今月17日,冬の荒れた日本海で揉みくちゃにされているウミアイサを記事(⇒ 記事にリンク)にしたが,このウミアイサたちは,鏡のような水面にいた。
私の認識が間違っているかもしれないが,20年前位,こちらの方では,オカヨシガモは,それほど多くなかった。
ここは,相馬港の釣り桟橋だが,ここも,以前は,ヒドリガモばかりで,オカヨシガモが入るような場所ではなかった。
今季,今のところ,ここでは,ヒドリガモではなく,オカヨシガモが優占種となっている。
地域変われば鳥変わる,というが,年によっても,見られる鳥が遷移していく。
長く鳥と付き合っていると,それもまた楽しい。
あぁ,けど,私も昔のことを語るような年寄りになってしまったかぁ。
昔語りをし過ぎて,嫌われないようにしなくっちゃ。
(2025/01/12 オカヨシガモ)
相馬港にアカエリカイツブリがいた。
山形や気仙沼では出会っていたが,ここで出会うのは今季初。
潜水時,ホオジロガモやシノリガモのような尾羽は見えないが,両足のひれの名残が見えるときがある。潜水時のこうした名残で,水中をどのように活動しているのか想像するのも楽しい。
この子は,魚取りの名人だった。
1匹目。
2匹目。
3匹目は,でかかった。
4匹目。
見ていた短い時間に,どんどん捕っては,食べていた。
昨季は,アカエリカイツブリの当たり年で,今回出会ったこの子のように,港や河口など,人に近い場所にも普通に入ってくれていた。
中には,『エリ』が赤くなる時期までいてくれた個体もあったが,今季は,これからどうなるのか。
昨季は,くちばしが折れたり,また,潮だまりに取り残されて,落鳥した個体にも出会ってしまったが,この子には,しっかり栄養を取ってもらって,ここにいる間,元気で過ごしてほしい。
この後に立ち寄った鳥の海にも1羽入っていた。
傾いてきた陽に照らされ,目にキャッチライトが入っていた。
(2025/01/12 アカエリカイツブリ)
鳥の歩き方は,大きく2つに分類されている。
ひとつは,両足を揃えてピョンピョン跳ねて進む『ホッピング』。
もうひとつが,両足を交互に出して進む『ウォーキング』。
両方を使う種類も多いが,主にどちらの歩き方をするのかは,鳥の種類によって,大体決まっている。
さて,ヒバリはどっちだろう? とネット検索すると,スズメ目では珍しく,『ウォーキング』ということ。
なるほど,歩いているな。
で,ホッピングをしないか,というと,そうではない。
テキトーに使い分けている,ってことかな。
この写真は,この溝を超えるのに,どうする? と,考えているところ。
ん〜,ん〜?
あ,溝を跳び越えた。
ジャンピング?
なお,『ホッピング』と『ウォーキング』のほかに,『ランニング』という分類もあって,これは,両足が中に浮く瞬間があるくらい早くウォーキングすることをいうらしい。
なるほど,シロチドリやミユビシギの走りは,『ランニング』としか形容のしようがないかな。
カラスはとっても器用で,遊び好きなので,スキップもしているかもしれない。
加えて,『スキッピング』か?
横歩きもするので,『ハンプクヨコトビング』なんてのも,しているかもしれない。
あぁ,こんないい加減なことを書いているのを,真面目な誰かに見つけられると,叱られるなぁ。
(2025/01/12 ヒバリ)
まるいよ!
まんまる
まんまるの ふわふわ
ホオジロガモのメスのように見えるけれど,くちばしの先端がオレンジ色になっていない。
昨季はどこに行ってもカモメ類がいなくって,とっても心配したが,今季はいけそうかな?
帰りに,ちょこっと鳥の海に寄ったら,ここの防波堤にも,カモメ類がずらりと並んでいた。
(2025/01/12 オオセグロカモメ,セグロカモメ,ユリカモメ,カモメ)
早く戻って来ないか,と何度か,チェックしに,松川浦に行っていたが,この日,ようやく,群れと出会うことができた。
大須海岸脇の駐車スペースに車を止めて,松川浦内を双眼鏡で確認すると,海苔養殖棚の杭が並ぶ中に,20羽ほど,
また,遠くの対岸に,20羽ほどが見えた。
広がっていたので,写真では,一部しか写っていない。
バードリサーチの調査によると,ここのコブハクチョウは,青森県の小川原湖近辺で繁殖し,ここで越冬するようだが,今季もここに戻ってきてくれた。
小川原湖-松川浦個体群は,100羽はいるようなので,この日見えたコブハクチョウが,たぶん,全部ではない。
残りはどこにいるのだろう。
私が見えていないところにいたのか,それとも,まだ小川原湖方面にいるのか,はたまた,先日奥松島で見たように,松川浦以外で越冬する個体群もあるのか。
幼鳥が見えないのも,何か理由があるのか?
茨城や千葉,山梨などの個体群と違って,この個体群は,人間による給餌への依存度は低いとされており,実際,この日もアマモを食べていた。
しかし,私に寄ってきたところを見ると,餌付けされている感じもある。鳥友人のブログ情報では,地元の方が餌付けしていたらしい。
少し心配なのは,コブハクチョウが,ここで養殖している海苔を食べていないか,ってこと。
ここは,漁業の中心が海苔養殖のようなので,海苔に被害を出したら,大変。
海苔養殖棚のエリアにも,普通に入り込んで,何やら食べていたが,これは何だろう?
まぁ,海苔も口に入るかもしれないが,やっぱ,アマモが中心かなぁ。
と,思いたい。
駆除だけは,ご勘弁を!
(2025/01/12 コブハクチョウ)
コスズガモのくちばしの先っぽには,加トちゃんペ みたいな,チョビ髭がある。
念のため言っておくけれど,私がマジックで書いたものではない。
このカモと似ているスズガモは,こんなふう。
過去に撮影したものも含め,掲載してみたが,スズガモの黒斑は,コスズガモのチョビ髭より,幅があり,立派だった。(個体によってはチョビ髭もいるようだが・・・。)
翼帯は,次列(体側)の翼帯のみ白。
初列(先っぽ側)の翼帯はグレー。
下は,1月に撮影したスズガモだが,翼帯は,初列まで白い。
頭の色は,光の当たり方によって変わるが,基本,コスズガモは,紫色っぽい黒で,スズガモは,緑色っぽい黒。
この日は,このように並んでくれたので,頭の形や体の大きさ,体の模様なども比較できた。
近くから観察できた希少な機会だったので,後で使えるよう,図鑑的な写真も置いておこう。
顔のアップも。
反対向きも。
比較対照用にスズガモも置いておく。
やっぱり,頭の色も形も違うし,背中の模様の荒さや脇の模様の出方も違う。
別の写真にすると,体の大きさの比較はできなくなるが,「浮き」が違っているような感じはある。
随分前になるが,奥松島の塩田跡に入ったとき,A子さんに,「頭の形が8に見える」と教わったことがあるが,正面から見ると,まさにそのとおりだった。
このカモ,北アメリカと中央アメリカ地域を行き来しており,本来,日本に渡ってくるようなカモではないが,ここには,昨季に続いて,連続で来ている。
ただ,地味系なので,鳥屋さん以外には,たぶん,誰にも興味を持たれないのが残念。
(2024/12/08 コスズガモ,スズガモ)
入浴シーンのサービスも。
『ドラえもん』のしずかちゃん,はたまた,『水戸黄門』の由美かおるさんか。
こういう姿は,じ〜んと,穏やかな気持ちにさせてくれる。
この日も,いてくれて,ありがとう。
11月9日。
今回の記事は,記事内容と写真はリンクしていません。
幸運の連鎖って,あるものだ。
12か月点検のついでに,ディーラーに冬タイヤを持ち込んだら,ホイールの経年劣化がひどく,全とっかえの必要がある,という。
想定外の大出費。
しかし,その足で,すぐに量販店に行ったら,幸運にも,在庫があって,即,交換できた。
当日中に解決できて,ホント,幸運だった。
その日の夕方,晩酌をしようと,日本酒の四合瓶を持ったら,違和感がある。
あれ? 利き手の薬指の第一関節が曲がったまま,伸びない。
翌朝,整形外科に電話をしたら,幸運にも,すぐに受診できることになった。
さらに,幸運にも,検査の結果,骨に異常はなく,指の腱(けん)が外れたのが原因とわかって,薬指をがっちり固定していれば,完全ではないにしろ,治る,とのこと。一瞬でも,曲げたらダメだけれど。
その期間は,幸運にも,2ヶ月間だけ。
カメラや双眼鏡を扱う親指や人差し指,中指でなく,幸運だった。
指を必ず使う楽器やスポーツ,蕎麦打ちなどとも無縁だったのも幸運だった。
今度は,同じ日の午後,気がついたら,風邪のせいか,声が出なくなり,人との会話ができなくなっていた。
指と喉の二重苦となる。
しかし,その日,早めに寝たら,幸運にも,なんと,翌朝には,声が出るようになっていた。
一晩で治るなんて,幸運以外の何物でもない。
そして,この数日後,遠くを飛んだイソシギに気を取られ,海辺で,岩の上に転倒。
ズボンの膝の部分に大きな穴が開いてしまい,ズボンの中身も,やってしまった。
指と喉に加えて,両膝も痛め,三重苦になる。
しかし,首に下げていた双眼鏡もカメラもレンズも,レンズフードに傷が付いただけで,幸運にも,無事だった。たぶん。
足の方も,両膝が血だらけになっただけで,幸運にも,すぐに,歩くことができた。
傷口の面積が結構広かったので,消毒の染みる痛さや治療の楽しみを,思う存分に味わうことがとできた。
思い起こせば,前月も,鶴岡遠征のとき,砂利敷きの駐車場で,砂利に混ざっていた木ネジを踏んでしまい,タイヤがぺちゃんこになるパンクをしまったことがある。
このときも,幸運にも,すぐ近くにガソリンスタンドがあり,そこのお兄さんが応急処置をしてくださり,おかげさまで,自力で,仙台に帰り着くことができた。
本当に,最近は,幸運な出来事が重なって起きている。
しみじみ思うが,こんなに恵まれる人は,他にいないと思う。この記事を読んだ方々の妬みが,恐ろしいくらいだ。
しかし,私は,このような幸運に溢れた出来事は,もう十分かなぁ。
私の幸運が妬ましい方には,お譲りしてもよい。
最後,お口直しに,弥勒菩薩様のようなハマシギを貼っておこう。
頬に手を添えようとしているところなど,広隆寺にいらっしゃる弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしいぞう)のようだ。
何の因果か,実は,この写真を撮った後に転倒した。
弥勒菩薩様だから,救っていただけるのは,56億7千万年後か?
あぁ,まだ,足が痛い。
(2024/11/09 ハマシギ)
左がセグロセキレイで,右がハクセキレイ。
勝ち誇ったような顔をしているセグロセキレイ。
この黒っぽい色,「インクブルー」って言っても良いかな。
倍率がチョー高いだけに,結ばれたオスは,チョー幸せ者。
良かった,良かった。
先日,宮城県の蒲生干潟でコブハクチョウを見たので,越冬地である松川浦に,もういなくなった,ということを確認するために,行った。
あれれ?
いた。
かなり少なくはなっているが,全部いなくなった訳ではなかった。
そして,松川浦のすぐ北にある鳥の海にも。
いた。
さらに,翌日は宮城県内陸部の伊豆沼にも。
いた。
バードリサーチの調査によると,松川浦のコブハクチョウは,青森県の小川原湖に渡って繁殖する,ということだった。
だから,先日,その途中の蒲生干潟で見たので,「松川浦にはもういなくなっているかも。」と,思いこんでしまった。
しかし,違った。
少なくはなっているようなので,三々五々,ぱらぱらと渡っているのかもしれない。
また,蒲生や鳥の海は,松川浦と小川原湖を結ぶ直線の範囲内だが,伊豆沼って,かなり内陸の方。
小川原湖に行くのであれば,遠回りになる。
どうなってるの?
(2024/05/03,4 コブハクチョウ)
福島県沿岸北部の松川浦に行くと,コブハクチョウをよく目にするが,最近,バードリサーチの調査結果を知ってから,少し見る目が変わった。
コブハクチョウは,日本鳥類目録に掲載されているものの,普通に見る個体は,飼育個体が野生化した外来種。
「野鳥」とは言いがたいので,これまでは,そこにいても,あまり目に入ってこなかった。 というか,そもそも,フィールドノートに記録してこなかった。
カビチョウを記録しないのと一緒。