鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

冬小鳥がいっぱい

2025年02月02日 | 宮城県_蕪栗沼

 元々,オオジュリンとベニマシコは,いっぱいいた。

 この日も,オオジュリンは何羽も姿を見せてくれた。

 
 相変わらずの丸い顔がめんこ。



 しかも,バックシャン。(若い人は意味わかるかな~?)
 
 
 昨季も感じたが,このヨシ原には,膨大な数のオオジュリンが潜んでいるように思う。
 
 ベニマシコも,近くで採餌。
 
 紅(べに)の子も,

 
 そうでない子も。

 
 オオジュリンも,ベニマシコも,動きながら,盛んに鳴き交わしていた。



 元気,元気。
 
 
 加えて,この日は,カシラダカとツグミも,数多く観察することができた。

 カシラダカも,ツグミも,これまでは,あまり姿を観察できていなかったが,これまでの鬱憤を晴らすかのように,たくさんの個体と出会うことができた。



 ツグミは,主に遊歩道の脇にある木々で。

 
 胸を張った立ち姿が凛々しい鳥だ。
 
 カシラダカは,遊歩道で採餌し,



 人が近づくと,木の枝に止まった。

 
 また,土手のススキなどの藪の中には,かなりの数が潜んでいるようだった。
 
 
 
 今季,出会いが少なかった冬小鳥たちと出会うことができ,まずは一安心。
 
(2025/01/19  オオジュリン,ベニマシコ,ツグミ,カシラダカ)

周年いるんだけど...

2025年02月01日 | 宮城県_蕪栗沼

 暖かな晴れた日は,いつも姿を見せてくれないヒトたちも,姿を現す。

 このアオジも,周年ここにいるが,薮の中でゴソゴソしていることが多く,いつもは,なかなか姿を見せてくれない。
 
 
 姿を見せてくれないときは,地鳴きで,その存在を判断することになる。
 
 ホオジロは「チチッ」と2〜3声ずつ鳴くが,アオジは「チッ」と一声ずつ。
 
 カシラダカが来る季節には,カシラダカの地鳴きとの区別に気を使うが,それ以外の季節には,いることがわかっているので,「チッ」と一声聞けば,機械的に「アオジ」と,フィールドノートに書いてしまう。
 
 
 いい加減ちゃ,いい加減かも。
 
 カシラダカの地鳴きも,「チッ」と一声ずつだが,アオジの声より,か細く,高い感じ。
 
 
 ちなみに,クロジの地鳴きは,アオジの地鳴きとそっくり。
 識別できる人もいるようだが,私には無理。
 
 ところで,このアオジ,夏よりも,冬の方が数が多いように思う。
 
 
 北から移動してきて増えるのか,それとも,ここで生まれ育った子どもたちが増えているのか?
 
 いずれ,春までには,数が減って,ほぼ元通りの数になる。
 冬は,まだ続く。
 
(2025/01/19  アオジ)

思いつかない〜(><)

2025年01月31日 | 宮城県_蕪栗沼

 シマエナガを『雪の妖精』というなら,エナガは,何の妖精と呼べば良いのだろう?

 ん〜,



 だめだぁ。

 
 思いつかない〜。

 


 太い眉線があるだけで,シマエナガと何も変わらないのになぁ。

 
 『ゲジ眉の妖精』なんつったら,エナガ推しの方々に殴られること必至。

 
(2025/01/19  エナガ)
 

ふわふわと飛んできた

2025年01月30日 | 宮城県_蕪栗沼

 沼を見ていたら,ふわふわと飛んできた。


 重力を遮断しているかのように,重みが感じられない飛び方。

 
 翼の根っこより,先っぽの方が太いから?



 ふわりと降り立った。


 
 数を数えると15。


 
 姿形がユニークで,子どもが空想で描いた絵から,飛び出してきた鳥のよう。




 
 もう一度,ふわふわ飛んでいるのを見たくて,飛び立つのを待つ。


 
 待つ。

 
 ヒシクイが来ても飛ばず。


 
 オオハクチョウが来ても飛ばず。
 
 
 ただひたすらに待つ。
 
 お,動き始めたぞ。
 
 
 ようやく飛び立ったのは,撮影データを見ると,降り立ってから55分後。


 
 あら,向こう向きで飛んでしまった。
 
 
 でも,くるりと旋回。
 
 
 戻ってきた。


 
 今度は,やや遠いところに降り立った。


 
 飛んでいる姿は,夢のように美しいのだが,写真では,それを伝えることができず,残念。
 
(2025/01/19  タゲリ)

どこに行った?

2025年01月29日 | 宮城県_蕪栗沼
 蕪栗沼の遊歩道を歩いていたら,大きな猛禽が,こちらに向かって飛んできた。

 
 どんどん寄ってきて,

 
 寄ってきて,

 
 真っ直ぐに飛んできて,

 
 ・・・,真っ直ぐに飛び去った。

 
 去った方角は,北。
 
 ここの北には,長沼や伊豆沼がある。
 
 この後,伊豆沼に寄ったら,オジロワシが飛んできた,と話してくれた人がいた。
 
 たぶん,違う個体だと思うけれど,...。
 
(2025/01/19  オジロワシ)

髪が伸びてきた?

2025年01月28日 | 宮城県_蕪栗沼

 先日,床屋に行ったら,私より後に来た人が,私が終わるより先に,驚きの速さで終わった。
 えっ,と思い,思わず見てしまったら,切るべき髪がほとんどない人だった。

 いやいや,そういう話ではなくって,ヘラサギの冠羽の話だった。
 
 前回,ここに来て,この個体を観察したのは,1か月半前の2024年12月7日。
 そのときは,下の写真のとおり,冠羽が全然目立たなかった。(下は2024.12.7の過去写真)

 
 それが,今回は,かなり,冠羽が伸びてきた。
 
 前回と同じ角度の写真を選んだので,違いがよくわかると思う。

 
 昨季は,タイミングが悪く,繁殖羽になった姿を充分に楽しめなかったが,今季はリベンジできるだろうか。

 
 冠羽は,これから,まだまだ伸びて,ふっさふさになるはず。
 


 そして,胸に,ミカン色の色が付いてくるはず。
 
(2025/01/19  ヘラサギ)
 
 

沼地の子,陸地の子

2025年01月02日 | 宮城県_蕪栗沼

 顔を並べてみる。

 上が沼地にいた子で,下が田んぼにいた子。

 全身はこう。

 別の個体。

 種としては,同じヒシクイだが,亜種オオヒシクイは沼地で採餌,亜種ヒシクイは陸地で採餌することが多い。

 形態的には,亜種オオヒシクイは,沼地で水中の餌を取りやすいように,くちばしも,首も,亜種ヒシクイより長い。



 顔に着目すると,亜種オオヒシクイは,おでこからくちばしにかけて,スーっと真っ直ぐなラインであるのに対し,亜種ヒシクイは,くちばしの付け根部分に段差があるように感じる。

 というのが理屈だが,個体差もあるし,条件によって見え方も違うし,違いが微妙で,正直,よくわからないことが多い。

 今回も自信なし。

(2024/12/07  ヒシクイ)


おらほの鳥

2025年01月01日 | 宮城県_蕪栗沼

 宮城県の県鳥は『ガン』。

 環境省の生息調査によると,2024年1月時点のガン類生息数は,全国で260,264羽,うち,宮城県は226,509羽となっている。

 ガン類の87.03%が宮城県にいた,ということになる。



 宮城県でも,一定地域に集中しているので,いる場所に行けば,ごくごく普通に見ることができる。



 そのため,撮影の対象になりにくい鳥になっているが,広い日本,『所変われば鳥変わる』ということわざどおり,滅多に見ることができない地域がほとんどだ。

 そのことを,しっかり認識し,年に1回,年の初めくらいは,羽の一枚一枚まで,ありがたく鑑賞しよう。

 県の指定は,『ガン』という包括的な表現なので,マガンに次いで数が多い,ヒシクイも張っておく。

【付記】『所変われば鳥変わる』は,鳥見人の間でのみ,一般化していることわざです。

(2024/12/07  マガン,ヒシクイ)


蕪栗の越冬チュウヒ

2024年12月27日 | 宮城県_蕪栗沼

 チュウヒが近くを飛んでくれた。

 今季は,何羽,ここで越冬するのだろう。



 ここには頻繁に来るわけではないし,チュウヒ狙いで来ることもないが,季節の終わりに数えられるよう,撮れた写真を残しておこう。



 チュウヒは,個体ごとに特徴があるので,写真を取っておけば,個体識別できる。

 今回の個体は,オスの成鳥かな。





 こちらに向かって来るカッコいいショットで,締め。

(2024/12/07  チュウヒ)


ちょっとだけよ~♪

2024年12月21日 | 宮城県_蕪栗沼

 12月7日の朝。

 2羽のシギが,ヒシクイの足元で,寝ていた。



 顔が見えないが,この時期,この背格好で,ここにいるシギは,たぶん,オオハシシギ。
 
 しかし,なかなか顔を見せてくれない。

 
 今日はダメかなぁ,と,諦めかけていたら,周囲にいたヒシクイたちが,突然,大きな声で鳴き始め,全体ですごい騒ぎになった。
 
 ヒシクイちゃんたち,グッジョブ!

 
 ようやく,翼から,顔を出してくれた。

 
 やっぱり,オオハシシギ。
 
 しかし,騒ぎが収まると,休憩モードに再突入。



 顔を見せてくれたのは,ほんのちょっとの時間だった。
 
 このくちばし,長すぎて,翼に入れておかないと,収まりが悪いのだろうか。

 
 午後に再訪したときは,起きて,動き回っていたが,逆光になっていた。


 逆光でないと,撮れない写真があるので,逆光は絶好のチャンス。

 
 おかげさまで,絵画のような写真が撮れた。

 気を良くして,さらに画像をいじって,鉛筆画調にしてみた。
 
 
 お,なかなか良いかも。
 
(2024/12/07  オオハシシギ)
 
 

スプラッターにつき閲覧注意!

2024年12月20日 | 宮城県_蕪栗沼

  閲覧注意。スプラッター系の画像が含まれます。

 夢中でセグロセキレイを撮影している間,ず〜っと,足元で,ピチャ,ピチャ,音が続いていた。

 音源は,足下にいたオオハクチョウの幼鳥たちだった。
 
 
 ヨシの中に,首を突っ込んで,お食事中。
 
 ピチャピチャいう音は,食事の音だった。

 
 そして,顔を上げたら,こんな感じ。

 
 ムッチャ,クッチャ,めんこ。

 
 こっちも。

 
 こっちも。

 
 さらに,こっちも。

 
 こんな顔じゃ,道でばったり出会っても,誰だかわからないよ~。
 
 ときどき,ぶるぶるって,泥を払うのだが,そのときの写真が,コレ。



   以降,閲覧注意のスプラッター画像が続く。

 
 顔面が崩壊。
 


 頬肉が,溶け崩れたようで,まさに,スプラッター。

 
 くちばしの「歯」が,骸骨の歯みたい。

 飛び散る○○しぶき。
 


 おしまい。



 大変失礼しました。
 
(注)スプラッター(splatter)とは,液体がはねる,飛び散るという意味。
 
(2024/12/07  オオハクチョウ)
 
 

8.6%

2024年12月18日 | 宮城県_蕪栗沼

 セグロセキレイは,私にとって,とても親近感がある鳥だ。



 日本列島とその周辺地域にしか分布しない,いわゆる,『日本固有種』である,という思いが,そう思わせるのかもしれない。
 
 W杯やオリンピックで,日本を応援する気持ちと同じ。

 
 学生時代は,マイフィールドにしていた馬見ヶ崎川に,いつも,いてくれる鳥だった。
 
 撮影できるチャンスがあれば,「お,いたな。」と,思い,スルーすることなく,レンズを向ける事が多い。

 
 そんな鳥が,10月に発表された環境省などの調査によると,『絶滅危惧種』の基準を超える割合で減少しており,年間の減少率が8.6%という。


 何それ?



 昔から,ハクセキレイに押されている,という話はあったが,今回は,生息環境の変化に原因を求めているようだ。
 
 いずれ,この数値には,驚いた。

 
 今は,絶滅が危惧されるような状況では,全然,ないと思うが,そういう状況にあるってことは,しっかり認識しておかないと。
 
(2024/12/07  セグロセキレイ)

しゃもじ君の謎部分

2024年12月17日 | 宮城県_蕪栗沼

 蕪栗沼に,今季も,ヘラサギが来てくれた。

 前月,青森でクロツラヘラサギと出会って,今月は,ヘラサギ,と続いた。
 
 ヘラサギは,クロツラヘラサギよりひと回り大きくて,名前のとおり「黒つら」ではないので,目が白い顔の中に見える。
 
 
 しゃもじのような,独特の形のくちばしは共通だが,ヘラサギは,先っぽが黄色になっている。
 
 
 どちらも,良く寝る鳥で,起きて活動する姿を観察するのに苦労することが多いが,今回は,起きてくれていた。
 
 比較的近くで,色んなポーズを見せてくれて,大サービス。
 
 大口を開けたポーズ。
 
 
 自慢のしゃもじを見せるポーズ。

 
 どうよ,どうよ,て感じ。
 
 独特の首振り採餌を見たくて,午後に再訪したら,希望どおり,その姿も見せてくれた。

 
 水の中にくちばしを突っ込んで,首を左右に振り,餌となる魚などを探る。
 
 
 で,今回気になった,というか,昨季も気になっていたのは,喉。

 
 喉の皮膚が,裸出しているように見える。
 
 
 普通にしていると,上の部分の黄色いところが見えず,いわゆる『あかめろ』(秋田弁?)に見えるが,怪我をしているわけではない。
 
 
 ヘラサギは,元々,こういうふうになっているらしい。
 
 クロツラヘラサギは,このようになっていないし,同じ魚食のサギやウも,そう。
 
 
 何のため?

 餌を一時的に貯める袋なら,ヒナへの給餌用?
 それとも,求愛に関係がある?
 
(2024/12/07  ヘラサギ)
 
 

めんこな冬ことり

2024年12月16日 | 宮城県_蕪栗沼

 今季初めての紅いベニマシコ。

 丸っこい顔と,同じく,丸っこくて小さなくちばしが,とってもめんこ。



 ほんわりした赤い羽色が,よくお似合い。
 
 
 顔の赤味が,頬を染めて,恥ずかしがっているよう。

 紅くなくても,同じくらいめんこ。
 
 
 こっちの色合いが好きな人が多いかも。
 
 オオジュリンも,来た頃に比べると,良く姿を見せてくれるようになった。
 
 
 ヨシの揺れ方で,そこにオオジュリンがいることがわかり,そこを注視しながら,じ〜っと待っていると,運が良ければ、出てきてくれる。
 
 
 この子も,顔が丸っこくて,めんこだ。
 
 
 中には,夏羽のなごりもいた。
 
 
 急いで,夏服から衣替えしないと,その格好じゃ,ここでは,凍えるよ。
 
(2024/12/07  ベニマシコ,オオジュリン)

冬を越す猛禽たち

2024年11月23日 | 宮城県_蕪栗沼

 蕪栗沼周辺は,とても豊かな土地で,さまざまな生き物が,ここで冬越しをしている。
 そして,食物連鎖のピラミッドのトップにいると思われる猛禽たちも。

 まずは,ここの冬の定番のチュウヒ。
 
 
 ここでの繁殖はないようだが,毎年,複数個体がここで冬を越す。
 
 
 すでに,この2羽のほか,少なくとも,もう1羽はいた。
 
 ノスリも,冬は,遭遇率が高くなる。
 
 
 こちらはハヤブサ。
 
 
 この日出会ったのは幼鳥だが,成鳥もしばしば目にする。
 
 この子,何か食べながら飛んでいたが,食べていたのは,もしかすると,無数と思えるほど飛んでいたトンボだったかもしれない。
 
 
 この写真,珍しくも,食われる方のオナガガモと食う方のハヤブサが,仲良くツーショット。
 
 
 ハイタカは,朝早く遊歩道を歩いていると,遊歩道脇の木に止まっていて,お互いにビックリすることがあるが,この日は上空を旋回していた。
 
 
 タカ特有の鷹斑(たかぶ)模様が美しい。
 
 かなり遠くだったが,写真を拡大すると,こちらは,オオタカ幼鳥だった。
 
 
 オジロワシも,ここに毎年やってくる猛禽。
 

 毎年,同じ個体が,来ているのかもしれない。
 
 運が良ければ,近くを飛んでくれることもあるが,この日は,沼対岸の木から動かず。
 
 忘れちゃいけない。トビも猛禽の仲間。
 


 上空で何かしているな,と思って,よく見たら,たくさんいるトンボを捕食していた。
 


 ちゃんとゲットして,さっきのハヤブサのように,飛びながら食べていた。
 
 このほか,この日は,チョウゲンボウも観察したが,撮影はスルーしたので,写真はなし。
 
 この猛禽たちを支えているのが,ここに生きているカエルや魚,ネズミ,そして,小鳥類やカモたち。

 冬は,遊歩道を歩いていると,猛禽に襲われ,毟られたと思われるカモの羽が,1か所にまとまって落ちていることが,しばしばある。
 
(2024/11/10  チュウヒ,ノスリ,ハヤブサ,ハイタカ,オオタカ,オジロワシ,トビ)