筒井康隆氏の小説「七瀬ふたたび」をNHKがドラマ化するそうです。この作品は1979年に多岐川裕美主演で一度ドラマ化されていますので「七瀬ふたたび」がふたたびということになりますでしょうか。
「七瀬」というのは主人公の名前で、「ふたたび」というのは三部作の二作目であったことから。第一作は「家族八景」という作品ですが、結構キャラが変わっていて第二作では大美人に変身したとかいう解説を見たような気がします。
「気がします」というくらいなので私は原作を読んでません。原作のファンだった友人達は前回のドラマ化について「結構違う」と言ってたような。私は前回のドラマもちゃんと見なかったのですが、妙なタイトルと多岐川裕美の怪しい魅力で何回かは見ました。ラストは結構難解だったような気がしますがほとんど記憶無し。
私は筒井氏の作品はわりと読んでまして、記憶にあるだけで「にぎやかな未来」「幻想の未来」「筒井順慶」「おれに関する噂」「笑うな ショート・ショート集」「あるいは酒でいっぱいの海」「馬は土曜に蒼ざめる」「文学部唯野教授」「朝のガスパール」「わたしのグランパ」「愛のひだりがわ」「狂気の沙汰も金次第」などなど。(もっと読んだと思いますが)
ただし苦い思い出のある作品もありまして、数年前に家族で図書館へ行った時の話。前回借りた本を全部返却したかどうか窓口で確認したところ未返却が1冊あるとのこと。「え? なんの本ですか?」と聞いたら
「エロチック街道です」
と思いっきり言われてしまいました。後ろに並んでた人たちの白い目は忘れられません。
なお「七瀬ふたたび」で検索すると、90年代にフジテレビとテレビ東京でもドラマ化されてたようですね。話題にならなかったのか私は全然知りませんでした。ドラマ化が「ふたたび」なのは、あくまでもNHKの話のようです。
今回どんなドラマになるかはわかりませんが、ちょっと興味はあるので見てみようかと。さらに、NHKさんには頑張って筒井作品をどしどしドラマ化していただきたいものだと。次は「ダバダバ杉」希望。(無理か?)