10月26日。
南湖公園は,日本で最初の市民公園で,元々は,渋沢栄一が敬愛していた白河藩主・松平定信公が開いた,という由緒ある公園。
国の史跡名勝にも指定されているようだ。
公園の中心には,『南湖』という大きな池があり,周回できる遊歩道が整備されていた。
南湖の北側にある『
南湖神社』の辺りから,反時計回りで一周してみた。
水上には,カモ類などが見られたが,西側にある小さな島(御影の島)に,一定間隔で爆発音を出す装置(鳥よけ?)が設置されており,そのせいか,池の西側にはあまりいなくて,東側の方に片寄っていた。
鳥よけ装置は,島にある神社をフン害から守るためのものかもしれないが,由緒ある公園にこういうものの設置は,違和感があった。
池にいたカモ類は,カルガモ,
マガモ,
オナガガモ,
コガモ,
キンクロハジロ,
ホシハジロ,
ヒドリガモ。
また,群れの中に,オカヨシガモの♂♀が,各1羽,混ざっていた。
ハクチョウ類やガン類の姿はなかった。
そのほかは,カンムリカイツブリ,カイツブリ,カワセミ,セグロセキレイ,ハクセキレイ,カワウ,サギ類など。
カイツブリは,個体数が多く,池のあちらこちらで目撃。
セグロセキレイの声も,そこら中から聞こえてきたが,姿を見ることは少なかった。
これは,珍しくも,ハクセキレイとのツーショット。
左がセグロセキレイで,右がハクセキレイ。
この後すぐに,ハクセキレイが,セグロセキレイに追い払われていた。
勝ち誇ったような顔をしているセグロセキレイ。
ハクセキレイは,少し小さめだったので,子どもだったのかもしれない。
チョウでは,池の北側にツマグロヒョウモンが多数。
文字どおり,飛び交っていた。
なぜか,オスばかりで,メスは,この1頭しか見つけることができなかった。
かぐや姫は,5人に求婚されたが,倍率は,その比ではない。
チョウは,普通,オスがきれいだが,このチョウは,メスの方が魅力的。
翼の先っぽが,何とも言えない色。
この黒っぽい色,「インクブルー」って言っても良いかな。
このインクブルーとオレンジ,白との組み合わせが,とってもチャーミング。
翅の裏も,オスとは異なり,「赤」が見えて,華やか。
たくさんのオスのうち,この子をゲットするのは誰?
倍率がチョー高いだけに,結ばれたオスは,チョー幸せ者。
同じ場所に,このシジミチョウも,多数飛んでいた。
ヤマトシジミ ?
奇しくも,汽水域にいる二枚貝と同じ名前。
この記事を書きながら,みそ汁の具が,二枚の殻を広げて飛んでいる姿を想像してしまった。
背の低いセイタカアワダチソウに,複数の個体が群がっていた。
蛹(さなぎ)で越冬するようなので,すぐに,卵を産んで,幼虫が育って,少なくてと,蛹に近いところまで育たないと,冬を越せなくなる。
南湖の北西の岸辺には,洒落た飲食店が何軒かあり,南湖一周の後は,この店で,わらび餅を購入し,外でいただく。
1個が,思ったより大きくって,食べ応え有り。
そして,ここでは,南湖が見える外の席で,コーヒーをいただく。
付き合ってくれた妻は,ここで大満足。
良かった,良かった。
南湖だんごやお汁粉は,次回の楽しみに,取っておく。
最後は,この日のここの紅葉。
まだ少し早かったが,色付いている葉もあって,写真に撮ると良い感じになった。
日本庭園「翠楽園」には,花もあった。
私には,味が濃すぎて,しょっぱかったが,お店の方々が,とっても感じが良かったので,がんばって,全部食べた。ごちそうさま。
妻が食べたこっちの方が良かったかも。
食べログの評価を信じて失敗することはしばしばだが,知らない土地だと,つい頼ってしまう。
(2024/10/26 カモ類)