blueswave 's MIND DROPS

まもろう憲法9条、生かそう憲法25条!

「東京大空襲」を見て

2008-03-12 21:48:00 | 日記
  先日、TBS系のテレビで放映された「東京大空襲」のドラマは、当時、警察の記録班としての写真家・石川光陽氏が撮影し、命がけで手放さなかった現状写真を軸に、東京大空襲のむごたらしさと戦争の悲惨さを告発する力のこもったドラマでした。
 そのなかの一番最後の部分で、ある重大な事実がほんの一瞬でしたが紹介され、私はそのドラマのなかの何よりも強く印象に残りました。

 東京大空襲で米軍は、関東大震災のときの被害の大きかった地域を調べ、その地域を中心に綿密に計画を練って攻撃目標を決定し、その一帯を炎でなめつくすように膨大な焼夷弾を落としました。その結果、一夜にして10万人の人々が焼き殺されました。 広島、長崎の原爆投下に比べ、その事実はあまり語られていないように思います。もっともっと語り継がれるべきだと思います。

 番組の最後の部分でほんのひとこと、短いナレーションがあったのですが、私はその言葉にショックを受けました。その内容にショックを受けたのと同時に、自分の愚かさを思い知らされたことにもショックを感じました。

 内容の主旨はこうでした。
 日本政府は、東京大空襲の責任者であったカーチス・ルメイ少将に勲一等旭日賞とかいう非常に位の高い勲章を授与している。授与の理由は、戦後の自衛隊育成に功労があったため。

 この番組で、よくぞこの事実に触れた、と拍手したいと思いました。と同時に、実は私はこの話をずい分前に聞いた事があったのに、この番組で耳にするまで失念していたのです。こんな屈辱的な日本政府の行為を過去に聞いた事があったのに、それを忘れていた自分。そのわが身のていたらくぶりにもショックを感じたのです。

 アメリカの飼い犬としての日本は終戦からずっと変わっていないのですね。いいかげんにアメリカから自立し、憲法9条と非戦の精神を高く掲げて、世界平和への先導者の道を進むべき、とあらためて強く思った次第です。