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ホームメイドコンサート イルカ&尾崎亜美 at 神奈川県民ホール 大ホール

2024年11月10日 | 尾崎亜美

 昨日神奈川県民ホール大ホールで開催された「ホームメイドコンサート イルカ&尾崎亜美」に行ってきました。ここは初めて行きましたが、3階席まであるキャパ2500人ほどの巨大なホール。見たところ2階席もビッシリ満員の雰囲気で、3階席は見えなかったですがかなりの盛況ぶりでした。

 イルカさんと尾崎亜美さんは声やしゃべり方が似ている事から「声の美人姉妹」とも言われますが、今回はより一体感を強めて「ザ・ピーナッツを目指す」とか「こまどり姉妹かリリーズか」という話もあり、MCは序盤から漫才モードに。もはや阿佐ヶ谷姉妹の域にも近付いているかもしれません。(意見には個人差があります。)

 このホームメイドコンサートというタイトルはイルカさんの発案だそうで、亜美さんがいつもブログで披露している自宅での料理の数々を見て思いついたとか。なかなかのセンスですね。

 そのステージは、オープニングはお二人とそれぞれのバンドメンバー全員で「白い色は恋人の色」を披露。今回のバンドメンバーは、

・尾崎亜美チーム
 尾崎亜美(Vo,Key)
 小原礼(Ba,Cho)
 Aisa(A.G,Cho)

・イルカチーム
 イルカ(Vo,A.G)
 竹田元(Key,Cho)
 長尾行泰(A.G,Cho)

という面々で、どちらもドラムはおらず完全にアコースティックスタイル。それだけに歌声やハーモニーがじっくり堪能できるステージで、大ホールでありながら音の繊細な部分も伝わってきました。

 イルカさんのバックの竹田元さんは、私にとっては甲斐バンドの「The BIG GIG」や解散の時の武道館コンサートのビデオなどで姿はよく拝見しておりましたが、亜美さんのブログによると亜美さんがデビュー直後まだ京都にいた頃にバンドに参加していたとか。(昨日はその紹介はなかったです。) 意外な繋がりがあるものです。

 そしてギターの長尾さんは、経歴を見ると元パンタ&ハルということでイルカさんのバックのお二人はゴリゴリのロックな人たちだったのですね。そういうお二人が今やアコースティック編成でイルカさんとステージをやっているのが面白いです。

 竹田さんのプレイも素晴らしかったし、長尾さんのアコギは間奏のソロで一音出しただけでもすごくきらびやかで艶やかでもあり、メチャメチャいい音でした。見た目が怖そうなだけにそのギャップも楽しめました。(というと、失礼ですが。)

 尾崎亜美さんの方は配偶者の小原礼さんと、今回はアコギとコーラスでAisaが参加。トリオでの演奏だとギターが是永巧一さんの水戸黄門スタイルというのがお馴染みですが、今回の編成だと女声のコーラスが活かせるのでかなりいい感じでした。Aisaのギターもいい音してましたし。

 セットリストは以下の通りですが、亜美さんの方はこういう企画なので一般にもよく知られている曲が中心。「VOICE」は先月までEテレで放送されていた人形劇「平家物語」のエンドテーマだったし、「伝説の少女」は観月ありさへの影響曲。

 珍しいのはデビュー曲の「冥想」で、ドラムのいないバンドでの演奏はほとんど経験がないとか。これが定番となるか、今回だけのスペシャルメニューとなるかですが、私は好きな曲なのでまた聞きたい派です。

 その尾崎亜美コーナーの最後は小原礼さんと二人で「オリビアを聴きながら」を披露し、次にイルカさんが登場して「天使のウインク」をコラボ。その後、ステージをイルカさん用に転換する間にまた漫才タイム。

 ここでは毎年大阪で開催されているコンサート「君と歩いた青春」に、谷村新司さんがゲストで「いい日旅立ち」を歌った時の話。その時はイルカさん、尾崎亜美さん、太田裕美さんの三人もステージに出てスタッフが「山口百恵のイメージで」と言ったところ、亜美さん、太田さんは普通に可愛い系の衣装で出たものの、イルカさんは「百恵ちゃん=中三トリオ」というイメージだったので女学生の制服で登場したとか。(その際のレポはこちらにあります。

 その衣装と髪をピンで留めたおでこ丸出しの珍妙なスタイルがツボで、チンペイさんはとにかく笑いをこらえるのに必死。極力イルカさんの方を見ないように歌い終えるまで徹底無視だったとか。ステージではなんでもやるというイルカさんのサービス精神は素晴らしいですね。

 続いてイルカさんの「サラダの国から来た娘」をコラボにて披露。先日の川越でもやってましたが、今回はさらに一体感が増して声の美人姉妹の本領発揮のデュエットでした。

 今回は途中休憩なしの構成で、そのまま後半のイルカさんのソロのコーナーへ。実はイルカさんの曲はあんまり詳しくないので、下記のセットリストには抜け漏れや間違いもあるかもしれません。気づいた方は存分に指摘して下さい。

 ざっと数えたところ、懐かしいフォークの曲のコラボが1曲、ソロコーナーで6曲ずつ、それぞれの持ち歌のコラボが1曲ずつで、アンコールが全員でイルカさんの「まあるいいのち」で終了という構成でした。なかなかのバランスですね。

 ステージについてはなかなか言葉では言い尽くせないですが、あの大ホールをこのアコースティック編成で一体化させるイルカさんと尾崎亜美さんの存在感は素晴らしいです。それぞれのファンが触発されてファンが増えたりする機会にもなりそう。実際、昨日の歌を聞いて終了後イルカさんのCDを初めて購入したという人も目の前で見ましたし。デビュー50年で新たなファンを獲得するのは凄いです。(まあ家人ですが…。)


 お互いソロのコンサートもやってらっしゃるので、またこういう機会があるかはわかりませんが、もし開催される場合は私は見に行きます。今回行けなかった人も次の機会があれば是非どうぞ。

 

◇セットリスト

白い色は恋人の色(コラボ)

<尾崎亜美コーナー>
My Song for You
マイ・ピュア・レディ
VOICE
冥想
伝説の少女
オリビアを聴きながら

天使のウインク(コラボ)
サラダの国から来た娘(コラボ)

<イルカコーナー>
人生フルコース
あいのたねまこう!
時の枝折り
うたのこども
なごり雪
いつか冷たい雨が

<アンコール>
まあるいいのち(コラボ)