鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

雪雁ちら見

2024年12月15日 | 宮城県_伊豆沼

 蕪栗沼まで来たので,お昼時間,ちょっと足を伸ばして,伊豆沼まで見に行ってきた。

 雪が積もる前の田んぼでは,白いガンは探しやすい。
 
 すぐに,2羽が佇んでいるのを,めっけ。
 
 
 もっと来ているはず,と探したら,その奥の方に22羽の群れを,めっけ。
 
 
  見ている車が3台,取り囲んでいた。
 
 
 群れの中には,アオハクガンの姿も有。
 
 
 今季,アオハクガンは,まだこの1羽だけなのかな?
 
 
 ここで,ちょうどカメラのバッテリーが切れかかったので,下を向いて,交換作業を行い,顔を上げたら,きれいさっぱり,いなくなっていた。
 
 下を向いている間に飛んでしまったようだ。
 
 今季も,秋田県大潟村に行って,雪が降るようなハクガンの大群を見に行くつもりなので,今回は,その予告編のようなもの。深追いはせず。
 
(2024/12/07  ハクガン)

謎雁

2024年11月15日 | 宮城県_伊豆沼

 蕪栗沼に行った帰り道。

 家に帰るのがちょっと早かったので,伊豆沼にちょこっと寄ってみたら,二工区のマガンの群れのなかに,こんなガンがいた。
 
 
 今季も,11/7時点で,11万羽を超えるガンがいるようだが,毎年,バフ変や白変,交雑などが混ざっており,楽しませてくれている。
 
 今季のこの子は何なんだろう?
 
 
 たぶん,見た人たちの中では,一定の結論が出ているのだろうが,私は『?』の状態。
 
 首から上が白く,全体的には,アオハクガンのような色だが,首から上にも黒斑が散らばっており,アオハクガンではない。
 
 
 この写真を見ると,くちばしがマガンより小さく,シジュウカラガンよりにも見える。
 
 足の色は,ハクガンはピンク,シジュウカラガンは黒だが,この個体の足は,マガンと同じような色だ。
 
 
 可能性があると思われるのは,マガンの一部白変,又は,マガンと他種との交雑。
 
 交雑となると,きょうだいは? 首が白くなる相手って? など,さらに『?』が広がる。
 
 正解は不明。
 世の中,わからないことが多い方が,楽しいかもしれない。
 
 この後,日没時間と重なってしまったので,少しだけ,伊豆沼の落雁を見てから帰ることとした。
 
 
 空には月が出ていたが,残念ながら,すぐに雲に隠れてしまった。
 
 
 伊豆沼では,湖岸の土手に立っていると,沼にねぐら入りする数多くのガンたちが,頭上を被さっていく。
 
 
 ねぐら入りする何万羽ものガンが,鳴いて飛んでいるので,音の迫力も満点。
 
 日が沈んでから,落雁のピークがくる。
 
 茜色に染まった湖面に,きりもみしながら,落ちていく。
 
 
 
 伊豆沼の北側の土手から落雁を見る場合,駐車スペースがあるのは,西端と中央付近だが,この日は,中央付近に人が少なく,西端に人が溢れていた。
 
(2024/11/10  ガンsp)
 
 

三匹の子狸

2024年10月15日 | 宮城県_伊豆沼

 鳥見をしていると,野生の動物とも,しばしば出会う。

 この日出会ったのは,タヌキ。
 エゾタヌキと区別して,ホンドタヌキというらしい。
 
 ガンの群れを探して田んぼを巡回していたとき,稲刈り後の田んぼの畔に,茶色の毛皮が落ちていた。・・・と,思ったら,中身入りの毛皮だった。
 
 
 しかも,3匹が固まっていた。
 
 
 蕪栗沼でも,伊豆沼でも,タヌキとの出会いは多いが,哺乳類との出会いは,鳥とは,また,別の嬉しさがある。
 
 
 このタヌキたち,現場では,1匹が子どもで,両親と一緒の3人家族のように見えたが,写真で見ると,わからなくなってきた。
 
 3匹とも,あどけない感じ。
 
 
 もしかすると,全部子どもだったのかな?
 
 
 この子も子どもっぽいし,
 
 
 この子も。
 
 
 稲刈り後の田んぼを横切って,
 
 
 稲刈り前の田んぼへ。
 
 
 そして,米の香りで一杯の田んぼに消えていった。
 
 
 この子たちは,十万羽以上のガンたちが越冬できる豊かな土地で冬越しすることになるが,来春まで生き延びることができるとは限らない。
 
 寒くって,食べ物に乏しい冬は,つらいよなぁ。
 
(2024/10/05  ホンドタヌキ)
 
 

秋の田んぼ風景の中のマガン

2024年10月11日 | 宮城県_伊豆沼
 このときは,まだ,かろうじて9月。

 稲刈りがまた終わっていない田んぼ風景に,マガンが加わっていた。

 黄金色の稲穂が揺れる田んぼとマガンのコラボ。

 ここは,遠方からも,多くの方々がガンを見に来るが,盛期に合わせてくるので,この時期の,この風景は,地元の鳥見人だけの贅沢。

 まもなく,稲刈りが終わり,稲のない田んぼ風景となる。

 まさに季節もの。

 ただし,農作業の邪魔になってはならない。

(2024/09/29  マガン)


これからどうするの?

2024年10月05日 | 宮城県_伊豆沼

 9月23日。

 伊豆沼の水面に,カンムリカイツブリの親子が浮かんでいた。



 もうガンたちが渡ってきている季節だというのに,子どもたちは,まだ小さくて,親が餌を与えていた。

 
 今年,何度目の繁殖かわからないけれど,鳥たちの子育ては,身を削るようなもの。
 
 この親たち,がんばっているなぁ。
 
 
 親のうち1羽は,ひとり離れたところに移動して,自分が2匹ほど魚を飲み込んだ後,また,捕った魚を,子どもたちに持っていっていた。
 


 
 子育て中は,自分の食事に専念できない。
 
 それにしても,この子たち,今から大きくなって,飛べるようになって,渡っていくのに間に合うのだろうか?
 
 
 それとも,このまま,ここで越冬するの?
 
 よく考えると,北に渡らないで,ここで繁殖し,ここで越冬する,ということであれば,渡るグループより,繁殖回数を増やすことができる,というメリットがあるかもしれない。
 
 この親子の周辺を,飛び交っていたツバメは,ショウドウツバメだった。
 
 
 ショウドウツバメたちは,北の繁殖地から,南の越冬地に,渡っていく途中に立ち寄ったもの。
 
 
 夏も,冬も,ここにはいないツバメ。
 
 季節は 秋。
 
(2024/09/23 カンムリカイツブリ,ショウドウツバメ)

ジシギに遊んでもらう

2024年10月01日 | 宮城県_伊豆沼

 最初は,かなり遠くで,見え隠れしていた。

 ジシギの仲間とは久しぶりの出会いだったので,識別できる程度に,近づいてくれるのを待った。
 
 雨のせいか,休日のせいか,田んぼで作業をしている人がいなかったので,田んぼ脇で粘っても,迷惑をかけることなし。
 
 
 撮影したデータを見ると,最初のショットから,近づいてくれるまで,30分かかっていた。
 
 
 ジシギの仲間は,互いに似ており,識別がむずかしいが,この個体は,残念ながら,最も普通にいて,よく出会うタシギかな。
 
 
 それでも,この独特の風貌を,久しぶりに撮影できたので,反芻(はんすう)して鑑賞しよう。
 
 正面。
 
 
 後ろ姿。
 
 
 目をつむりかけ。
 
 
 ここまで寄ってくれると,識別ポイントの確認もできる。
 
 肩羽の淡い縁に着目すると,ほかのジシギは,後ろ側も縁が白っぽいが,タシギは,前だけ縁が白っぽく,白い斜め線が連なっているように見える。
 
 
 この個体は,やっぱり前にしかないようだ。
 
 ジシギは,尾羽の枚数と色・形が,一番わかりやすい識別ポイントなのだが,尾羽を見やすく広げてくれる,なんてことは,レア。
 
 ただ,今回は,後ろを向いて,ノビをしたときに,尾羽が少し見えた。
 
 
 オオジシギは,外側の羽の数枚が白っぽくて,黒っぽい斑があり,チュウジシギは外側数枚が黒っぽい。
 ハリオシギは外側数枚が針のように細い。

 この個体は,両端の羽1枚が白っぽいだけで,タシギの特徴と一致。
 
 
 枚数は,タシギの標準が14枚のようだが,この個体は,たぶん12枚。
 

 ほかのジシギは,もっと多いので,タシギの枚数かな。
 
 ノビのしめに,エンゼルポーズを見せてくれた。
 
 
 この後,隣の田んぼに移動して,おやすみモードに入る。
 
 
 現場では,ライブで,帰ってからは,写真でも,楽しませてくれて,ありがとう。
 
 また,この田んぼには,ウズラシギも入っていて,遠くに見え隠れしていた。
 
 
 ウズラシギは,この時期,結構な数が入っていると思うが,いつも,なかなか見つけることができない。
 
 沼には,風景に紛れて,セイタカシギの姿もあった。
 
 
 
(2024/09/23  タシギ,ウズラシギ,セイタカシギ)

マガンが来た!

2024年09月26日 | 宮城県_伊豆沼

 20日の午後に6羽の飛来が確認された,というニュースが流れた。

 今月1日に2羽見ていた(⇒ 掲載記事)ものの,公式な飛来としては,今季の初物なので,3日後の23日,見に行ってきた。
 
 いた,いた。
 
 
 稲刈りが終わった田んぼに降りて,落穂と思われるものを食べていた。
 
 
 最初に数えたときは,108羽。
 
 
 数えている間にさらに飛んできて,
 
 
 数え直したら,127羽。
 
 
 もっと,いたかもしれない。
 
 
 初陣の6羽から,3日間で,少なくとも,100羽以上増えていた。
 
 まだこんなもんだが,これから,指数関数的に増えていく。
 
 
 はじまり,はじまり。
 
(2024/09/23 マガン)
 
 

心が通じ合った?

2024年09月06日 | 宮城県_伊豆沼
 ツマグロヒョウモンも南方系のチョウだが,2000年代から,宮城県内でも観察されているようだ。
 
 
 仙台市内にもいるようだが,今回は,伊豆沼。
 
 1頭が,草に止まったので,飛ばさないよう,少しずつ,ゆっくりと,近づいてみた。
 
 
 お,逃げないぞ。
 
 
 正面にまわり込んで,目を合わせてみる。
 
 
 目と目で通じ合う そういう仲になれた気がする。
 
 
 そう感じて,そ〜っと指を出したら,指に止まってくれた。
 
 手乗りの証拠写真を撮って,誰かと嬉しさを共有したかったが,利き手に止まらせてしまったので,スマホを取り出せず。
 
 残念だった。
 
(2024/08/24  ツマグロヒョウモン)
 
 

暑くない!

2024年09月03日 | 宮城県_伊豆沼

 この夏は暑かった。

 そして,「もういい加減にしろ!」と,言いたくなるくらい,『暑い』という言葉が,世の中に溢れていた。

 暑さそのものより,『暑い』という言葉に,イラッとしていた。
 

 
 「暑さが快感に変わってきたぜい!」,などという人がいてもいいような気もするが,そんな人はいない。
 
 
 下手すりゃ死ぬから,無理は厳禁。
 暑さに戦いを挑むのは,愚か者。
 
 外に出ても,水分・塩分摂って,みんな,お大事に。
 それが正解。それでいい。
 
 
 でも,炎天下でも羽毛の服を脱げない鳥たちは,どうなん?
 
 このホオジロ,何て言っている?
 

 ◯・つ・い ?
 
 
 それとも,◯・に・そ・う ?
 
 口を開けて,放熱するだけでは,追いつかないと思う。
 
 この暑さで,結構な数,落鳥してしまったかもしれない。
 
 一昨日は,私も,右足の脛とふくらはぎの両方がつって,痛みで歩けなくなり,途中で帰宅。
 熱中症の先触れだったかも。

 9月に入ったとはいえ,まだ,まだ,暑さが続く。
 皆さんもお大事に。
 
(2024/08/24 ホオジロ)

え? もう来たの?

2024年09月02日 | 宮城県_伊豆沼

 伊豆沼。

 獅子ヶ鼻に,マガンが2羽いた。

 例年,ここにマガンが渡ってくるのは,9月20日前後。
 早い年でも,9月15日過ぎなので,2~3週間先。

 早すぎる。

 黄金色の稲が背景のマガンは,毎年見ているが,ハスの花とマガンを一緒に見るなんて。

 渡っていかなかった居残りマガンが,ここに移動してきた可能性が高い,とは思う。

 ただ,オオハクチョウヒシクイは,居残り組と遭遇していたが,マガンは見ていなかった。

 ホントのところ,どうなんだろう?

 今,本体が来ても,周辺田んぼの稲刈りは,まだ先で,田んぼには,降りるところがないぞ。

 それに,嫌われるぞ~,刈り取り前の米を食べると。

(2024/09/01  マガン)


パンダ=うん○ の証明

2024年09月01日 | 宮城県_伊豆沼

 葛の葉に付く,オジロアシナガゾウムシ。

 白と黒のデザインなので,『パンダムシ』との愛称があるようだ。

 ちっちゃくって,可愛らしい甲虫なので,パンダムシという愛称がよく似合う。

 一方で,この虫,身を守るため,鳥の糞に擬態している,という。

 なるほど,なるほど。そのようにも見えるな。

 そうすると,次の証明式が成り立つ。

 オジロアシナガゾウムシ = パンダ
 オジロアシナガゾウムシ = うん○
 ∴ パンダ = うん○

 知る人ぞ知る秘密。
 実は,パンダって,うん○だった。

 なんてことを書くと,根強いパンダファンに怒られるか。
 今のうちに謝っておいた方が良いかな?

(2024/08/24  オジロアシナガゾウムシ)

 


西日本では希少なトンボがこちらでは普通

2024年07月20日 | 宮城県_伊豆沼

 オビトンボが,ハスのつぼみに止まっていた。

 正確に言うと,コフキトンボのメスの帯型。

 
 オビトンボ,という名前は,シオカラトンボのメスを,ムギワラトンボ,と,別名で呼ぶような名前。
 

 
 コフキトンボのメスは,オスと同じように,白い粉をふくタイプと,この写真のように,粉をふかず,翅に帯が出るタイプ(帯型)の2つのタイプがある。
 
 
 手持ちの図鑑によると,不思議なことに,帯型は北日本で多く,北海道では90%以上となっている一方,南西諸島ではすべて帯型,という。
 
 日本列島の北と南の端っこに多いタイプ,ということ。
 
 
 逆に,西日本などでは,稀で,滅多に見れないタイプらしい。
 
 
 宮城では,ここに掲載しているように,それほど珍しいタイプではなく,コフキトンボがいる所では,普通に見ることができる。
 
 
 地域によって,その種が,いる・いないは,普通の話しだが,同じ種の中に複数タイプがあり,その分布に地域差がある,って,なかなか面白い。
 
 
 ちなみに,コフキトンボのオスは,こんな感じ。
 
 
 一見,シオカラトンボと似ているが,複眼の色や粉の吹き方が違う。
 
 コフキトンボは,シオカラトンボのような,美しいエメラルドグリーンの複眼にはならないし,粉は,より尻尾の先に近いところまである。
 
 
 また,シオカラトンボよりも,一回り小さく,こんな風に止まることが多い。
 
 
(2024/07/07 & 06/29  コフキトンボ)
 

飛ぶギンヤンマに挑戦

2024年07月18日 | 宮城県_伊豆沼

 チョウトンボ,コシアキトンボと飛翔写真を撮ってきて,調子に乗ってきた。
 今回は,無謀にも,ギンヤンマに挑戦。

 おだづなよって,ペシって,はたかれそう。

 ギンヤンマも,飛ぶコースは一定しているが,チョウトンボより速いし,コシアキトンボのようにホバリングする瞬間が少ないので,難易度は少し上がる。

 次のステージにアップ,という感じ。

 ただし,目線の高さで,近いところを飛ばれると,一瞬で通過されてしまい,全く歯が立たないので,水面を広く見渡せる場所で挑戦。

 お,意外にいけるかも。

 そういえば,ネット上では,ギンヤンマの飛翔写真をよく見かけていたかも。

 私のは,4年前のカメラだけれど,昔に比べれば,格段に性能が上がってきているので,やってみれば,できるものだな。

 これは,体は縦だが,顔はしっかりこちらを向いているショット。

 無茶苦茶カッコイイ。

 これはどう?
 上の写真とは反対側の向き。折りたたんでいる脚が見えるショット。

 次は,お決まりの,スターウォーズ,Xウィングのショット。

 こういうトンボの姿を見て,人間も,このように飛びたいと,ず~っと願い,夢見てきたのだと思う。

 映画「デューン砂の惑星」に出ていたオーニソプターや「天空の城ラピュタ」のフラップターは,まさに,夢を形にしたトンボ型の飛行機だ。

 そして,現実でも,これまで,夢見た人々がトンボ型飛行機を作ってきた歴史があるし,たぶん,これからも作られていくと思う。

 それだけ,人間があこがれる姿。

(2024/07/07  ギンヤンマ)


渡らないヒシクイ

2024年07月16日 | 宮城県_伊豆沼

 以前,居残りオオハクチョウの記事を書いたが,いつの間にか,見えなくなっていた。
 どこに行ったのか,不明。

 今回は,居残りヒシクイに遭遇。
 
 
 元気に飛んでいたので,怪我をしているのではなさそう。
 
 
 渡りって,命がけだから,ずっと同じ場所で過ごせるのなら,それが一番良い。
 
 
 ただ,居残り組は,ほとんどいないので,必然的に,独身のままになる。
 
 渡らない血筋はできにくいだろうな。
 
(2024/07/07  ヒシクイ)

この暑さで赤くなった?

2024年07月12日 | 宮城県_伊豆沼

 この暑さで,普段は白いトンボが,真っ赤になってしまった。

 て,真っ赤なウソ。

 元々真っ赤なショウジョウトンボ。

 鼻先から尻尾まで,真っ赤っか。
 

 
 カズレーザーも,酢だこも,真っ青。
 
 
 て,真っ赤だけど。
 
 
 ジリジリ暑い日が続いているが,このトンボは,こういう暑さに,似合う。

 けど,ますます暑くなるか?
 
(2024/06/29  ショウジョウトンボ)