鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

イソヒヨドリのここんとこ

2025年03月13日 | 秋田県_県央(にかほ)

 これまで,全然,気付かなかった。

 ここんとこ。

 飛んだ写真では,青い翼に赤い羽が目立った。

 アカショウビンの背中の青い羽のよう。
 さらに言うと,五目焼きそばに隠されたエビ,又は,ウズラの卵のよう。

 これは,この1週間後に撮影した別の場所の子。

 飛ばなくっても,ちゃんと赤い羽は見えているのだが,飛んだ写真を撮って,初めて意識するようになった。

 これで,イソヒヨドリを見る楽しみが,またひとつ加わった。

(2025/03/09  イソヒヨドリ)


ようやくめっけ!

2025年03月12日 | 秋田県_県央(にかほ)

 この海岸のどこかにいるのはわかっていたが,なかなか見つけることができない鳥。

 今回は,運良く,向こうから,飛んできてくれた。

 
 おぉ,近くに来てくれそう。

 
 と,思いきや,私を通り越して,堤防の陰に入ってしまった。

 
 探してウロウロしているうち,飛んで戻ってきてくれた。
 
 降りたところはわかっていたが,背景の岩に同化しているので,肉眼では見つけられず,双眼鏡で探して,ようやくめっけ。

 
 ようやく,こういう姿を拝めた。

 
 嬉しい,というより,ホッとした気持ち。

 
 昨季は,相馬港(福島県)の釣り桟橋に来て,ひと冬を過ごした個体があったが,その個体よりも,黒っぽい。

 
 魚を捕るとき,昨季,相馬で見た個体と同じように,翼を広げて狙いを付けていた。

 
 こういう姿勢を見ると,同じ個体でないのはわかっているが,再会できたかのような,嬉しさが湧いてくる。
 
 おっ,とっ,とぉ~。

 
 残念ながら,決定的瞬間は,岩の影。
 
 
 獲物は捕らえたようだ。
 

 そして,いただき!
 


 ごっくん。



 やっぱり,喉は白かった。
 ここが,クロサギのチャームポイント。
 
 そして,少しずつ,

 
 少しずつ,

 
 右方向に移動。

 
 手前の障害物に隠れて,見えなくなりそうになったので,私も,目を離して,少し移動。
 そうしたら,見事,見失った。
 
 今度は,双眼鏡で探しても,見つけられず。
 
 同じ所にいた他のサギは,ダイサギとアオサギ。
 
 ダイサギは,冬鳥の亜種ダイサギ。

 
 アオサギは,夏羽に換わってきていた。


 季節が交錯する時期だ。
 
(2025/03/02  クロサギ)

鳥春の始まり

2025年03月11日 | 宮城県_蕪栗沼

 鳥の世界にも,にぎやかな春がやってきた。

 さまざまな鳥たちがさえずっている中,定番,さえずっているホオジロ。



 エナガは,せっせと,巣材集めを始めていた。

 今は,冬鳥の渡去前の姿と地元鳥の春の始まりを楽しめる,貴重なシーズン。

(2025/03/08-09  ホオジロ,エナガ)


完全シンクロ!

2025年03月10日 | 秋田県_県央(大潟村/男鹿市)
 そろそろ,ガンたちも,北に向かう時期。
 

 ハクガンやシジュウカラガンたちを,お見送りするため,大潟村に行ってきた。

 ハクガンは,1か所にまとまっていた。
 
 
 ほかの群れもあったかもしれないが,1月初旬に来たときより,かなり少なくなった感じ。
 
 
 渡っていく前の栄養補給に,余念なし。

 
 みんな,くちばしが泥だらけだし,白い胸が泥で汚れている子もいた。



 これが,本来のハクガンの姿。
 
 この群れにいたアオハクガンは,1羽。

 
 
 この子,前回来たときに出会った子と同じだろうか?

 
 この子は,前回の1月3日に来たときに撮影した子だが,首の上や後ろまで黒かったし,胸から下は,お腹まで黒くなかった。



 そう,そう,アルプスの少女に出てくるロッテンマイヤーさんだった。
 今回の子は,どう見ても,ロッテンマイヤーさんではなかった。
 
 この子は,宮城で,12/7に撮影した子で,首のほとんどが白だし,全体に白っぽい。
 
 
 模様が変化しないことを前提にすると,今回いた子は,前回ここにいた子とも,宮城にいた子とも,違うと思われる。

 違う個体だとすれば,今までどこにいた個体なのだろう?
 わからないことができると,なんか,楽しい。
 
 しばらく見ていると,ハクガンたちは,少しずつ,隣の田んぼに移動。
 
 
 数羽ずつ,飛んで,移動する。

 
 このときは ...,

 
 一度に,たくさん飛んで,びっくり。
 


 全部飛んでしまうのかとドキッとしたが,すぐ近くに着陸。

 
 しばらく待っていると,アオハクガンも移動。

 
 おぉ,シンクロっている!



 翼の格好まで,完全シンクロじゃないの。

 
 偶然か?


 いや,いや。

 
 こんなことって,ある?

 
 もしかして,このふたり,できちゃっている?
 でも,夫婦でも,こんなことはないな。
 
 これを機に,ハクガンたちとはお別れ。

 
 また来季!
 
 シジュウカラガンは,前回来たときより,増えた印象。

 
 いたるところにいて,マガンやヒシクイと共に,冬田んぼを賑わせていた。
 
 
 宮城県内にどっさりいたシジュウカラガンたちが,ここまで,北上してきたのかもしれない。

  
 上の写真は,合成して連続写真を作ったようにも見えるが,普通に撮ったもので,もちろん,全部,それぞれ,別の個体。


 
 この子たちの中には,宮城で出会った子も,混ざっているかもしれない。

 
 今季も楽しませてくれて,ありがとう。
 
 この子たちとも,今季は,ここでお別れ。

 
 また来季!
 
 そして,オジロワシも登場。

 
 まだ若い個体だったが,翼を広げると,迫力がある。

 
 オジロワシは,北海道には通年いるので,北海道に行けば,これからも,会えるかもしれない。
 
 ツグミは,かなり大きな群れを作り,元気に飛び回っていた。

 
 大きな群れを作っていた,ということは,渡りの準備をしていたのか,それとも,まさに渡りの途中だったのか。
 
 いずれ,仙台に戻れば,今の時期,その辺にどっさりいる鳥。
 
(2025/03/01  ハクガン,シジュウカラガン)
 
 
 
 

頭を投げる?!

2025年03月09日 | 秋田県_県央(大潟村/男鹿市)

 ヘッドスローというらしい。

 え?!  頭,投げんの? 

 
 このディスプレイは,大きく分けて,三段階。
 
 第一段階。
 ぐっと首を伸ばす。

 
 第二段階。
 首を曲げ,頭を後ろに投げ出す。


 
 これがヘッドスローの語源か。
 
 正面から見ると,まん丸の白いお餅のようになる。

 
 このお餅は,後ろに,メスがくっついていた。
 
 
 この段階が,一連のディスプレイのメイン。
 
 第二段階でお餅になった後は,口を開け,なにやら叫んでいる風になる。

 
 群れ全体から,ヴィー,ヴィーと声が聞こえてきたが,このときの声だったかもしれない。
 
 これを,第二段階のAバージョンとするならば,Bバージョンもある。
 
 Bバージョンは,お餅になった後,両足のヒレで,後ろに水をかいて,水しぶきを上げる。



 より激しく,アピールができる感じ。
 
 最後の第三段階。
 
 首を左右に振りながら,元の姿勢に戻る。

 
 元の姿勢に戻るときは,必ず,首を左右に振る。これが決まり。
 
 この段階にも,Bバージョンがあって,元の姿勢に戻る前,天にくちばしを突き刺すように,伸び上がる。



 それから,左右に首を振って,元の姿勢に戻る。
 
 
 第二段階でBバージョンだったとき,その流れで,そのまま,第三段階もBバージョンになることが多いようだ。

 
 
 以上が,ホオジロガモの求愛ディスプレイ=ヘッドスローディスプレイの基本。

 いっちょ前に,若いオスも,やっていた。
 
 
 これは,もっと進んだ段階なのか,メスを引き連れて,首を,ゆっくりと,左右に振り続ける行動も見られた。


 落としたメスを,さらに,じんわりと口説いている感じ。

 
 このときは,首を振っているオスに,メスが続き,その後ろに,さらに,若いオスが付いていた。

 
 そのうち,メスが,オスの受け入れを許すかのように,姿勢を低くした。
 


 そして,感極まったように,天に伸び上がった。

 
 この,首を左右に振る動きは,まだ喃語しか話せない孫も,今,遊びでやっていて,周囲のおとながそれを真似ると,大喜びする。
 
 閑話休題。
 
 人間も鳥と一緒だな,って話。
 
 さて,ホオジロガモたちがいたのは,船越水道と言って,八郎潟残存湖と日本海を結ぶ水路。

 
 毎冬,ホオジロガモなどがたくさん入るところで,コオリガモが入った年もあった。
 
 この船越水道を超えて,ず〜っと行った男鹿半島先端付近が,私の生まれ故郷。
 
(2025/03/01  ホオジロガモ)

かもめのボーさん

2025年03月08日 | 青森県_三八地方

 このカモメのイメージは,クレヨンしんちゃんのお友達のボーちゃん。

 『ワシ』という勇ましい名前が付いているが,何とも平和で,和やかなお顔だ。

 
 鼻水こそ出ていないが,のほほ〜ん,としている感じが,まさに,ボーちゃんそのもの。

 
 もう,かもめのボーさん,と呼んでしまおう。
 
 
 今回巡った種市,階上,八戸のすべての海岸にいて,近くから観察させてくれた。

 
 ワシカモメの名前の由来になったのは,太くて,ゴツいくちばし。

 
 どのくらいゴツいのか,くちばしを,ほかのカモメと比較してみよう。
 
 上から,ワシカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコの順。

 
 どうだろう。
 太さが全然違う,と言っても良いかな?
 
 以上のように,ワシカモメは,顔付きとくちばしに特徴があるが,フィールドで一番わかりやすいのは,初列風切の色。

 
 背中の色が薄い灰色で,その色が,翼の先端まで続いている。
 
 
 立ち姿だと,背中の色と,後ろに突き出た初列の色が,ほぼ同じ。

 
 かもめのボーさん,なんて言ってしまったが,とても美しいカモメだ。

 
 さて,ジョナサンは,飛ぶことを追求して,レジェンドになったが,ボーさんが追求するのは何?
 
 って,何かをストイックに追求する顔じゃないなぁ。
 もっと大物かも。
 
(2025/02/09 ワシカモメ)
 
 

波乗りGoose

2025年03月07日 | 岩手県_県北地域

 岩手県洋野町の種市海岸。

 ここは,ず〜っと前から,コクガンが多数飛来してくるところ。



 
 今回行ったときは,これまで以上に,多数のコクガンがいたように思う。

 
 カウントしたわけではないが,近くにいたコクガンだけで,100羽はいたのではないか。

 
 ここでは,海に面した防波堤から観察することになるが,鳥との間がとても近い。



 
 コクガン好きにとっての天国。

 
 
 この日は,晴れていたものの,波が荒く,波に揉まれるコクガンたちも,見ることができた。

 
 波乗りジョニーになったコクガンたち。



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 シノリガモやクロガモでよく見る光景だが,こういう姿のコクガンは,あまり見ないのではないか。

 
 楽しい,楽しい。

 
 
 
 なお,ここ洋野町は,ウニで有名な町。
 
 
 前回来たときは,ウニがどっさり入っている海鮮ラーメンに驚いたが,今回食べたウニ丼(卵とじ)にもウニがどっさり。



 この周辺は,卵とじのウニ丼も普通のようだが,ウニの風味がしっかりと出汁に出ていて,とても美味かった。
 
(2025/02/08  コクガン)

雪の向こうの饗宴

2025年03月06日 | 青森県_三八地方

 お馴染みのウミアイサ。



 オス。

 
 メス。
 
 
 上に首をグッと伸ばした後,

 
 体をくの字に折り曲げ,口を開く。



 これが,ウミアイサの求愛ディスプレイ。
 
 単純な動きだが,あちらこちらで始まると,オスの派手な外観と相まって,見応えがある。

 
 しかも,このときは,どさどさと雪が降ってきたので,とてもいい感じになった。



 
 雪で見づらいが,盛り上がっていたようだ。
 



 ボケて見づらいのは,想像力でカバーしていただきたい。

 
 どうなんだろう? 
 
 
 このような動きをすること自体が,気持ち良さそうだ。

 
 らっせら〜,らっせら~  



 自分的には,ピンボケなのも,良い感じ。

 とはいえ,ボケボケ写真ばかりだったので,この後の雪が上がって,空気がきれいになったときの写真を,お口直しに。
 
 
(2025/02/11  ウミアイサ)

黒い鴨に白い雪

2025年03月05日 | 青森県_三八地方

 青森県の三沢漁港。

 クロガモが,1羽,くちばしを翼に突っ込んだ格好で浮かんでいた。

 
 めまぐるしく天気変わる日だったが,日が当たったとき,体に付いた水滴がキラキラ光った。

 
 小さな宝石を散りばめたよう。

 
 まもなく,どさどさと雪が降り始めた。

 
 クロガモの黒い体に白い雪が積もる。

 
 風上の方に回り込むと,黒い体に白い雪がかなり付いていた。

 
 雪を払おうともせず,この体勢を崩すことなし。
 
 
 羽毛があるとはいえ,体が冷たくならないのだろうか,とも心配したが,そもそもが,冷たい海水に入っていたんだった。
 
 スズガモが目の前を横切って行ったとき,こちらも,背中に雪があった。

 
(2025/02/11  クロガモ)

ミツユビカモメの海

2025年03月04日 | 航路

 八戸から苫小牧に向かう航路。

 今回は,ほぼ航路全域でミツユビカモメを観察できた。

 
 ミツユビカモメは,冬に日本近海に現れるが,港や浜辺などで観察できることは稀で,ほとんど外洋でしか観察できないカモメだ。

 
 小型カモメで,全体的に白っぽく,くちばしは淡い黄色。

 
 筆先を墨汁に浸したような,翼の先端の黒が印象的。



 幼鳥の翼模様も好きなのだが,今回は,観察機会がほんのわずかで,残念だった。
 
 
 八戸から苫小牧まで,海の表情はさまざま変わり,その中を飛ぶミツユビカモメ。

 
 掟破りの連張りをご容赦。
 
 
 ミツユビカモメの次に多かったのは,カモメ。

 
 そして,オオセグロカモメ。

 
 無茶苦茶,色が薄く見えたセグロカモメ。

 
 シロカモメは,北の方,北海道が間近に見えるようになってから,姿を現した。

 
 ウミネコは,八戸港近くなど陸地が近い海域にいた感じ。

 
 本当は,カモメ類以外の海鳥も期待していたのだが,今回は,外してしまった。
 
 ウミスズメは,数が多かったのだが,ほとんどが遠くて,撮影困難。



 
 ウトウやハシブトウミガラスは,数自体が少なく,また,遠すぎて,こちらは,もっと撮影チャンスなし。


 
 この時期は,苫小牧に近い海域にコウミスズメも期待できると思っていたのだが,私の思い違いだったのか,全く観察できず。

 下に張ったのは,たった1度こっきり出た,トウゾクカモメ。

 
 今季は,流氷の南下がかなり遅れ,この時点でも,網走に着岸していなかったので,その影響もあったのかもしれない。
 
(2025/02/09  ミツユビカモメなど)

このくちばし 誰の?

2025年03月03日 | 北海道_道央

 このくちばし,誰の?

 サメのように凶暴な感じのギザギザ。赤いくちばし。

 ギザギザは,上下にびっしりあって,内側を向いている。

 うわっ,コワ!  絶対にかまれたくないやつ。

 このくちばしの持ち主は,このヒト。

 くちばしのギザギザは,捕らえた魚を逃がさないようにするためのものなのだろう。

 カワアイサは,上くちばしの先端が,かぎ爪のように下に曲がっているのだが,この子はそれが見られなかった。
 また,くちばしは赤一色なのだが,この子は上くちばしの上が黒くなっていた。

 若い個体なのだろうか。それとも,この子の個性だったのか。

 いずれ,図鑑にあるようなくちばしとは異なっていた。

 口を開けると,頭の形がそら豆のようになった。



 おもしれ~。    

 おもしろい頭!  なんて言ったら,本人に怒られるかな。

(2025/02/10  カワアイサ)


幹を縦横無尽

2025年03月02日 | 北海道_道央

 樹の幹を主な生活場所としている小鳥と言えば,キツツキの仲間以外でいうと,昨日登場したキバシリと,今回のゴジュウカラ。
 北海道にいるのは,亜種シロハラゴジュウカラ。
 ・・・,私には,亜種ゴジュウカラと見分け付かないけれど。

 この子は,上にしか行けないキバシリと違って,幹を縦横無尽に駆け巡る。

 むしろ,下向きの方が得意,かもしれない。

 キバシリには,できない格好。

 こんなことだって,普通にできる。

 逆さ止まりも,お手のもの。

 とにかく,元気に動く。

 そろそろ,そういう季節だったのか,あちらこちらで,体に似合わない大きな声で鳴いていた。

(2025/02/10  シロハラゴジュウカラ)

 


昇運の鳥

2025年03月01日 | 北海道_道央

 この鳥は,樹の幹を,昇るのみ。



 頭を下に向けて,下がることはない。


 
 心行くまで昇り切ったら,別の樹に移るだけ。


 
 繰り返して言うが,下がることはなくって,昇るのみ。


 
 株をやっている人,成績を上げたい人などは,この鳥に向かって,「ぱん,ぱん」と,手を叩けば,良いことがあるかもしれない。



 それにしても,ふわっふわで,めんこだなぁ。



 パソコンのマウスにしたいくらい。
 大きさも,ちょうどいいし。
 
 キバシリ型のマウス売ってたら,即,買いたいんだけど,売ってないだろうなぁ。
 
(2025/02/10  キタキバシリ)