鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

フラッシュする白

2024年02月15日 | 宮城県_気仙沼・本吉地域

 ホオジロガモも,飛んだときにドキッとするカモのひとつ。
 ドキッとするカモに共通するのは,飛んだときに白い翼帯が見えること。

 実際に見ると,羽ばたくたび,白がフラッシュし,とても目立つ。

 このときは,海の方から低く飛んできて,私の目の前を通過していった。

 ミコアイサの翼帯も撮れていたので残しておこう。
 昔は撮影できるとも思わなかった瞬間を切り取れていることには,ホント,感謝。

(2024/01/28  ホオジロガモ)


カモメとウミネコ,大きいのはどっち?

2024年02月04日 | 宮城県_気仙沼・本吉地域

 カモメは,ウミネコより小さいイメージだったが,この画像では,ウミネコと同大かそれ以上。

 
 左端がカモメ,右端がウミネコ,真ん中がユリカモメ。
 
 ある図鑑によると,カモメが40〜46㎝,ウミネコが44〜47㎝なので,カモメの大きい個体はウミネコの小さい個体より大きくてもおかしくない。
 
 
 なるほど。
 後ろのウミネコ2羽よりは小さいが,手前のウミネコ1羽とは,ほぼ同大か。
 

 
 この画像では,右のカモメの方が,左のウミネコより,やや大きいように見える。
 カモメの方が奥にいるので,小さく見えても良いはずなのだが。
 
 立ち姿勢や角度,前後の位置など,別の要素によって見え方が変わるとは思うが,なんか,新鮮な驚きがある。
 
 なお,この記事に記載した大きさは,正確に言えば「全長」。
 鳥の全長とは,鳥を真っ直ぐに寝かせたときの,くちばしの先から尾羽の先までの長さ。
 くちばしや尾羽の長さも含んだ指標なので,全長で鳥の大きさを比較するのは,ホントは,むずかしいこと。
 図鑑では全長のほかに,翼開長が掲載されている場合が多い。
 
(2024/01/28 カモメ・ウミネコ)
 
<追記>
 今,思ったのだが,カモメがウミネコより小さいと思い込んでいたのは,カモメの方が無茶苦茶めんこいからかもしれない。
 
 
 ウミネコには申し訳ないけど。

やっぱりカモメが少ない?

2024年02月04日 | 宮城県_気仙沼・本吉地域

 先週,カモメ欠乏症を改善すべく,県北,志津川漁港に行ってきた。


 いた。

 
 いてよかった。
 会えてうれしかった。
 けれど,なんか消化不良。
 
 
 こんなもんだっけ?
 

 いた数を全部合計しても,数百羽程度ではなかったか。
 
 
 やっぱり,数千,できれば数万単位の数がいて,港のなかにも数百羽が羽を休めている状態じゃないと,ちょっとさみしい。
 
 
 来てみて実感したのは,北国の漁港に賑わいを与えるのは,オオセグロカモメなどカモメ類の鳴き声。
 その鳴き声が,このときは,散発。
 鳴いてはいたけど。
 
 
 1月は寒鱈(真ダラ)の水揚げの盛期なのだが,カモメの鳴き声がまばらなせいか,漁港全体に活気が感じられなかった。

 カモメの果たす役割は大きい。
 
 
 ちなみに,帰りには,今が旬の寒鱈を買って,1日目はシラコも入った鱈鍋,2日目はあら汁(秋田ではザッパ汁,庄内ではどんがら汁)にして,自宅でおいしくいただいた。

 一緒に買った鱈の刺身も絶品だった。
 刺身は,ぷにぷにの柔らかいきれいな白身。柔らかくても,身がしっかりしていて,甘くて美味かった。刺身は現地調達でないと入手できないのでは?
 
 なお,志津川のマダコは,アワビを餌にしているので,アワビの味がする,ということでも有名。ミズダコも絶品。
 
(2024/01/27-28  カモメ類)

コクガン天国

2024年02月03日 | 宮城県_気仙沼・本吉地域

 ここは,気仙沼の小さな漁港。
 ここには,震災前もコクガンが入っていたが,今季もこのとおり。

 
 田んぼなどに入るガンと比べると,警戒距離が短いので,様子に注意しながらも,結構近くから楽しめる。 
 
 
 シックな黒に,レース編みのような首飾り模様。真っ黒を避けた体の側面の色合いもなかなか。
 デザインだけを見れば,高貴な感じさえする。
 
 
 しかし,結構,やんちゃなところもあり,こういう群れを観察していると,必ずと言ってもいいほど,仲間に突っかかっていくシーンが見られる。
 
 
 何してるんだろ。
 
 
 そんなコクガンたちを,驚かさないよう,一定の距離を取って,静かに見て楽しんでいたが,地元の漁業者にしてみれば,コクガンの方が侵入者。何の遠慮があるものか。
 漁港内で作業を始めて,追い出してしまった。
 
 やむなし。
 
 追い出されたコクガンたち,その後,近くの海に行ったようで,これは岩礁で佇んだり,岩に付いている海藻を食べている子たち。
 
 
 おっと,これは。
 
 
 相変わらず養殖ワカメを食っているなぁ。
 深くは潜れないから,水面に浮かんだ分だけだけど。

 コクガンは,天然ものも養殖ものも区別せずに食べる。コクガンが来てるところは,少なからずこんなことが起きていると思う。ワカメ以外に,海苔も食っているかも。
 
 宮城県のワカメは,コクガンも食べる美味しいワカメ。
 
 
 いっそ,逆手にとって,宮城のワカメを「コクガンわかめ」などと,売り出したらどうだろう。
 
 気仙沼から本吉にかけて小さな港がいくつかあるが,他の港にも,コクガンがポツラポツラと入っていた。
 
 
 最後のこの群れは,一列に並んだコクガンにオオバンが混ざっているのが,なんとも良い。
 
 
 クロ仲間。
 
 
(2024/01/27  コクガン)

にほ揃え

2024年02月02日 | 宮城県_気仙沼・本吉地域

 日本鳥類目録(改訂第7版)に載っているカイツブリ目カイツブリ科の日本産鳥類は5種類。
 その5種を,県北の志津川1か所でコンプリートできた。

1 カイツブリ

 ここでは最初に掲載しているが,実は,5種のうち,最後に揃ったのが,本家本元のこの子。
 海に流れ込む水路の堤防の上から対岸にいた子を撮影したもの。

 ほかの4種が海で観察する機会が多いのに対し,この子だけは沼や川で観察する機会が多いので,最後になった。

 カイツブリの昔からの呼び名が鳰(にお)。

 時代劇のテレビドラマで,雰囲気作りのためか,よく鳰の声がよく使われている。
 確かに,当時の江戸は水路が巡らされていたから,町なかで聞こえてもおかしくはないが,鳴きそうもない季節などに鳴いているのはご愛嬌。

2 アカエリカイツブリ

 崖の上の遊歩道から探鳥して,志津川湾の海上に発見した子。

 見つけたときは長い魚を捕らえて,飲み込むのにかなり苦労していた。

 逆光の上に,かなり遠かったが,撮影した画像をモニターで拡大し,何とか識別できた。

 くちばしに黄色が見えたのが決め手。

 北海道では繁殖しているが,こちらではたぶん繁殖していないので,夏羽の「アカエリ」は,なかなかお目にかかれない。

3 カンムリカイツブリ

 最近普通になり過ぎて,写真を撮ったかどうか不安だったが,苦労して画像を探し出した。

 首のあたりに,夏羽の兆しが見えてきた子だった。

 昔は夏羽になる前にいなくなっていたが,近年は,仙台市内でも繁殖するようになり,夏羽も普通に観察できるようになった。
 夏羽に換わってのディスプレイが楽しみ。

4 ミミカイツブリ

 もっといい写真を撮っていたような気がするが,こういう画像しか探し出せなかった。もしかすると,これしか撮っていなかったかもしれない。
 そういうことってある。

 渡去前に夏羽を見れると良いのだけれど。

5 ハジロカイツブリ

 一番撮影しやすいカイツブリ。
 ふわっふわのお尻と赤い目がチャームポイント。

 大きな群れを作って,ペコペコ,潜水と浮上を繰り返すパフォーマンスが可愛くって見応えもあるが,今回,大きな群れは観察できなかった。

 春,北に渡去する前に夏羽に換わるので,タイミングが合えば,夏羽も楽しめる。
 

 以上で鳰揃え完成。この5種すべてが志津川で観察できた。
 ロイヤルストレートフラッシュ,とまではいかないが,フラッシュ,くらいのうれしさ。

 カイツブリ類は個体数が多いので,たぶん,沿岸の福島県北部~宮城県南部のフィールドやそのほかのフィールドでも,比較的容易にコンプリートできると思う。

 これまでも,知らず知らずにコンプリートしていたかもしれないが,今回のように,意識して揃えると結構うれしい。

(2024/01/27-28)

 


嬉しいびっくり

2024年01月14日 | 宮城県_気仙沼・本吉地域
 昨年の11月のことで,もう2か月近く経っているが,とても驚いたことがあったので,ここにメモを残しておく。
 日常生活ではほとんどないことだが,鳥見生活では嬉しい驚きがしばしば訪れる。
 
 妻の御朱印集めに付き合って気仙沼市岩井崎の琴平神社に行ったときのこと。
 
 行ったついでに,気仙沼港側で定番のコクガンやクロガモなどを楽しんだ後,岩井崎から双眼鏡で海を眺めると,カツオドリのような鳥,というか,…,なんとカツオドリ本人が海にダイブして魚を捕っていた。ここが鹿児島の錦江湾だったら何の驚きもないが,ここは宮城の気仙沼湾。
 超ビックリ。それに超カッコ良い。
 
 まさか?ホントに?という信じられない思いでしばし見入っていると,カツオドリが魚をゲット。すると,その魚を奪おうとオオセグロカモメたちが襲ってきて,カツオドリは沖合方向に移動してしまった。
 
 その後慌てて撮った証拠写真が下の画像。

 
 かなり遠くになってしまった。

 このとき以来ここには行っていないが,まだいるかな?

 ただ,年々北上する傾向にあるようので,これからも,こちらで出会える機会はあるかもしれない。
 
 なお,琴平神社の狛犬は味わいがあって,また,失礼ながら,すごく可愛いかった。

 
 どうでしょう?

 最後に,この日の神社回りで出会った鳥を置いておこう。シメは箟峯寺,ルリビタキは柳津虚空蔵尊。


 最後の最後に,気仙沼港端っこのコクガン。