★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2017.09.22)「今年中に全拉致被害者の救出を!」国民大集会全報告3
■「今年中に全拉致被害者の救出を!」国民大集会全報告
櫻井 次に、日本維新の会拉致問題対策本部長、松浪健太さんお願い致します
(拍手)。
◆想像を絶する独裁国には常識を超えた外交を展開しなければならない
松浪健太(日本維新の会拉致問題対策本部長、衆議院議員)
家族会の皆様の心の痛みと、長年のご労苦に心を致すとともに、本日ここにお
集まりの皆様に心より敬意を表したいと思います。
私はかつて「産経新聞」の記者をしていましたが、当時先輩の記者のみなさん
に、「最初に産経が拉致問題を報じた時にはメディアに誤報扱いをされた」と聞
きました。その後メディアは拉致問題を扱うようになったと思っておりましたが、
ここ数日、核・ミサイルばかりで拉致という言葉が本当に一言も発せられない状
況になり、私も心を痛めています。
北朝鮮は本当に我々の想像を絶する国家です。私は昨年北朝鮮に渡りました。
拉致問題について少しでも解決に導きたい、少しでも前進があればという思いで
す。
北朝鮮は本当に我々の想像を絶する独裁国家です。先ほど櫻井先生がおしゃっ
た金正恩委員長の髪型は、祖父の金日成氏に似せていると言われますが、向こう
の抗日記念館に行きますと、金正恩の肖像画があると思いましたら、「これは金
日成氏の若い頃のもの」と聞きました。つまり、金日成氏の若い頃の肖像を今の
金正恩氏に乗せている。まさに世代を超えて独裁を象徴化している。
このような国家にあっては、我々の常識を超えた本当の意味での外交を展開し
ていかなければならないと思います。
先ほどからアメリカの話もありました。かつてカーター元大統領が北朝鮮に渡
られました。こうした異常なミサイル危機の場合には、激烈な衝突か、激烈な対
話しかこれを解決するすべはないんだろうと私は思います。この激烈な対話をも
しアメリカが行った時にも、拉致という言葉をそこで使うように我々は働きかけ
ていかなければならないと思います。
この10数年、拉致問題は本当に、最初の5人の皆さん以外は遅々として進ま
なかった。まさに死中に活を皆さんと共に勝ち得るよう我々も頑張っていきます
ので、どうか皆さん共に行動していきましょう。ありがとうございました(拍手)。
櫻井 どうもありがとうございました。次に、日本のこころ代表の中山恭子さん、
お願いいたします(拍手)。
◆本当の意味の独立国家、平和国家にならなければ国民を守られない
中山恭子(日本のこころ代表、元拉致問題担当大臣、参議院議員)
今日は台風の中、国民大集会にご参加くださり、本当にありがとうございます。
また、司会をしてくださっている櫻井よしこさん。ずっと家族に寄り添いなが
ら拉致問題について、国民の皆様に訴えていっていただいています。ありがたい
ことだと思っています。
今日私からは一人の若者のことについてお話したいと思っています。世界的に
活躍するバイオリニストの五嶋龍さんをご存知でしょうか。五嶋みどりさんの弟
さんです。
彼が今年、日本の音大以外の大学の交響楽団とのチャリティコンサートを8月、
9月にかけて開催しました。そして10月には、ご自身のチャリティバイオリン
リサイタルを10日に岡山で、11日に福岡で行うということでした。
私自身は五嶋さんとお会いしたことはありませんが、事務所を通してのことを
今日お知らせしたいと思います。昨年末、五嶋龍さんから各大学に共演を呼びか
けた時、40校が関心を示したそうです。今年2月に打合せをした時には、18
校が集まったということです。
ところが、コンサートのテーマを「プロジェクトR-拉致被害者を忘れない」
で行うと伝えたところ、ほとんどの大学が手を引いてしまった。参加するという
ことで残ったのはわずか3校だけだった。
この8月10日に関西学院大学交響楽団、8月13日に宮城教育大学交響楽団、
9月2日に大阪大学交響楽団、9月3日に、これは全国の医療系の医学生たちが
集まって行う交響楽団はやぶさ、この4か所でコンサートを開けたということで
した。
この動きを見て私は、日本のあり様が如実に表れていると感じとりました。こ
のコンサートの呼びかけテーマ「プロジェクトR」は、五嶋龍さんの龍のR、そ
れからリメンバー拉致(拉致を忘れない)のRとR、この3つのRの「プロジェ
クトR」と考えたそうです。
五嶋さんが表に出しているメッセージを簡単にご紹介します。
「この6月15日には、平和国家日本で拉致被害が、僕らの生まれる何年も前
でありながら、一向に救出、返還のめどもたたない不思議なニュースとして自分
では受け止めています。その中で、社会の最も中心にある絆を信じて待ち続ける
子どもがいて親がいる。世界が巨大なエゴに呑みこまれても、野生のハトはひな
を守り、ひなは親の帰りを待つ」
こういうメッセージを出しています。
また、8月に龍さんから出されたメッセージの一部をご紹介します。
「僕が拉致に関して何ができるか。絶対にやると決めたのは、その意思が芽生
えて、今もその思いが揺らぐことのないのは、僕を心から愛してくれている母、
(非常に強いお母さんだそうですが)、男の子が泣くのは親が死んだ時だけと言
い続ける、この世で最も怖い母親、彼女が涙をぬぐうのは、めぐみちゃんとお母
さんのことを思う時だけであるということを、自分がそばにいて知ったからです」
「英会話があまりできなくて、学年で一番小さかった僕が、学校のコンクリー
トの運動場で突き飛ばされた。先生たちからひどい扱いを受けた時でも、今とな
ればかけがえのない体験だったと言える。それは自分のバックに家庭という社会
の基盤があったからだと思っています。従って、思いもかけずに、無理やりに、
互いに生死さえ分からない音信不通の地獄に置かれ続けられている家族の痛みは、
僕にとっては想像の域を超えることがらです。知人や友人の間で、日本は平和で
清潔、人々は親切だし教育程度は抜群、例外なく行ってみたい国のベスト3になっ
ていますが、その日本国が国民の安全を放置し、家族という国家の細胞を不穏な
やからに引き裂かれていることを忘れ去って、仮面のままの平和国家を装ってい
る。こんなことがあってよいのでしょうか」
「色々あって、自分が今回行動を起こそうと思ったきっかけは、これまでに色
々なことを教えてもらった標語があるけれども、ニューヨークの電車の中に貼ら
れていた紙の中で、『Ifyou see something, say somethingもし何かを見たら、
そのことについて声を出せ』という車内広告にヒントを得たことです。勇気を持っ
て声に表すことを啓蒙する言葉だったと思っています。今日集まったメンバーの
一人、関係者の声が、強く真の平和国家日本国へのメッセージとして響くことを
願ってやみません」
このようなメッセージを、初めて社会に掲げるメッセージとして、若いバイオ
リニスト五嶋龍さんが発表しています。遠く離れたアメリカに住んで生活しなが
ら日本を思い、大人の入り口に立った若者が初めて社会に掲げるメッセージ。拉
致被害者の家族を思って涙を流す母親を見ながら、何としても自分もメッセージ
を出そうとして動き出しているこんな若者がいるということ。
また、振り返れば日本の中でこの五嶋龍さんの呼びかけに応じてきたのが大学
の3校と全国の医療関係の若者たちだけだった。いかに日本の国内が異様な、い
びつな国になってしまっているのか。
この拉致問題は国家という概念を思い起こさせてくれました。未だに日本は本
当の意味の独立国家、本当の意味の平和国家というものについて、多くの人々が
意識を持っていないということを表していると思っています。
どうぞ皆様、周りの方々に、一人でも二人でも、日本が本当の意味の独立国家、
平和国家になるためには、自分の国の国民を守らなければならないのだというこ
とを、語り継いでいただきたいと思っています。
今年中に拉致被害者を取り戻せるように、政府、総理のもとに直轄の救出チー
ムを作り、加藤大臣を中心にして救出のために動いていただきたいと思います。
一緒にこれからもあきらめずに、日本の若者たちが無事に帰国できるまで頑張っ
ていきましょう。ありがとうございました(拍手)。
櫻井 ありがとうございました。とても大事なメッセージだったと思います。先
ほど来、繰り返し出てきているポイントの一つは、拉致問題は政府だけで解決で
きるものではないということです。国民が心を合わせて、どうしても同朋を取り
戻したい。取り戻さなければまともな国じゃない。めぐみちゃんや恵子さんのこ
とはみんな私たちのことなんだ。そのように思って、連帯して、力を合わせてい
く。その土台があって初めて政権も政府も外務省も、力強く働くことができると
思います。みんなで一緒にやっていくということを改めて確認しましょう(拍手)。
さてここで、主催者を代表して埼玉県知事の上田清司さんにお願いいたします
(拍手)。
◆我々応援団として大きな声を出していく
上田清司(北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会会長、埼玉県知事)
皆様ご苦労様です。こうして大集会に出席し、旧知の国会議員の皆さんや多く
の仲間の皆さんとお目にかかっても笑顔が出せない。そういうもどかしさをここ
数年、何回も感じています。
40年、20年、15年という月日が流れました。私たち埼玉県でも、集会を
やり、写真展をやり、映画の会をやり、署名活動をやり、一生懸命バックアップ
活動をやっていますが、忸怩たる思いを持って今日の集会に臨んだ方ばかりだと
察します。
家族会の皆さんとともに、救う会の皆さんとともに、一生懸命やっていますが、
答えがなかなか出てこない。こういう思いをいつもしています。
知事の会でも4月14日に、加藤大臣、新潟の米山知事を初め、鳥取の知事、
また関係の皆さんと解決のための5項目を要望させていただきました。改造があ
り、厚生労働大臣という、多分閣僚の中でも最も守備範囲の広い省庁を預かる責
任者でありながら、拉致担当大臣も兼任されている。このことも大変重要であり、
ありがたいことだと思っています。
安倍内閣が始まって、官房副長官、1億担当大臣、そして今回も厚労大臣とし
て拉致担当大臣を兼任され、まちがいがなく、最も信頼できる方に拉致問題を担
当させているという思いを、私はやはり安倍総理、まだ答えは出してないけれど
も、思いを強くもっておられると思います。
私たちには外交のチャンネルもなければ、国際機関とのネットワークも持って
いません。政府が最大に持っています。また国会の皆様が議連を通じたりして色
々なところにネットを持っておられます。
我々はしっかり、応援団として大きな声を出していきますので、どうぞ安倍総
理、加藤大臣、そして国会の皆様宜しくお願いいたします(拍手)。
櫻井 上田さんありがとうございました。次に知事の会の会長代行で、新潟県知
事の米山隆一さんお願いします(拍手)。
◆一人の力が巌となって北朝鮮の厚い壁を崩そう
米山隆一(知事の会会長代行、新潟県知事)
みなさん、こんにちは。この度は国民大集会に、全国からかくも多くの皆様方
にお越しいただきましたことに、御礼申し上げます。また我々の力不足で、拉致
被害者の皆様の問題が解決できていないことを、お詫び申し上げます。
北朝鮮の度重なる核実験、ICBMの発射についてお話がありました。私から
は一つだけ、この拉致の問題は我々の問題だということを申し上げたいと思いま
す。
横田めぐみさんが拉致されて40年経ちました。これは私が10歳の時です。
蓮池ご夫妻が拉致された海岸。これは私も海水浴をした海岸です。曽我ひとみさ
んが拉致された佐渡。私も修学旅行で行った島です。
そして加藤大臣と昨年、横田めぐみさんが拉致された場所にうかがいました。
そこは私が今住んでいる知事公邸からたった10分のところです。そこには横田
さんが通っていた中学校だけがありません。近くには小学校もあります。大学も
あります。たくさんの子どもたちがいます。そういった所から拉致が起こった。
私自身だったかもしれないし、私の家族だったかもしれません。ここに今、新
潟県から県議団を初めたくさんの方が来ています。その皆さんも、自分の問題だっ
たかもしれないんです。そしてここにいらっしゃる皆さんも、同じように自分自
身や家族が連れられていったかもしれません。
どのような悲しみであったろうかと思います。自分や家族が北朝鮮にいて帰れ
なかったら、どうこの40年間を過ごしたのか。我々には想像もできませんが、
しかし共有しなければならいと思っています。
我々国民一人ひとりの力は決して大きくありません。しかしわが国家にはあり
ます。「さざれ石の巌となりて」、一つ一つの力を合わせればきっと大きくなる
んだと我々は信じていくべきだと思っています。是非、一人の力が巌となって北
朝鮮の厚い壁を崩して、できるなら今年中に、できなくても必ずすべての拉致被
害者の皆さんが帰還して、家族の皆様と幸せな時間を過ごされることを、知事の
会会長代行として、新潟県知事として、そして何よりも一国民としてできる限り
のことをさせていただきます。皆さん、共に頑張りましょう(拍手)。
櫻井 どうもありがとうございました。次に、拉致問題地方議会全国協議会会長
で神奈川県議会議員でもある松田良昭さん、宜しくお願いいたします(拍手)。
◆日本人は日本人を取り返します
松田良昭(拉致問題地方議会全国協議会会長、神奈川県議会議員)
全国拉致議連を代表してご挨拶を申し上げます。本日はこの悪天候の中、多数
の方にお集まりいただき、同志の議員の方々も多数集まっていただきました。地
元で色々なことがあるけど、これだけはという思いでお越しいただきました。ど
うぞ全国の地方議員の方、お立ちください(拍手)。今お名前をスクリーンに出
さしていただいています。
平成14年、今から15年前ですが、小泉総理の訪朝により、北朝鮮が拉致を
認めた。そうかやっぱり拉致だったんだということで、全国の有志の方々が議員
連盟を作りました。そしてこの問題は必ず解決させるぞ、そのネットワークで動
き始めました。
街頭に立ち、そして大学生と共にさまざま歌を歌いながらとか、そういう運動
も行っています。被災地仙台では、七夕の時でも、「宜しくお願いします」とい
う運動をしたということです。
すぐに解決できると思った。こんな15年も続くと思っていなかった。私は神
奈川ですから、横田滋さん、そして早紀江さんに「ちょっと疲れてしまった」と
いう話をしたら、「松田さん、見捨てないでください。私たちは子どもを連れて
いかれているんです。めぐみを取り返すまでやるんです。是非とも見捨てないで
ください」と。あの思いが私たちを動かしています。
見捨てません。必ず取り返すまで我々は闘っていこうと思っています。どうぞ
皆さん宜しくお願いいたします(拍手)。
今日も、全国の議連の幹事会を行いました。その中でいくつか幹事から提案さ
れたことをご報告いたします。もとより外交の問題であり、安全保障の問題であ
り、地方議員が出るところではないことを知っています。
もし安倍政権で最優先課題とするならば、是非とも結果を出してほしい。その
ためにどのように動いているかを是非見せてほしい。さらには、米ロ中にゆだね
るのではなく、日本で何かできることがある。日本が自らこの問題を解決してい
くんだという気構えを見せてほしい(拍手)。
もし開戦となったら、日本人の手で日本人である拉致被害者を救出するような
具体的手だてをたてるべきだという提言もありました。あきらめたら終わりです。
あきらめないでやっていきましょう。恐らくここに北朝鮮の誰かが来ているでしょ
う。日本人は絶対にあきらめない。全国津々浦々で我々は闘っていきます。それ
は我々が日本人だからです。日本人は日本人を取り返します。是非やっていきま
しょう。宜しくお願いいたします(拍手)。
櫻井 松田さんありがとうございました。では次に、ここにいらっしゃる国会議
員の皆様、関係者の皆様のご紹介を致します。これは西岡さんにお願いいたしま
す。
◆参加者紹介
西岡力(救う会会長)
まず政府から安倍晋三内閣総理大臣、加藤勝信・拉致問題担当大臣(拍手、以
下略)、西村康稔・内閣官房副長官、松本文明・内閣府副大臣、長坂康正・内閣
府大臣政務官、担当者そろい踏みで来ていただきました。
次に拉致議連、国会議員の先生方です。平沼赳夫・拉致議連会長、訪米してく
ださいました古屋圭司会長代行、山谷えり子会長代行、渡辺周会長代行、上田勇
副会長、中山恭子副会長、松原仁幹事長、井上義行副幹事長、塚田一郎事務局長、
笠浩史事務局長代理、鈴木馨祐事務局次長、土屋正忠会計監査、松浪健太幹事、
松下新平参議院議員、財務副大臣木原稔衆議院議員、長尾敬衆議院議員、山田宏
参議院議員。
そして副知事が二人来てくださいました。川澄敏文東京都副知事、首藤健治神
奈川県副知事。それ以外に多数の各都道府県代表が来てくださっています。お立
ちください(拍手)。わが救う会の同志も来ています。お立ちください(拍手)。
また救う会とともに戦ってきました梅原克彦元仙台市長、古森義久麗澤大学特
別教授。ありがとうございます。以上です(拍手)。
(4につづく)
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■安倍首相にメール・葉書を
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■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
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担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
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