船場吉兆内閣ですって

　福田改造内閣の話。コラムニストの勝谷誠彦氏は「名づけて“船場吉兆内閣”」ですって。伊吹氏や二階氏は自民党役員を外れたわけですが、伊吹氏が財務、二階氏が経済産業の大臣にそれぞれ就任した当たり、食べ残しを「手付かず」とごまかして再び客に提供する手口に似てるのだとか。

　そもそも原油高や物価高への対応が急務といわれる中、経済関係閣僚にはバリバリの専門家を起用して欲しいところなのにこの使い回しは納得できないと。

　また船場吉兆といえば、お座敷へ顔を出した女将に「いつもお世話になってます」と言われることが接待する側にとっては抜群のステータスだったそうで、今回その役割は麻生氏になるのだそうです。

　ようするに「人気が高い」といわれる麻生氏を全国各地の選挙応援のために顔を出させると。さらに船場吉兆の女将といえばささやきが必殺技ですが、記者への対応が悪くイメージが低迷している福田総理の耳元で麻生氏が「『一生懸命頑張って取り組みます』と言いなさい」とか言うかも、ですって。

　勝谷氏といえば、小泉総理が大勝した郵政選挙について「悪質リフォーム選挙」と名づけてました。要するに知らない間に頼んでもいない所をあれこれリフォームされて法外な請求をされるところと、「郵政民営化にイエスかノーか」と争点はそこだけにしているように見せかけて選挙に勝ったら好き勝手にやるというとことが似てると。（後期高齢者医療制度もそうでしたよね）　この手のネーミングをやらせたら氏は天下一品です。

　で、たしかに面白いですが面白がってばかりもいられないのが辛いところ。物価は上がるしヤな事件は多いし、年金も医療制度もなんにも解決してないままですから。私個人としては町村官房長官留任というだけで今回の内閣は絶対認めません。今回の内閣が「後期福田内閣」になるのか「末期福田内閣」になるのか。もしや「末期自民党政権」かも。