鳥海山で,タカを待っているとき,アサギマダラの渡りも,数多く観察できた。
下の写真の背景は,稲倉岳だ、
こういう姿を見て,いつも思うのだが,ひらひら飛ぶチョウが,雨が降っても,風が吹いても,目的地に向かうことができるって,すごい。
タカだって,風の影響を受け,流されるのに。
このヒメアカタテハも,渡りをすることで有名なチョウ。
この個体は,龍飛崎にいたもの。
龍飛崎でも,ほぼ毎秋,アサギマダラとヒメアカタテハは,目にする。
ネットの記事によると,ヒメアカタテハは,世代交代しながら,北極圏に近い北ヨーロッパから,熱帯の西アフリカまで,1万5千キロも移動する,というから,すごい。
さらに,信じられないことに,西アフリカから,ブラジルの北にあるフランス領ギアナまで飛ぶ個体群も観察されたらしい。
こちら()は,宮城県蒲生海岸で出会った個体。
たぶん,身近なチョウたちも,渡りはしていると思われ,八戸-苫小牧航路で海鳥観察をしていると,時期によっては,しばしば,白いチョウが太平洋の海上を飛んでいるのを目にすることがある。
最近,南方系のチョウが,どんどん北に生息域を広げているが,毎年,毎年,北に渡ってくる個体群がいるような気がしてならない。渡って来た個体群が,冬に死に絶えれば,定着しないことになるが,生き延びれば,生息域を広げることになる。(「渡り」とは,ニュアンスが少し違うとは思うが。)
(2024/09/16 アサギマダラ)