鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

鷲の越冬地,羅臼

2025年02月21日 | 北海道_道東

 連日,鷲の記事が続き,申し訳ありません。飽きずに楽しんで頂けると幸いです。

 前回,羅臼の鷲事情を記事にしたが,書いたように,羅臼には数多くの鷲たちが来ているので,実は,クルーズ船に乗らずとも,普通に鷲たちを観察することができる。


 前日の記事の写真は,船からの写真がほとんどだったが,今回は,船からの写真はない。
 

 
 この日,鷲たちがいたのは,漁港の防波堤と町の裏山だったので,そのどちらかが見えるポジションに行けば良かった。
 
 こちらは,漁港の防波堤にいた鷲たち。

 
 
 鷲たちの向こう側に見えるのは,北方四島のひとつ,国後島の山々。



 知床にあるのが『羅臼岳』1,661m,国後島にあるのが『羅臼山』882m。
 同じ『羅臼』という名を持っている。

 たぶん,左のピークが羅臼山,右のピークが小羅臼山。



 青森の龍飛崎から北海道が見えるように,ここから,国後島が見える。

 
 羅臼から直線距離で25kmというから,龍飛崎から北海道までの距離より,ちょっとだけ長い程度。
 青函トンネル53.9kmの半分以下の距離だ。
 
 鷲たちは,町の裏山と防波堤を行き来していたが,鷲が飛ぶコースによっては,頭に被さるように飛んでくれ,なかなかの迫力。


 
 
 羅臼の町を背景に飛ぶ鷲たち。


 
 
 あ,魚,落とした。
 
 町の裏山を背景に飛ぶ鷲たち。


 
 
 人々と生活圏が一緒。


 
 
 町の裏山の方は,漁港すぐ近くなので,漁港の駐車場に車を置いたまま,歩いて行ける。
 
 この周辺には,『鷲がなる木』が,たくさんある。

 
 
 道端の木々にもいるので,道を歩いていると,超近くから観察できることも,しばしば。

 
 
 近すぎて,どうしても,仰ぐような角度になってしまう。
 嬉しい悲鳴だ。
 
 また,船からでは,なかなか観察できない鷲柱(わしばしら)も,裏山の上空に観察できた。
 
 
 鷲柱は,肉眼では堪能できるけれど,写真では,表現できず。
 
 
 上の写真では,帆翔時の翼の形が,オオワシとオジロワシで,全然違うのがよくわかる。
 
 好みとは思うが,帆翔時は,オジロワシが,超カッコイイと思っている。
 
 
 今回,オジロワシの写真も数多く掲載してきたが,やっぱり,オジロワシは,帆翔してなんぼ。
 まさに,『空飛ぶ畳』だ。
 
 そういえば,何年か前,3月後半に来たときは,知床半島のもっと先端の方で,鷲柱を作って,オオワシが北に渡っていくのを観察したことがあったっけ。
 
 以上,書いてきたように,大枚出して,船に乗らなくても,鷲たちを観察・撮影することはできる。

 
 しかし,これだけ多数の鷲たちの支えになっているので,募金する感覚で,船に乗ることも良いかもしれない。
 
 地元の観光産業と,持ちつ持たれつ,切っても切れない関係になった鷲たち。
 
 
 これからも,鷲たちが,野生の狩り方を忘れないように願いつつ,羅臼には,貴重な越冬地であり続けることを願う。
 
(2025/02/02  オジロワシ,オオワシ)
 

羅臼の鷲事情

2025年02月20日 | 北海道_道東
 知床半島南岸の町,羅臼。
 この町は,冬になると,鷲の町になる。
 
 
 たぶん,始まりは,そうでなかったと思うが,今は,複数の観光事業者が魚を撒いており,冬は,そこら中が鷲だらけになる。


 野付半島の個体数とは桁違いの数。

 
 羅臼において,鷲は,冬の観光の目玉だ。
 
 鷲たちは,常には,町の背後にある山に羽を休めており,観光事業者たちが魚を撒き始めると,そこから出勤する。

 
 流氷が,網走方面から,知床半島を回り込んできたら,クルーズ船で流氷がある海域まで行って,流氷の上に魚を撒き,流氷の上に乗る鷲たちを,観光客に見てもらう。
 
 流氷が来ない時期は,手っ取り早く,漁港周辺に船を停泊させ,船上から海に魚を撒いて,近くを飛ぶ鷲たちを観光客に見てもらう。
 
 
 
 こういうときは,港の防波堤にも,ずらりと鷲たちが並ぶので,船を防波堤に寄せ,手が届くような近さで,観光客に見てもらう。
 
 
 特に,オオワシは,世界的に有名な鷲なので,集客力が高く,近年は,外国からの観光客も増えてきていることと思う。
 

 
 という状況なのだが,流氷が来る前は,船に乗っても,港のすぐ外に出るだけ,というのは,事前に知らなかった。





 今回,巡り合わせが悪く,歯舞の船にも,落石の船にも乗れなかったので,やむなく羅臼の船に乗ったのだが,クルーズでもなんでもなく,港近くで,鷲への餌やりを見せられただけ。

 






 
 実は,前日,船に乗るまでもなく,ここで,陸上から鷲たちを堪能した後だったので,見事に肩透かしを食らった気持ち。

 
 
 クルーズとは名ばかりだったので,鷲以外,海鳥は全く見ることができず。

 

 近くから観察できたのは良かったけれど...。
 
 なお,船に乗れば,100%,至近距離で鷲たちを見ることができるので,鳥屋さん以外の方々にとっては,鷲目当ての観光に最高と思う。

 
 
 撮影もそこまでの長いレンズは不要。

 なんならスマホだけでも良いかも。
 
 
(2025/02/3  オオワシ,オジロワシ)

野付の鷲事情

2025年02月19日 | 北海道_道東

 何年か前の冬に来たときは,オオワシやオジロワシが無数にいたので,そういう光景も楽しみにしていたのだが,今回は,かなり少なかった。野付半島には,両手・両足の指で足りるほどの数しかいなかったかもしれない。

 こちらは,道路脇にいたオジロワシ。

 道路脇,といっても,野付半島は細長い砂州の真ん中に道路があるので,道路脇=海辺,となる。

 あ,飛んだ。

 オジロワシたちは,道路脇や氷上にいるのを観察できた。

 野付半島にワシたちが集まるのは,氷に穴を開けて魚を獲る『氷下待網漁』(こおりしたまちあみりょう)で,捨てられて,放置された雑魚が目当てだったようだが,私が行った時点で,この漁は行われていなかったようだ。

 こちらは,道路脇の電柱にいたオオワシ。
 ほとんど真上だったので,後ずさって,離れてから撮影。



 飛んだ。

 雪が降っていて,白い斑点のように見える。

 こちらは,氷上にいた個体。

 半島の先端近くには,5羽,固まっていた。

 氷下待網漁が行われていなかった事情については,詳しく聞かなかった。

 温暖化の影響で氷の面積が減ったり,担い手の高齢化が進んだりしたせいだったら,・・・,と少し心配。

 鳥見をしていて,よく思うことだが,『自然』と『人間の営み』は,別物だったり,相対するものではなくって,密接に関係している。

(2025/02/03  オオワシ,オジロワシ)


野付半島のキツネなど

2025年02月18日 | 北海道_道東

 道東に行けば,このヒトたちとの遭遇確率は,かなり高い。

 こちらは,キタキツネ。

 
 『キタキツネ』は『アカギツネ』の亜種。
 種としては,本州以南にいる亜種『ホンドギツネ』と同じ。
 
 本州にいるキツネは,警戒心が強くて,人の前には,なかなか姿を見せてくれないが,北海道のキツネは,あまり人を恐れない。
 
 あるときなど,風蓮湖近くの木道を歩いていたら,向こうから,普通に,トコトコ歩いてきて,普通に,すれ違ったほど。

 
 このときも,こちらを認識していたにも関わらず,逃げようともせず,普通に日常生活を送っていた。
 
 厳冬期だったので,もふもふの毛皮をまとっており,尻尾の毛もふっさふさ。

 
 キツネは,この太い尻尾自体がチャームポイントだが,先っぽが白いのも良い。

 
 季節が進み,暖かくなってくると,薄手の夏毛に衣替えしてしまうので,今この時期が,このヒトたちの最も美しい季節と思う。

 ここで繁殖する鳥も多いので,春以降は,あまり見たくない存在。
 
 道東は,元々,エゾシカが多いが,ここでも,多数のエゾシカが見られた。
 


 キツネと同じく,『エゾシカ』も『ニホンジカ』の亜種。
 奈良のシカなどとも,種は同じだが,亜種が違う。
 
 どこにでも普通にいるので,他のめぼしい被写体を撮った後,証拠写真的に撮影。

 
 
 夏毛は,もっと明るい茶色で,おとなでも白い斑点が入るが,冬は,このように,黒っぽく厚い毛で覆われ,質実剛健な装い。


 
 個体によっては,立派なツノを持っていて,見応えがある。

 
 昔の外国ドラマに出てきたリビングには,暖炉があって,その上には,こんな首の剥製が飾られていたようなイメージがある。今でも,飾っている家はあるのだろうか?

 
 このエゾシカたち,多数の個体がいて,ほとんどの時間,下を向いて,食い荒らしていたので,植生に,少なからず,影響があると思う。

 
 対応はしているようだが,エゾシカの生命力,強し。
 
(2025/02/03  キタキツネ,エゾシカ)
 
 
 
 

野付の普通カモメ

2025年02月17日 | 北海道_道東

 前日の記事にシロカモメを掲載したが,野付半島には,他のカモメ類も数多くいて,楽しませてくれた。

 一番多かったのはオオセグロカモメ。

 相変わらずの,悪者顔の個体。

 どうよ,コレ。

 超カッコ良くない?

 このカモメは,東北でも,大型カモメでは一番多いカモメだが,見る場所が変わると,なんか違った。

 雪の中を飛ぶ姿。

 多くのカモメをバックに飛ぶ。

 昨季,カモメ類が少なく,見ることもむずかしかったことを考えると,超幸せな光景だ。

 セグロカモメは,ほとんど見なかった。

 東北も含め,セグロカモメは,北の方には,少ないように感じる。

 見ることができるだけで,嬉しいカモメになっている。

 カモメは,1か所に固まっていた。

 カモメ類の中で,カモメは好きなカモメなので,飛翔写真を撮りまくり。

 いそうでいなかったのが,ウミネコ,ワシカモメ,ユリカモメ。

 ただ,目に入らなかっただけかもしれないが  . . . 。

(2025/02/01,3  オオセグロカモメ,セグロカモメ,カモメ)


北の白いカモメ

2025年02月16日 | 北海道_道東
 これまで,ユキホオジロ,コオリガモと白い鳥たちを記事にしてきたが,今回は,白いカモメ。
 文字どおりのシロカモメを取り上げることとする。

 このシロカモメは,本州以南にも渡って来るが,その数に圧倒的な差がある。

 

 私が住んでいる東北南部では,単独か,大きな群れに数羽が混ざる程度だが,ここ野付半島は,シロカモメだらけ,と言っても良いくらい。




 
 
 シロカモメ好きの天国だ。
 
 シロカモメは,大型のカモメで,全身がほぼ白く,翼上面が,淡い灰色。
 
 
 
 淡い灰色と白との組み合わせが,きれい。
 
 
 尾羽も風切羽も白。


 
 立った姿を見ると,尻尾側に突き出した初列風切が白いのが,よくわかる。


 
 
 そして,虹彩が淡い金色。


 私だけが思っているのかもしれないが,全体として,北欧人のようなイメージがある。





 地元では,単独で出会っても,超嬉しくなるカモメが,探すまでもなく,山ほど目の前にいる幸せったらなかった。
 
 見ていると,ホタテのような二枚貝をよく食べていた。


 
 風が強く,程よく海が荒れており,さらに,雪が降る時間帯もあったので,楽しく撮影もできた。
 
 シロカモメと波の風景。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 雪の中のシロカモメ。


 
 
 
 最後,氷上に休んでいるカモメの群れの向こう側に3羽。



 画像が悪く,見づらいが,右端の個体は,他の2羽よりかなり小さい。
 亜種が違う可能性もあるし,アイスランドカモメの可能性もあるかな?
 
(2025/02/01,3  シロカモメ)
 
 

え? この鳥もここで越冬?

2025年02月15日 | 北海道_道東

 2月11日の記事に,コクガンが,野付半島で越冬している旨を紹介したが,この鳥も越冬していた。

 ハマシギ。



 カウントはしなかったが,100羽程度はいたかもしれない。
 
 
 ハマシギは,日本列島でも越冬する鳥だが,越冬地は本州以南のイメージだった。
 
 
 それが,こんな寒冷地で越冬するなんて。

 
 このハマシギたち,ここよりも,もっと寒い場所からやって来たのか?
 
 コクガンに続き,自分の目で見て,これまでの認識を改めることとなった。
 
(2025/02/01  ハマシギ)

氷色のカモ

2025年02月14日 | 北海道_道東
 冬,本州に来たときは珍鳥扱いされることもあるが,北海道のいる所に行けば,普通にたくさんいる。
 
 
 道北のことはよくわからないが,道東方面では,知床半島や網走方面よりも,やや南側の野付半島から根室半島にかけての方が多くいるように思う。

 
 このときは,野付半島先端付近の,浜からほど近い海面に,小群に分かれて,数十羽がいた。

 
 オスは,その白い体色と長い尾が,とてもチャーミング。

 
 この長い尾を,空中にピンと立てている姿は,超カッコいい。



 近くにいる女子も惚れぼれ。



 尾を立てるのは,メスが近くにいるときのようだった。
 
 
 女子の前でイキがるのは,人間男子と同じか。
 
 
 尾にも表情があるのが面白い。

 
 尾をぺたっと水面に寝かせたりもする。

 
 潜るときには,尾が最後に残る。

 
 なごりの尾。

 これが好き。

 
 この『なごりの尾』は,写真で切り取ると,じっくり味わうことができる。

 
 メスは,茶色の丹前を着た,雪国の女の子のよう。

 
 この子のほっぺは黒いけれど,雪国の女の子の赤いほっぺのイメージに重なる。
 
 こちらの子は,茶色味が少なく,全体にモノトーン。

 
 大人になりかけの少女なのかな。
 
 群れの中には,少年の姿もあった。

 
 若い子が混ざっている,ということは,増えてきている,という認識で良いのかな。
 
 このカモたちは,水面に立ち上がるポーズも得意のようだった。
 


 ほかのカモでは,羽ばたきするとき以外は,あまり見られないポーズ。
 
 女子も。
 


 かなり長い時間,この姿勢を保っていた。
 
 こちらは,さっきの少女。
 
 
 素朴なめんこさ爆発。きぼこ(こけし)ポーズとでも呼ぼうか。
 
 オスは,飛んで,近くの海面に着水することを繰り返していた。

 
 
 求愛行動のひとつなのかどうかわからないが,とっても元気で,頼もしくは見えた。

 
 
 これまでは,漁港内で観察することが多かったが,広々した海で見るコオリガモは,また格別だった。
 
(2025/02/01  コオリガモ)
 
 

はじめてのチュウ ♪

2025年02月13日 | 北海道_道東

 はじめて〜のチュウ きみとチュウ 

 I will give you all my love

 なぜか やさしいきもちが いっぱい

 はじめて〜のチュウ きみとチュウ



 I will give you all my love

 なみだぁが でちゃう 雪のホオジロ

 Be in love with you 

 

(キテレツ大百科より)

(2025/02/01  ユキホオジロ)

雪見だいふく

2025年02月12日 | 北海道_道東
 シマエナガのライバルとして売り出し中のユキホオジロ。

 
 樹上生活主体のシマエナガと違って,ユキホオジロは,地面にいることが多い。




 しかも,生息地が,風がビュービュー吹き荒れるところなので,勢い,おまんじゅうを上から潰したような,ぺったらこい体型になる。

 
 まさに,雪見だいふく。



 
 当たり前だけど,この子が目の前にいるときは,シマエナガよりめんこ。

 
 シマエナガは,北海道では,年中,街中の公園でも出会えるに対し,ユキホオジロは,飛来時期や場所など,出会うためのハードルが結構高いので,なかなか出会うことができない鳥でもある。

 また,警戒心が強い鳥でもあり,ここでは,マナー違反のカメラマン1人のおかげで,この前日は,ここから飛び去っていなくなり,その後に行った誰も見ることができなくなったそう。
 知る人ぞ知るめんこな鳥,という感じで,広く知られないでいた方が良いとも思う。
 
(2025/02/01  ユキホオジロ)
 

北限の越冬地か?

2025年02月11日 | 北海道_道東
 2月初旬の厳冬期,野付半島にコクガンがいた。
 



 野付半島では,冬の前後に通過するだけだと思い込んでいたので,いたことに驚いた。

 北海道らしい鳥とのツーショットは,ここでしか撮れないかな。

 
 


 
 後でネイチャーセンターの方にお尋ねしたら,ここは北限の越冬地となっているらしい。
 
 氷の海にいるコクガンたち。
 
 
 ここは,気温がマイナス10℃を下回ることもあるし,流氷もやって来る。

 
 越冬地の条件は,気温ではないかもしれない。
 
(2025/02/01  コクガン)

「いた」

2025年02月10日 | 北海道_道東

 鳥見をしているとき,いつでも,一番言いたい言葉は,「いた」。



 探していた鳥をようやく見つけたとき,出を持っていた鳥がようやく出てきたとき,思いがけない鳥が目の前に現れたとき。そういうとき,つい漏れてしまう言葉が「いた」。

 
 感嘆符がつかない,普通の「いた」。

 
 叫ぶわけじゃないけれど,「いた」と言うときの幸福感ったら,ない。

 
 ドーパミンだか何だかわからないが,幸福ホルモンが脳内を駆けめぐる。

 
 このときは,漁港内で,遠くを飛ぶ鳥を観察していて,何気なく足下の海面を見たら,「いた」。
 
(2025/02/02  ケイマフリ)

ホッピング・ロージー

2025年02月09日 | 北海道_道東

 この鳥には,花の名前が付いている。

 和名は『萩』,萩猿子(ハギマシコ)。

 英名は『薔薇』,Rozy Finch。

 元気に動き回る活動的な鳥で,常にぴょんぴょん跳ねている。

 ホッピング ロージー  

 真っ直ぐにホッピング。

 横にホッピング。



 ホッピング。

 ホッピング。



 ホッピング。

 宙に浮いている写真が山ほど。

 別のところにいた群れでも,あちらこちらで,絶え間なく,跳ねていた。



 そして,群れの中を,飛んで移動する子たちも,あちらこちら。

 とにかく元気。

 また別の場所では,オス・メスが揃って採餌している場面も,間近に観察できた。


 メスは,オスより地味だが,これはこれで,めんこだ。

 今回は,たまたま,ここ野付半島に数多くのハギマシコが入っていたが,この鳥は,北海道の鳥というわけではなく,津軽海峡より南にも,普通に来ている。

(2025/02/2-3  ハギマシコ) 


雪のカーテンの向こう側

2025年02月08日 | 北海道_道東
 雪のカーテンの向こう側にオオワシが2羽。

 

 左側の1羽が,右側の1羽に近寄ってきた。

 
 右側の1羽は,頭を下げて,姿勢を低くした。
 
 あ。
 
 
 1羽が,もう1羽の上に乗っかった?

 
 雪でよく見えない。
 
 
 合体?



 
 雪が降りしきっている,その奥の出来事...。
 
 
 右側から,もう1羽やって来た。

 
 姿勢を低くして,ふたりを見ている。

 
 翼を広げて,威嚇しているっぽい。
 
 
 受けて立とうじゃないの。

 
 
 あ,もう1羽来た。





 オジロワシだ。



 3羽集まっていたので,食べ物がある,とでも思ったか?

 
 そのうち,オオワシ1羽が左側に飛び去る。

 
 もう1羽が右側に飛び去る。

 
 あ,左側から戻ってきた。

 
 だんだん暗くなってくる中,オオワシ2羽とオジロワシ1羽が残った。

 
 雪のカーテンの奥のワシ模様だった。
 
 ここを立ち去るとき,さっき右側に飛んだ1羽が,ひとり佇んでいるのが見えた。

 
(2025/02/03 オオワシ,オジロワシ)

霧多布岬のラッコは子育て中

2024年06月05日 | 北海道_道東

 霧多布岬に来た目的は,近年,居着いたという,ラッコと会うことだった。

 ラッコ自体は,根室の落石漁港から出る船に乗って,モユルリ島の群れを見たことがあるが,最近,NHKで霧多布岬のラッコのことを放映しているのを見て,ぜひ,自分の目で観察したかった。
 
 結果。
 
 
 いた。
 
 次の1枚には,7頭入っている。
 
 
 左端のラッコは赤ちゃんを抱っこしていたので,赤ちゃんも含めると,8頭。
 
 赤ちゃんを離したバージョン。
 
 
 上の写真の左端を拡大してみる。
 
 
 丸くなっている母親の右上に,赤ちゃんが浮かんでいる。
 
 一度に見たのが8頭なので,8頭以上はいた,ということ。
 
 集まってきて,こんな感じに密集するときもあった。
 
 
 6頭がくっつくようにして浮かんでいた。

 ずっと見ていたが,仲間同士の距離が近く,スキンシップめいた行動が多く見られた。
 
 
 事前知識なく来たので,遥か彼方に,見えたり,見えなかったりしているのかな,と想像していたが,思っていたよりもずっと近く,灯台近くの崖下の海にいた。 
 
 
 肉眼でも見えるし,鳥見をする人なら,手持ちの双眼鏡があれば,ちょうど良い距離。
 
 ただ,顔が,カットしていないトイプードルのようで,毛がもさもさしていて,わかりづらい。
 
 
 詳しく観察したいのなら,フィールドスコープもあった方が良いかもしれないが,真下を見る感じになるので,傾斜型(アングルタイプ)は厳しいかもしれない。
 
 撮影は,400㎜レンズがあれば充分だし,なければスマホでもいける距離。
 
 
 ラッコたちは,基本,上を向いて,浮いていた。
 
 
 犬などは,心を許した相手にお腹を見せて,甘えることがあるが,そんな姿勢がデフォルトになっている。
 
 
 こんなところが,人気の秘密かもしれない。
 
 
 手(前足)の動きも,とっても可愛い。
 
 ほとんどの時間,仰向けのままで過ごしていたが,移動するときなど,背中を上にすることもあった。
 
 
 これは,スーパーマンのような格好。
 
 
 横にぐるぐる,縦にぐるぐるする行動も,頻繁に見られた。
 
 
 毛並みを整えていたのだろうか。
 
 ぐるぐる回って,海藻を体に巻き付けるのは,遊びかな。
 
 
 
 赤ちゃんがいることも全く知らずに来たので,最初は,なんか毛皮の襟巻きのようなものをまとっている個体がいるなぁ,程度に思っていたが,その毛皮は,中身入りだった。
 
 
 12日が初認日ということなので,この日は,その後,1週間目に当たる。
 
 
 まだ,生まれたばかり,という感じ。
 
 
 早朝に来たときは,お腹の上に乗せて,ずっと抱っこしていたが,その後,体から離して,単独で浮かせることもあった。
 
 
 子どもを横に浮かせて,毛づくろい。
 
 
 親子で同じ格好。
 
 
 母親が潜水してしまい,ひとりポツンと,海上に残されることもあった。
 
 
 母親に何か要求があるときは,ミー,ミー鳴いて,母を呼ぶ。
 その声が,人がいる崖の上まで,聞こえてきていた。
 
 この日は,お昼を挟んでの2〜3時間を除き,朝から夕方近くまで,この周辺にいて,2万枚は撮影したと思う。
 
 
 電子シャッターだと,1秒に20枚いってしまうので,連続だったら10秒で200枚,16分40秒で2万枚の計算。あっという間だ。
 
 
 とても,全部見れる量じゃないし,万が一,傑作があったとしても,気づきようがない。
 
 
 私を止めてくれる人かいないと,こうなる。
 
 
 写真,選べないよ〜 
 
 そういえば,赤ちゃんがもう1頭生まれるかもしれない,という話も聞いた。
 
(2024/05/19  ラッコ)