鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

クロガモの長いお祭り

2024年04月06日 | 宮城県_磯浜漁港

 クロガモは,木枯らしの効果音のような,独特の声で鳴く。

 近年,普通に見ることができるようになったこともあり,今回はスルーかな,と,一旦思ったが,鳴き声があまりにもにぎやかだったので,覗いてみた。

 すると,女子1人,男子10人が,お祭りを開催していた。

 口を開けている男子たちが,さっきから聞こえている声の発信源。

 競い合うように鳴いていた。

 立ち上がってアピールしている男子もいる。

 あっちでも,こっちでも。

 シノリガモ同様,クロガモも水上を猛ダッシュして,女子にアピールする。

 この男子,勢いあまって,翼を広げ,空中に飛び出てしまった。

 純な想いが,突っ走ってしまったか。

 この日は,先を急いでいたので,ここでお終い。

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 実は,この約1か月前の3月2日も,ここで,同じように,クロガモたちがお祭りをしていた。

 そのときは,女子1人に対し,男子8人。

 やっぱり,にぎやかに鳴いていた。

 女子1人が男子8人を引き連れているよう。

 鳴いている,鳴いている。

 クロガモの場合,鳴くことも,女子へのアピールなのか。

 水面に立ち上がってのアピールは,このときも見られた。

 そして,このときは,女子の方からの,このような行動も見られた。

 見方によっては,ちょっと色っぽい感じ。

 あっはぁ~ん  なんて。

 もしかして,この女子,男子たちに何か振りまいている?

 こんな書き方すると,こいつ,また,テキトーなこと書きやがって,と思われるかもしれないが,この後,男子たち,急に張り切り始めた。

 うっひょ〜,なんて声が聞こえそう。

 純な男子が,女子の色気にのぼせ上がる,の図。

 こうして見ると,クロガモの男子も人間の男子も基本的に一緒。
 表し方が違うだけ。

 それにしても,こんなお祭りが1か月も続いている,てこと?

 男子にはつらいなぁ。
 せつない。

(2024/03/02 & 03/31  クロガモ)

 


ミミカイツブリはお着替え中

2024年04月05日 | 宮城県_磯浜漁港

 宮城県最南部の漁港から海を見ると,ミミカイツブリのペアが2組浮いていた。

 夏羽への換羽が進んでいる個体もあった。

 ハジロカイツブリと比べると,ミミカイツブリの夏羽を見る機会は,なかなかない。
 
 
 そういう意味では,とても貴重な機会だった。
 
 
 大きさや体色は,ハジロカイツブリと同様だが,目の後ろにある金色の飾り羽の形状が,全然違う。
 
 
 ハジロカイツブリの飾り羽が,放射状に広がっているのに対し,ミミカイツブリの飾り羽は,櫛でとかしたように,シュッと,まとまっている。
 
 
 以前,ミミカイツブリについて,「海上の貴公子」と,記事に書いたことがあるが,飾り羽まで,きちんと整っていた。
 
 また,はばたくと,この子も,羽白だった。
 
 
 ハジロカイツブリだけではなく,ミミカイツブリも,羽白。

 以前の記事にも書いたが,金色の飾り羽の「耳」がハジロカイツブリにもあるので,米名では,ハジロカイツブリのことをミミカイツブリ(Eared Grebe)という面白さ。
 
 今回は,遠かったし,まだ,すっかり夏羽になっていたわけではないが,こういう姿に変わったミミカイツブリを見ることができ,幸運だった。

 ただ,できれば,すっかり夏羽に換わった姿を,もっと近くから見たいな。
 
(2024/03/31 ミミカイツブリ)