鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

夜咲く花の名残

2024年08月02日 | 関東_東京

 先日,娘がいる東京に行ったときのこと。

 きれいな花だなぁ,と思って撮影したのだが,夜に咲く花のようだ。

 この花は,夜に咲いていた花の名残なのかな。

 このときに,くしゃっとまとまった糸状の花びらの先端が,夜は,ぴんと伸びて広がっていたようだ。
 幻想的な花なんだろうなぁ。

 夜に開ききった花も,いつかは見てみたい。

(2021/07/19  カラスウリsp.)


チョウの飛翔を撮る

2024年08月01日 | 関東_東京

 アオスジアゲハの青って,青く透けて,光っているよう。

 止まったところを撮影して,後でじっくりと観賞したかったのだが,全然止まってくれない。

 花にも止まるようだし,集団吸水も行うようだが,この日は,その気配なし。

 仕方ないので,飛んでいるところを撮ることにした。

 チョウは,鳥やトンボと違い,飛び方が直線的ではないので,撮影の難易度が高い。

 しかし,よ~く観察していると,個体によっては,高いところを,巡回するように飛んでいる。

 フレームに入るのは一瞬なので,カメラのAFが効くよう,背景になにもない空間に入ってくるのを待ち構えて,シャッターを切る。

 逆光になるのは,やむなし。

 無茶苦茶むずかしいけれど,無茶苦茶楽しいシューティングゲーム。

 逆光だから,青が透けて,すごくきれい。

 翅の青いところには,鱗粉がないので,青く,鮮やかに透けている。

 黒い紙をチョウの形に切って,翅部分の開けた穴に,青いセロファンを貼ると,アオスジアゲハができる。

 この後,調子に乗って,普通アゲハの飛翔写真も撮影。

 この背中を向け合っているポーズ,Wink(ウィンク)の振り付けで,こんなの,なかったっけ?

 寂しい熱帯魚,だっけ?

 いずれ,シンクロして踊っている。

 キアゲハでなく,アゲハなのも,ちょっぴり嬉しい。

 あれ? 脚でつかまえちゃった?

 さらに,カラスアゲハも。

 2頭のうち1頭は,翅がかなり欠けている。

 鳥にやられたか。

 でも,チョウは,本体が大丈夫なら,少しくらい翅が欠けても,全然大丈夫。
 命ある限り,生き延びる。

 あ,当たり前?  そうだよね。

(2024/07/19  アオスジアゲハ)


重点対策外来種で特定外来生物

2024年07月28日 | 関東_東京

 葛西臨海公園に,アカボシゴマダラが,たくさん飛んでいた。

 きれいなチョウだなぁ,と無邪気に眺めていたのだが,宿に帰ってから調べてみると,日本にいてはいけないチョウだった。

 環境省が作成している「生態系被害防止外来種リスト」に本種が掲載されており,「総合的に対策が必要な外来種(総合対策外来種)」の中の『重点対策外来種』に指定されていた。

 また,外来生物法に基づく『特定外来生物』にも指定されており,今は,飼育することや,放つこと,譲渡することなどが,禁止されている。

 成虫はもちろん,幼虫を見つけても,家に持ち帰ったりしてはいけない,ってこと。

 自分だけで楽しむ場合であっても,許可なく飼養等をすれば,1年以下の懲役,又は,100万円以下の罰金。

 野外に放したら,3年以下の懲役,又は,300万円以下に罰金。

 元々は,中国,朝鮮半島,ベトナム原産で,かつて,愛好家が飼養していた実績があるらしい。

 意図的な放蝶の結果か,偶発的な逃げ出しの結果か不明だが,関東を中心に分布域が拡大しているようで,西日本にも飛び火しているらしい。

 いても害はないんじゃないの,とも思ったが,日本には,元々,奄美大島に固有の亜種が棲息しており,交雑可能というから,やっぱり,絶対に,いてはいけないチョウだった。

 奄美大島の亜種は,環境省レッドリストの準絶命危惧(NT)となっている。

 また,生態的に,同じ植樹(エノキ)を利用するゴマダラチョウと競合するのではないか,という懸念もあるようだ。

 今回は,すぐ近くでゴマダラチョウも観察できたが,競合した結果,在来種のゴマダラチョウが駆逐されてしまう,ということも,あるのだろうか。

 生態系を守るのは,すごく大変だが,壊すのは簡単。

 悪いのは,このチョウたちではなく,このチョウたちを持ち込み,放した,クソ人間たち。

(2024/07/19  アカボシゴマダラ)