国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

喉元すぎれば

2005-06-26 08:28:05 | 時事放談
運転再開で現場に新たな「重圧」 JR脱線事故2カ月 (朝日新聞) - goo ニュース

運転再開から、1週間が経った、全てが解決したわけではなくてこれから大きな試練が始まろうとしている。
実際にハンドルを握るのは運転士であり、多くの乗客の命を預かっているわけであるから、机の上で考えて判断する本社の人たちとは違う感覚を持つのは当然であり、逆に多くの本社勤務の面々は初日の運転再開にのみ添乗して終わりと言ったことをせずに、時々幹部自身も添乗して安全運行とは何かと言うことを考えてほしいものだ。
 私もかっては、大阪の北浜にある某所に勤務したことがありますが、どうしても現場の声を聴こうとはせずに、上部からの指示にのみ走る傾向があったことを思いだす。

 現在は、当時120km運転であった箇所は95kmに制限されたと言っているが、舌の根も乾かぬうちから将来は120km運転に戻すという・・・?
 付近に緩衝帯があり(事故のマンション付近を買い取って更地にするとともに、慰霊碑を建立)かつカントも十分に取れるのであって、運転時分にも余裕があるダイヤを組めるのであればそれも良いかもしれないが、そういった対応をせずにまたぞろスピードアップなどを図れば今度は確実に乗客の信頼を失い、JR西日本と言う会社自体が存続の危機に立たされることになるのではないだろうか。
 今一度、JRが誕生した経緯、そして国鉄という組織の存在がどういうものであったか。
 労働争議ばかりで、明け暮れていたこともありましたが、国民のための鉄道と言う点ではもっとしっかりしていたのではないでしょうかね?
 関係者の猛省を促します。
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1 コメント

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JRは潰れないと分からないかも・・ (こう)
2005-06-26 16:27:24
土佐くろしお鉄道が宿毛駅での事故による経費がかさみ、ここに来て一気に経営の問題が表面化しましたね。

これは何も地方の3セクだからというのではなく、JR西日本のような大きな会社でもありうることだと、役員各氏は肝に銘じて欲しいものです。

僕個人的には東海道山陽の新快速の異常な高速運転については、いま少し、余裕を持たせて欲しいと願っています。
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