小泉総理は、それが違反しない限りは経済制裁はしない、というふうに言って言い逃れをしているわけなんですね。
でも明らかに、94年のジュネーブ合意にも違反しているし。
NPTの一方的な脱退もそうだし。
IAEAの査察官も勝手に追い出すし。
核兵器の保有宣言をして6者協議にまで持ち込んで、国際的な脅威を産み出しているこの事実が、日朝平壌宣言が反故にされているんではないかというのは、明らかな事実なわけですよね?
そうであれば、約束どおりですね、私たちの意思を以って成立させた経済制裁の発動をしていく必要があると、私は思います。
特に、先程「悪の温床」という例えもありましたけども、工作母船とも言われている万景峰号。
これはまあ、いろんな人の往来があるんで、すべてが悪いという側面はないかもしれませんが。
一方で私の姉を含めて他のご家族、特定失踪者の方々を含めて申し上げると、この船で拉致された可能性が、ないとは言い切れないじゃないですか?
ここが、ポイントなんですよ!
イメージ的に何か、小舟でやってきて、小舟で帰っていくだけかどうか、ってのは誰もわからないですよね?
あそこ(北朝鮮)で、まあ確かに先程(脱北者の証言)飢えてるという実態があって。
一方で一人だけ肥えた人が、メロンとか、マグロ食べてるケースもあるかもしれませんけども。
やっぱり軍事転用できるような部品や車両運んでるわけですし。
人がさらわれていった事実があるかもしれないですよね?
実際、彼らが、これだけ私たちに脅威を与えている以上は、やっぱり、私たちが決めた法律を、きっちりと発動していく、実効化していくというのが、今、日本に求められている事実、実態だと思います。
先程、あそこにも今プラカード(会場受付の背後の大きなブルーリボンを指す)もありますし。
真鍋さんの方からも大きなポスターがありましたし、こちらにも(白板に掲示された被害者の)写真がありますけども。
彼ら(被害者)が今何を考えているか?
何を思っているか?
朝も昼も夜もほんとに悲しい毎日だと思います。
拉致された時も、ほんとに怖くて、辛くて、泣いても誰にも聞いてもらえなくて、一人ぼっちにされて、泣いても誰にも聞いてもらえなくて。
私の姉のケースでいうと、船の底で爪をかきむしって血だらけになって泣いてたけれども、誰も聞いてくれなかったというじゃないですか?
たぶんみんな一緒ですよ。
20年も30年も待っても、誰も助けに来てくれないんですよ。
空を見て、星を見ても、日本の童謡を歌っても、誰も助けに来てくれないんです。
この前の、小泉総理の再訪朝の時も、日本の政府専用機、おそらく白い飛行機ですから、天使とか鶴のように見えたんじゃないかと思います。
「やっと来てくれたか!」と「やっと私たち帰れるんだよね!」「待ってたよ!」(血を吐くような叫び声に近い口調で)って、たぶん来る時には思ってたんだと思います。
でもどうでしょうか?
二回目の訪朝の時は、5人のご家族のことだけは、確かにおかげ様で、無事に解決ができましたけども、その他の未帰還者の問題は残されたままです。
特定失踪者の方々については、何も触れられない状態でありました。
しかもこれ、私たちが事前に総理に対して、「どうかそういうことがないようにお願いしますよ」と言っていたにも関わらず、まるで仕組まれたようにそのまま帰ってこられたわけです。
怒って当然じゃないですか?
人の命が懸かってる問題です。
20年も、30年も、40年も待たされてることなんですよ。
どっかのここにあるコップを倒して怒ってるような次元の話じゃないんですよ。
命の懸かってる問題です。
彼女たち、彼らは今日も悩んで、暑い時にも私たちは、こうして涼しい部屋にいることができます。
お腹が空いても、これから何の心配もなく夕食を食べることもできます。
そういう所の根本が、彼らは心配してるんですよ。
今日も生きられるんだろうか?って、明日は生きていられるんだろうか?って。
自分の家族も、ほんとに幸せな生活がこの先送れるんだろうか?って。
お父さんやお母さんや、兄弟に会えるんだろうか?って、毎日思ってるんですよ。(横田拓也氏の気迫に圧倒されてか、会場寂として声なし、見回すと息を呑んで聞き入っている状態)
そういった彼らの気持ち、悲しみ、訴えというものを、私たちは絶対に無視してはならないし。
正面から受け止めなくてはいけないと思うし。
日本の政府は、私たち以上に受け止めて、一刻も早くこの拉致問題、救出のために具体的な行動を取ってほしいと思います。
で、先程、アメリカの下院本会議のお話のご紹介をさせてもらったので、もう一個だけご紹介をさせていただきます。
7月13日にロシアの外務次官が、拉致問題を6者協議に取り上げることに関して、それは止した方がいいんじゃないかという類のことを発言されました。
これは韓国も中国もおんなじようなところで、本当にまあ(北朝鮮とグルで)一緒なんだなあということが改めてわかるんですが。
で、それに関して細田官房長官が、談話を発表されたわけなんですが。
こういうことをおっしゃってるわけなんですね。
「拉致問題を取り上げれば、北朝鮮が反発するのではないか?ということばかり言っていると、拉致被害者の家族や関係者が怒るのではないか」(会場失笑)
と言ってるわけなんですね。
その中で確かに「取り上げましょう」ってことは言ってるようなんですが。
ちょっとこれは私、おかしいと思うんですね。
私、これを初めはニュースではなくて、インターネットで文字で読んだんですけど、私、その時目が悪くなったんじゃないか?(失笑広まる)、と正直思って、読み間違えたんじゃないかと思ったんですよ。
でもまあ、いろいろなテレビやら報道見ていると、実際にそういうことが言われているわけですね。
本当にこの日本は、どこか狂ってるんじゃないか?とほんと思います。
すべてが、悪いわけじゃないですが、私たちが怒ってるから言うとか言わないじゃくて、国が責任を持って拉致された人間を、一人残さず一刻も早く取り戻す使命が、責任なわけですよね。
こういった気持ちを、外務省も、内閣府も、首相官邸も、小泉総理もみんな持っていただかなくてはならないんですよ。
もうほんとに単純明快。
被害者、加害者ってのがわかってて、ニセの遺骨と称する物も出してきているのに。
二度も訪朝されてもまったく誠意を見せないこの現実に。
小泉総理が、小泉さん個人ではなくて、総理が権威としてバカにされてるのにも関わらず、黙っているのはほんとにおかしいと思います。
これ私たちが、声を挙げて取り組んでいかなけりゃいけないということだと思います。
もうお時間がお時間なんで、もう少しにさせていただきますけども。
ちょっともう私は皆様方、国民の皆様方から、じゃあ何ができますか? ということをよく、暖かいお言葉をちょうだい致します。
既にもう今月ももう多くの方々が、もうされてることかもしれませんが、お願いをさせていただくことが、二、三ご紹介させてもらいたいと思います。
一つはやはり今日、私どもとお会いさせていただいたこと、もしくは私どもからお話をさせていただいたことをですね、一人でも多くの方にお伝えいただきたいんです。
「今日、誰々さんに会ったんだよ」でもいいです。「こんな話ってあるの知ってる?」これだけでもいいです。
この輪が広がって、北朝鮮問題は身近な所にあるんだというのを知ってもらうこと。
あと北朝鮮という言葉を聞いて、わからないものとか、怖いものではないんだということをしらせていくこと。
見える物、闘える物であることを私たちが知っていくこと、伝えていくことが、この問題解決の近道だと思います。
あともう一つは、私たちが、国民の意思としてできること、これは、首相官邸、外務省に抗議といってはなんですが、この気持ちをFaxや電話やお手紙、メールで送り続けることです。
「あなた方の外交方針間違っているんではないか?」ということを訴えていくことだと思います。
私たちはもう、様々な場所でこの拉致問題解決なくして、北朝鮮に対する一切の経済協力をすべきではない、と何度も申し上げておりますし。
この問題の解決なくして、日朝国交正常化もしくは、国交正常化交渉はされるべきではない、と何度も申し上げております。
こういうことも皆様方にお伝えいただきたいですし。
そして今度開催される6者協議の場においては、日本政府からは、必ずそのことは、6者の前で、そして二国間の中でも、それは言ってほしいんです。
「絶対に拉致問題解決されるまでは、あんたたちに協力は一切しないんだ」
と、これをみんなの、残りの5カ国の前で明言をしてほしいんですね。
どんなに日本が、外交が下手でもお金だけはまだあるわけですから。
絶対にそういうふうなグルになってやってる動きに対して、私たちは負けないよ、ということを、日本政府は、ここで外交の姿勢としてですね。
出してほしいと願うばかりです。
先程、帰国された5人の方々が、安明進さんと会って、やっぱり情報を持ち寄って強化していくことで、この問題解決のために近道を作っていく、ということが大事だということ。
そして私たちが、一人ひとりが我が事としてお伝えいただいて、抗議する、然るべきところに声を伝えていくこと、大事だと思います。
6者協議の国際的な所でも言っていくことが大事だと思います。
私たちの拉致された家族というのは、今日も悩んでる、泣いてるわけです。
これまでのもう奪われた時間は取り戻すことはできないかもしれませんけども、これからの時間、私たちの力によって作っていくことができるわけです。絶対作れます。
もうこの自信しかないですね。
やっぱり悪に負けているわけにはいかないんです。
やっぱり正義とも言い切れないかもしれませんが、少なくともこの問題に関しては、どちらが正しくて、どちらが悪いかはもう明らかなわけですから。
この悪に対しては、私たちは絶対に負けないんだと、日本人はこの問題に対して絶対に譲らないよ、ということを、私たちは声高に叫び続けていかなくてはならないと思います。
そしてもう一点、横田家的に申し上げると、数日前のNHKの夜7時の報道で、姉(めぐみさん)と曽我ひとみさんが、北朝鮮の大物工作員の辛光洙によって教育をされていた、という話がありました。
NHKのニュースのニュース元(情報源)というのが、どこからというのは私わからないんですね、はっきり言って。
どうしてあの場で出たのかというのもわかりませんけれども、私たちが(それを)曽我さんから聞いたのは事実です。
ですからあの話は、おそらく間違いないと思います。
問題なのは、これは私たちだけが聞いているわけではない、ということなんですね?
日本政府も、当局もみんな知ってるんですよ、これ。
知っているのに、いかなる場所や交渉でも口にしていないというのが問題なんですよ。
ICPO(国際刑事警察機構)にまで手配している人間が、この拉致問題に関与していることに関して何も、私たちが何も言わない限りは、NHKが報道するまで隠してたと取られかねないような姿勢を取ってる、ということなんですね。
先程真鍋さんの方からもお話があったように、特定失踪者の方々に関して言えば、行っても門前払いだということがありました。同じ色彩がここにあるわけなんですよ。
こうした問題をなぜ、大々的にしていかないのか?
ということ。
穏便に済ませて、言わなければ何もしないということを取り続けるのか?ということを、私たちはやっぱり疑問視していかなきゃいけないと思うんですね。
辛光洙は普通に見ると、まあ何国人でもそうですけども、普通のご老人ですよね。
私たちの横に、ああいった何もわからないような、善人とも取れるような人が、工作員として潜んでいるわけですよ。
そういう人間に騙され、教育され、ということなんですね。
ですから私たちは、情報を当局は持ってるわけですから。
彼らが私たち以上に前面に立って解決のために行動していく必要があると思いますし、経済制裁を速やかに発動して、彼ら(北朝鮮)が譲歩していく姿勢を作り出していくことが大事だと思います。
今度の6者協議も、北朝鮮が折れたのは、安保理に付託することで、経済制裁(への圧力)が国際的に強まることを恐れて出てきたわけですから、日本政府は譲歩するんではなくて一歩踏み出す姿勢を作っていくこと。
これがこの拉致問題解決のための近道なんだ、ということを私たちは、しっかりとお伝えしたいですし、皆様方の方からも、日本政府や外務省の方にお伝えいただけないものかなと、いうふうに思います。
ほんとに、先程の脱北者のお話を聞いていても、本当に悲しくて聞けなかったですよね。
成田に着いた時に、嬉しいの前に悲しい、悲しくて涙が出た、と。
自分だけで良かったんだろうか?と、こんな悲しい話はないですよね。
でもほんとに、それが現実だと思います。
今も帰れなくて、悲しくて、泣いても泣き切れない人々が山ほどいるわけです。
(特定失踪者の)400人の方は、ほんとはもっといるのかもしれませんね。
もっと私たちが声を挙げて、知ってる人は、口にしてください、ということは、言っていかなくてはいけないと思います。
私は、こうして皆さん方にですね、めげそうになったり、挫けそうになったりする時に支えられるのは、ほんと皆さんの力強い視線であったり、「頑張れよ!」というお言葉であったり、それだけで私たちは、ほんとに耐えて生きていってるようなものなんです。
ほんとに皆さん方にお礼をする意味で、拉致された私たちの家族を、日本に取り戻すことで、ほんとにお礼をしたいと思っています。
めぐみが帰ってきてありがとうございました、ということ(拍手始まる)でお礼を申し上げたいと思います。
どうかお力を、これからもよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。(拍手続く)
司会(河井氏)
横田さん、ありがとうございました。
でも明らかに、94年のジュネーブ合意にも違反しているし。
NPTの一方的な脱退もそうだし。
IAEAの査察官も勝手に追い出すし。
核兵器の保有宣言をして6者協議にまで持ち込んで、国際的な脅威を産み出しているこの事実が、日朝平壌宣言が反故にされているんではないかというのは、明らかな事実なわけですよね?
そうであれば、約束どおりですね、私たちの意思を以って成立させた経済制裁の発動をしていく必要があると、私は思います。
特に、先程「悪の温床」という例えもありましたけども、工作母船とも言われている万景峰号。
これはまあ、いろんな人の往来があるんで、すべてが悪いという側面はないかもしれませんが。
一方で私の姉を含めて他のご家族、特定失踪者の方々を含めて申し上げると、この船で拉致された可能性が、ないとは言い切れないじゃないですか?
ここが、ポイントなんですよ!
イメージ的に何か、小舟でやってきて、小舟で帰っていくだけかどうか、ってのは誰もわからないですよね?
あそこ(北朝鮮)で、まあ確かに先程(脱北者の証言)飢えてるという実態があって。
一方で一人だけ肥えた人が、メロンとか、マグロ食べてるケースもあるかもしれませんけども。
やっぱり軍事転用できるような部品や車両運んでるわけですし。
人がさらわれていった事実があるかもしれないですよね?
実際、彼らが、これだけ私たちに脅威を与えている以上は、やっぱり、私たちが決めた法律を、きっちりと発動していく、実効化していくというのが、今、日本に求められている事実、実態だと思います。
先程、あそこにも今プラカード(会場受付の背後の大きなブルーリボンを指す)もありますし。
真鍋さんの方からも大きなポスターがありましたし、こちらにも(白板に掲示された被害者の)写真がありますけども。
彼ら(被害者)が今何を考えているか?
何を思っているか?
朝も昼も夜もほんとに悲しい毎日だと思います。
拉致された時も、ほんとに怖くて、辛くて、泣いても誰にも聞いてもらえなくて、一人ぼっちにされて、泣いても誰にも聞いてもらえなくて。
私の姉のケースでいうと、船の底で爪をかきむしって血だらけになって泣いてたけれども、誰も聞いてくれなかったというじゃないですか?
たぶんみんな一緒ですよ。
20年も30年も待っても、誰も助けに来てくれないんですよ。
空を見て、星を見ても、日本の童謡を歌っても、誰も助けに来てくれないんです。
この前の、小泉総理の再訪朝の時も、日本の政府専用機、おそらく白い飛行機ですから、天使とか鶴のように見えたんじゃないかと思います。
「やっと来てくれたか!」と「やっと私たち帰れるんだよね!」「待ってたよ!」(血を吐くような叫び声に近い口調で)って、たぶん来る時には思ってたんだと思います。
でもどうでしょうか?
二回目の訪朝の時は、5人のご家族のことだけは、確かにおかげ様で、無事に解決ができましたけども、その他の未帰還者の問題は残されたままです。
特定失踪者の方々については、何も触れられない状態でありました。
しかもこれ、私たちが事前に総理に対して、「どうかそういうことがないようにお願いしますよ」と言っていたにも関わらず、まるで仕組まれたようにそのまま帰ってこられたわけです。
怒って当然じゃないですか?
人の命が懸かってる問題です。
20年も、30年も、40年も待たされてることなんですよ。
どっかのここにあるコップを倒して怒ってるような次元の話じゃないんですよ。
命の懸かってる問題です。
彼女たち、彼らは今日も悩んで、暑い時にも私たちは、こうして涼しい部屋にいることができます。
お腹が空いても、これから何の心配もなく夕食を食べることもできます。
そういう所の根本が、彼らは心配してるんですよ。
今日も生きられるんだろうか?って、明日は生きていられるんだろうか?って。
自分の家族も、ほんとに幸せな生活がこの先送れるんだろうか?って。
お父さんやお母さんや、兄弟に会えるんだろうか?って、毎日思ってるんですよ。(横田拓也氏の気迫に圧倒されてか、会場寂として声なし、見回すと息を呑んで聞き入っている状態)
そういった彼らの気持ち、悲しみ、訴えというものを、私たちは絶対に無視してはならないし。
正面から受け止めなくてはいけないと思うし。
日本の政府は、私たち以上に受け止めて、一刻も早くこの拉致問題、救出のために具体的な行動を取ってほしいと思います。
で、先程、アメリカの下院本会議のお話のご紹介をさせてもらったので、もう一個だけご紹介をさせていただきます。
7月13日にロシアの外務次官が、拉致問題を6者協議に取り上げることに関して、それは止した方がいいんじゃないかという類のことを発言されました。
これは韓国も中国もおんなじようなところで、本当にまあ(北朝鮮とグルで)一緒なんだなあということが改めてわかるんですが。
で、それに関して細田官房長官が、談話を発表されたわけなんですが。
こういうことをおっしゃってるわけなんですね。
「拉致問題を取り上げれば、北朝鮮が反発するのではないか?ということばかり言っていると、拉致被害者の家族や関係者が怒るのではないか」(会場失笑)
と言ってるわけなんですね。
その中で確かに「取り上げましょう」ってことは言ってるようなんですが。
ちょっとこれは私、おかしいと思うんですね。
私、これを初めはニュースではなくて、インターネットで文字で読んだんですけど、私、その時目が悪くなったんじゃないか?(失笑広まる)、と正直思って、読み間違えたんじゃないかと思ったんですよ。
でもまあ、いろいろなテレビやら報道見ていると、実際にそういうことが言われているわけですね。
本当にこの日本は、どこか狂ってるんじゃないか?とほんと思います。
すべてが、悪いわけじゃないですが、私たちが怒ってるから言うとか言わないじゃくて、国が責任を持って拉致された人間を、一人残さず一刻も早く取り戻す使命が、責任なわけですよね。
こういった気持ちを、外務省も、内閣府も、首相官邸も、小泉総理もみんな持っていただかなくてはならないんですよ。
もうほんとに単純明快。
被害者、加害者ってのがわかってて、ニセの遺骨と称する物も出してきているのに。
二度も訪朝されてもまったく誠意を見せないこの現実に。
小泉総理が、小泉さん個人ではなくて、総理が権威としてバカにされてるのにも関わらず、黙っているのはほんとにおかしいと思います。
これ私たちが、声を挙げて取り組んでいかなけりゃいけないということだと思います。
もうお時間がお時間なんで、もう少しにさせていただきますけども。
ちょっともう私は皆様方、国民の皆様方から、じゃあ何ができますか? ということをよく、暖かいお言葉をちょうだい致します。
既にもう今月ももう多くの方々が、もうされてることかもしれませんが、お願いをさせていただくことが、二、三ご紹介させてもらいたいと思います。
一つはやはり今日、私どもとお会いさせていただいたこと、もしくは私どもからお話をさせていただいたことをですね、一人でも多くの方にお伝えいただきたいんです。
「今日、誰々さんに会ったんだよ」でもいいです。「こんな話ってあるの知ってる?」これだけでもいいです。
この輪が広がって、北朝鮮問題は身近な所にあるんだというのを知ってもらうこと。
あと北朝鮮という言葉を聞いて、わからないものとか、怖いものではないんだということをしらせていくこと。
見える物、闘える物であることを私たちが知っていくこと、伝えていくことが、この問題解決の近道だと思います。
あともう一つは、私たちが、国民の意思としてできること、これは、首相官邸、外務省に抗議といってはなんですが、この気持ちをFaxや電話やお手紙、メールで送り続けることです。
「あなた方の外交方針間違っているんではないか?」ということを訴えていくことだと思います。
私たちはもう、様々な場所でこの拉致問題解決なくして、北朝鮮に対する一切の経済協力をすべきではない、と何度も申し上げておりますし。
この問題の解決なくして、日朝国交正常化もしくは、国交正常化交渉はされるべきではない、と何度も申し上げております。
こういうことも皆様方にお伝えいただきたいですし。
そして今度開催される6者協議の場においては、日本政府からは、必ずそのことは、6者の前で、そして二国間の中でも、それは言ってほしいんです。
「絶対に拉致問題解決されるまでは、あんたたちに協力は一切しないんだ」
と、これをみんなの、残りの5カ国の前で明言をしてほしいんですね。
どんなに日本が、外交が下手でもお金だけはまだあるわけですから。
絶対にそういうふうなグルになってやってる動きに対して、私たちは負けないよ、ということを、日本政府は、ここで外交の姿勢としてですね。
出してほしいと願うばかりです。
先程、帰国された5人の方々が、安明進さんと会って、やっぱり情報を持ち寄って強化していくことで、この問題解決のために近道を作っていく、ということが大事だということ。
そして私たちが、一人ひとりが我が事としてお伝えいただいて、抗議する、然るべきところに声を伝えていくこと、大事だと思います。
6者協議の国際的な所でも言っていくことが大事だと思います。
私たちの拉致された家族というのは、今日も悩んでる、泣いてるわけです。
これまでのもう奪われた時間は取り戻すことはできないかもしれませんけども、これからの時間、私たちの力によって作っていくことができるわけです。絶対作れます。
もうこの自信しかないですね。
やっぱり悪に負けているわけにはいかないんです。
やっぱり正義とも言い切れないかもしれませんが、少なくともこの問題に関しては、どちらが正しくて、どちらが悪いかはもう明らかなわけですから。
この悪に対しては、私たちは絶対に負けないんだと、日本人はこの問題に対して絶対に譲らないよ、ということを、私たちは声高に叫び続けていかなくてはならないと思います。
そしてもう一点、横田家的に申し上げると、数日前のNHKの夜7時の報道で、姉(めぐみさん)と曽我ひとみさんが、北朝鮮の大物工作員の辛光洙によって教育をされていた、という話がありました。
NHKのニュースのニュース元(情報源)というのが、どこからというのは私わからないんですね、はっきり言って。
どうしてあの場で出たのかというのもわかりませんけれども、私たちが(それを)曽我さんから聞いたのは事実です。
ですからあの話は、おそらく間違いないと思います。
問題なのは、これは私たちだけが聞いているわけではない、ということなんですね?
日本政府も、当局もみんな知ってるんですよ、これ。
知っているのに、いかなる場所や交渉でも口にしていないというのが問題なんですよ。
ICPO(国際刑事警察機構)にまで手配している人間が、この拉致問題に関与していることに関して何も、私たちが何も言わない限りは、NHKが報道するまで隠してたと取られかねないような姿勢を取ってる、ということなんですね。
先程真鍋さんの方からもお話があったように、特定失踪者の方々に関して言えば、行っても門前払いだということがありました。同じ色彩がここにあるわけなんですよ。
こうした問題をなぜ、大々的にしていかないのか?
ということ。
穏便に済ませて、言わなければ何もしないということを取り続けるのか?ということを、私たちはやっぱり疑問視していかなきゃいけないと思うんですね。
辛光洙は普通に見ると、まあ何国人でもそうですけども、普通のご老人ですよね。
私たちの横に、ああいった何もわからないような、善人とも取れるような人が、工作員として潜んでいるわけですよ。
そういう人間に騙され、教育され、ということなんですね。
ですから私たちは、情報を当局は持ってるわけですから。
彼らが私たち以上に前面に立って解決のために行動していく必要があると思いますし、経済制裁を速やかに発動して、彼ら(北朝鮮)が譲歩していく姿勢を作り出していくことが大事だと思います。
今度の6者協議も、北朝鮮が折れたのは、安保理に付託することで、経済制裁(への圧力)が国際的に強まることを恐れて出てきたわけですから、日本政府は譲歩するんではなくて一歩踏み出す姿勢を作っていくこと。
これがこの拉致問題解決のための近道なんだ、ということを私たちは、しっかりとお伝えしたいですし、皆様方の方からも、日本政府や外務省の方にお伝えいただけないものかなと、いうふうに思います。
ほんとに、先程の脱北者のお話を聞いていても、本当に悲しくて聞けなかったですよね。
成田に着いた時に、嬉しいの前に悲しい、悲しくて涙が出た、と。
自分だけで良かったんだろうか?と、こんな悲しい話はないですよね。
でもほんとに、それが現実だと思います。
今も帰れなくて、悲しくて、泣いても泣き切れない人々が山ほどいるわけです。
(特定失踪者の)400人の方は、ほんとはもっといるのかもしれませんね。
もっと私たちが声を挙げて、知ってる人は、口にしてください、ということは、言っていかなくてはいけないと思います。
私は、こうして皆さん方にですね、めげそうになったり、挫けそうになったりする時に支えられるのは、ほんと皆さんの力強い視線であったり、「頑張れよ!」というお言葉であったり、それだけで私たちは、ほんとに耐えて生きていってるようなものなんです。
ほんとに皆さん方にお礼をする意味で、拉致された私たちの家族を、日本に取り戻すことで、ほんとにお礼をしたいと思っています。
めぐみが帰ってきてありがとうございました、ということ(拍手始まる)でお礼を申し上げたいと思います。
どうかお力を、これからもよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。(拍手続く)
司会(河井氏)
横田さん、ありがとうございました。