいたあじさい畑に接した林から,サンコウチョウのまろやかなさえずりが聞こえてきていた。
(2024/07/06 昆虫いろいろ)